スコットランドヤード・ゲーム

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 426
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861656

作品紹介・あらすじ

君の苦しみの全てが、僕の苦しみなんだ。君の悲しみの全ては、僕の悲しみ。君の寂しさの全ては、僕の寂しさ。そして、君の喜びの全てが、僕の喜びになる。ドラマ作りの名手が描いた、優しい優しいラブファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • すごく読みやすいお話です(*^^*)
    そして爽やかな良い本です!

    野島さんはドラマの脚本家をやって
    おられるからか台詞が多いように
    感じますが、それがまたおもしろいです。

    物語中盤で、あ!そうなんか!って
    ことが起きてびっくりしました(-^〇^-)
    ただの恋愛では終わらないんですね。

    そんで、主人公いいこっ><?(笑)

    相手のために自分をごまかすのって
    辛いなと思います。私はできないな。
    けど幸せって人それぞれだから
    相手に理想を押し付けるのは悲しい。

    あー!いい恋したくなります\(^∀^)/

  • アンズタルトクッキーの物語。
    亡くなった人を思い続ける儚い恋はただの幻想なのか。周囲の理想の押し付けによって遺された当事者がその幻想に閉じ込められているだけなのか。
    いつか来る終わり付きの恋愛か、友情を選ぶのか。
    果たしてきっと正解はないんだろうな。
    叶わないと知ってても、
    愚かなほどに愛してしまう。

  • 熱中するわけでもなく、飽きるわけでもなくでサラッと読めた。
    野島さんを初ヨミ。

    最愛の彼氏と死別した女性をスコットランドヤードゲームの24ターン掛けて慰める話。

    世の中最愛の人が失うのは悲劇だし「相手を想い続ける」というのも美談になりがち。
    まあ確かに、すごい人気のあるヒロインが悲劇で相手と死別してその1年後に、別の人と付き合ってたりしたらクレームが殺到しそうではある。

    なのでそうかんたんに割り切るのは難しいけれど
    「相手との死別は相手に振られたのと変わらない。その思い出を過去のものにするか最上の宝物にするか」
    説いた考え方は余り聞かなかったけど納得できてしまった。

    アンズタルトクッキーの語呂はいいですね。
    クッキーの正体とラストの展開には驚きました。

  • 軽く読めます。
    決してネガティブではないですが、・・・
    タイトルに使われているゲームが大好きな分、
    厳しめな印象を持ってしまいます(^^;;;

    ・ボードゲーム「スコットランドヤード」が大好き
     なので、何も考えず手に取ってみた@図書館。
    ・ドラマ嫌いなため、作者のことは全く知らず。
     (読んでる途中に友人から言われて知った)
    ・描写は浅いというか、台本?ってこんな感じなの?
     ここに俳優さん女優さんの表現力による肉付けで
     作品(ドラマ?)になっていくのでしょうか。
    ・ストーリー的には最初の数ページで凡その展開が
     見えており、会話中心でさくさく進んでいくので、
     読み進めるという意味ではほぼストレスないです。
    ・ボードゲーム「スコットランドヤード」の面白さに
     優っている点といえば、本なので1人でもOKって
     ところですね。
    ・24ターンっていうタイムリミットと追う者の要素
     (心理条件とかなんとか)をゲームの刑事側の5駒
     に準えていたのかな?そこはわからなかった。

  • 優しくてカッコいい純愛物語、ファンタジー。野島伸司さんのは、初めてですが、非常に読みやすく一気に読んでしまいました。読後感は、爽やかで、こういうの大好きですね。

    ふと入った漫画喫茶の隣にいた杏とタルトとのひと夏のラブストーリー。24ターン、24日で探偵のタルトは、杏という怪盗を捕まえられるかというスコットランドヤードゲーム。登場人物のセリフがドラマみたいでカッコよく、ひかれます。

  • マン喫で偶然出会ったのは杏だった。
    杏に恋をした樽人だが、彼女は過去に恋人を事故で亡くした悲しみをまだ引きずっていた。

    実家のケーキ屋さんを手伝いに来ている夏彦にアドバイスをしてもらいながら、杏への気持ちを強くしていく樽人。

    大切な人を亡くした思い出は、残された人に勝手な美化イメージを植え付けて、時として不幸にする。

    夏彦の本当の正体。
    好きな人に幸せになってもらいたいという気持ち。

    有名な脚本家さん。
    小説というか、どうしても脚本感が拭えなかった。
    夏彦と工藤さんのくだりとか、お、おうって感じ)^o^(

  • スコットランドヤードゲームをやったばかりだったから菜にも考えずに読んでしまった。ゲームがモチーフなんだろうな、くらいで。おかしいなって思ったときには遅くて、野島伸司だったのか!って読み終わって気付く。恋愛小説中の恋愛小説、切なくて綺麗な感じなのに入り込まれる文章。スヌスムムリク~を読んだときのがもっかいきた感じ。この作家さんは本当に凄い。安っぽく最愛の恋人の死をラストに持ってこない、そこから物語が始まってて、死で安易に片づけないところが好きです。とてもよかった。

  • 文体が非常に軽くて読みやすい。ちょっとした表現がしゃれていてなかなかいいい。ラストの仕掛けも面白い。

  • 紅茶クッキーを食べながら
    24日かけて読みました。

    夏彦さんと樽人さんの言葉の言い回しが不思議だなあ

  • 会話のテンポがすごく良い。 そこから物語に引き込まれる。 会話が魅力的で丁寧に読んでいたから、 伏線が分かりやすかったけど。。。 面白い作品です。

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著者プロフィール

1963年、新潟県生まれ。88年脚本家デビュー。数々の話題作を手がける。

「2015年 『お兄ちゃん、ガチャ(2)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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