おんぶにだっこ

  • 小学館
3.60
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本棚登録 : 1051
感想 : 138
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861748

作品紹介・あらすじ

さくらももこ全力・書き下ろしエッセイ!!またも、王道!!テーマは「幼年期」。初めて書く、爆笑と感動を超えた"まる子"以前の日々。

感想・レビュー・書評

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  • 前作から1年余り後の2作目のエッセイ本ですが力が抜けていてこれも楽しく読めました♪
    著者の人となりが滲むエッセイ集なので思わず知らず笑えてしまいます。
    2作目なので肩の力が抜けたエッセイ集になっている気がします。

  • さくらさんの幼年期の頃のエッセイ。

    小さい頃の事なんて、もう記憶にないよ。と、言う人は多いが
    (私を含め)
    実はしっかり覚えているのではないだろうか?

    ただ、
    人に言えるような話じゃない…。
    どちらかと言うと
    消してしまいたいような、
    あの頃に戻って、もう一度やり直したい、切ない記憶として、
    残っている人も案外多いのではないだろうか。

    さくらさんの思い出話を聞いていると
    客観的に自分を見ているようだった。

    思い出のなかの小さい私は記憶の隅っこで膝を抱えて泣いているのかと思っていたが、
    実は
    「同じ失敗を二度としないでよ。私が先に経験してあげたんだから。」
    と、えばっている大先輩だった事に気がついた。

    さくらさん、
    正直なエッセイをありがとう♪

  • これまで読んださくらももこさんの話とはどことなく違っているなぁ…と思っていたが、あとがきを読んでやっと分かった。子供の頃の繊細な記憶を中心に描かれており、私も自身の子どもの頃に悩んだことと結びつけて何ともいえない気持ちになった。しかし、それはあとがきに書かれていた「人間の根源的な部分への帰還」を思い出した瞬間だったように思う。
    『大規模な心配』のような漠然としたどうしようもない不安、『盗んだビーズ』『大失敗』『上松くんのランドセル』『松永くんをぶった』のように小さな頃の人間関係の中で自分がしてしまったことは、大きくなった今でも忘れがたい。一方で『乳母車から見た景色』のようにキラキラした日常の思い出や、『古い顕微鏡』の大発見も心に残る大切な記憶である。

    ももこさんはとても繊細で、感受性が豊かで、それでいて一歩引いたところから見る子どもだったのかもしれない。

  • 小さい頃の、
    ちょっと苦い思い出話…

    共感できるなあ。

  • 心に残る本でした。

  • さくらももこのエッセイ、久しぶりに読みました。
    小さい頃の出来事いろいろ、筆者はよく覚えてるな〜。筆者独特の言い回しが時々笑える。でも、筆者がやった失敗とか、当時の同級生への罪悪感とかそのままにされてることとかは、読んでてちょっともやっと…。

  • 子どものときならではの純粋な話がつまっていました。

  • 久しぶりに、さくらももこさんの本を読んだ。
    この本は、さくらさんの小さいころの思い出を書いたものだったが、結構、正直にいろいろ書いてあったので、ちょっと驚いた。私なら、思い出したくないし、後世誰にも言いたくないだろうなというような昔話を告白していた。
    正直に書かれてあって、それはそれでいいのだろうが、(さくらさんの)他の本の方が私は好きかなと思った。

  • この作品の中の

    「心から晴れ晴れとした日など一日もなかった」

    という文に本当に共感します。

    私もそうでした。小さい頃から、毎日何かしら楽しいことや悲しいこと
    が色々あって、笑ったり泣いたりしながら過ごしてきたけれど
    人生で心から晴れ晴れとして過ごした日など一日もありませんでした。

    毎日何かに悩んでいたし、色々考えて深く落ち込んだりしてました。
    今でもそうです。

    自分だけじゃなかったんだ、という安心感、そして
    みんな同じなのかもな、という思いが芽生えました。

    私も小さい頃の失敗とか、傷ついたことって
    いまだに覚えてるんですよね。心から消えなくて。

    ふとした瞬間に、そんな嫌な思い出が頭のなかを
    駆けめぐって、すっごく落ち込んでしまうんです。

    でも、そんな思い出も全部抱えて生きていかなければならない。
    前を向いて歩いていかなければならない。

    私にとってこの本は、生きる勇気をくれた本でもあります。

  • 幼少期のさくらももこのエッセイ。
    幼いころから本当にいろんなことを考えていて驚き。
    私も小学校のころは悩んでたなぁ。
    思春期真っ盛りだったなぁ。
    あとがきはちょっと元気になるアドバイスだった。

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著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集 ぜんぶ ここに2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

さくらももこの作品

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