おんぶにだっこ

  • 小学館
3.60
  • (79)
  • (107)
  • (194)
  • (21)
  • (2)
本棚登録 : 1055
感想 : 138
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861748

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ザ・さくらももこのエッセイ!っていう作品ではないのだけれど、彼女の幼少期のエピソードから人間の色んなものの基礎が浮かび上がるものだった。
    書き口は彼女の独特のぷぷぷと笑える面白さも、いつも通りもちろん含まれている。生き物、生と死などを子どもが初めて出会う体験からとらえている。私が読みながら感心したのはそれを一つ一つ覚えていてそれを表現しているところ。彼女のエッセイで、なんだか泣きそうになる作品は初めてかもしれない。

  • さくらさん2〜6歳の話

    よく覚えてるなぁ
    おもしろい

    友だちとの遊びや泥棒やインコの話

  • 2歳のときの記憶がハッキリ残ってるのがすごい。
    あと、小学校低学年のときのこととか、幼稚園時代のこととかにすごい共感。
    今思うとすごくしょーもないことでも、真剣に悩んだり。子どもってどっかにすごく暗くて重いものを抱えてるのかも。
    大人になるってすばらしい。

  • 幼少時代の思い出を綴ったエッセイ。

    まだ物心がつくかつかないか、というときのことをよく覚えてはるなぁと感心。さくらももこに限らず、ものを書く人はひとつひとつの出来事の詳細な背景と心の動きをすごく細かく記憶しているように思う。

    印象的やったのは、幼稚園で自分に似てる人形を要らない、と返してしまうくだり。今まで忘れていたけど、自分の気持ちをうまく表現できなくてもどかしかったあの気持ちを手に取るように思い出し、切なくなった。

  • よくこんな小さい頃のことを覚えているなあ、心を言葉にできるなあと感心した
    こんなにユーモア溢れる文章を書けるなんて天才的だと感じた
    愉快な内容のものも誰もが抱えたことのある悩みも書いていて、すごく良かった

  • さくらももこさんの「幼少期」のエッセイ。

    子どもならではの思考回路や世の中への疑問がなんだか懐かしくて良かった。
    私は幼稚園に入学する前の記憶とかほとんどないから、こんなに覚えていて、それを言語化できることが凄い。
    漫画やアニメのイメージが強いから、たまちゃんが外国のお人形みたいな子だったことにびっくり笑

  • ☆町の不思議 托鉢の人は人さらいに違いない
    ☆盗んだビーズ
    ☆窓のおばあちゃん
    ☆雲の中に入った思い出
    ☆折りヅルの世界展を見に行く
    ☆上松くんのランドセル
    ☆あとがき ひとつひとつの経験の中で、いろいろな意味に気付き、それについて悩み、苦しみ、そして理解し、そこから生まれた知恵を次につなげて成長していく
    理解から生まれた知恵は美しい。熟練し、洗練された魂で生きている人は本当に素晴らしい。知識は役に立つ。でも道具にすぎない。それをきちんと利用できるのが知恵だ。知恵を得るにはいろいろな事に気づかなければならない。そして悩み、苦しみ、理解しなければ得られない。面倒くさくても辛くても、物事に向き合わなければ得られないのだ。

  • さくらさんの作品を何冊か読んだことあるけど、笑い要素なしのいつもと違う感じで新鮮でした。
    小さい頃の記憶は全然ないけど、共感できるところがあったりした。
    きっと心残りなんだろうなぁというエピソードが多くて印象的だった。
    友達の家からビー玉持ってきちゃったり、クラスの子のランドセルに傷つけちゃったとか、似たような事が自分でもあったなぁと考えさせられた。

  • 久しぶりに読み返し。
    あとがきで書いているけど、ちょっと他のさくらももこのエッセイとは毛色が違っていて、自分の幼少期はどうだっただろうと振り返るきっかけになると思う。
    『ここには行きたくない』『これはしたくない』って子供が頑なに言う時って子供なりの理由がきちんとあって、でもその理由を大人に説明はしない。
    言ってもわかってもらえないだろうとか、子供っぽくない理由だから言いたくないだとか、そんなことを思っていたことを思い出した。
    大人になった今だったらその理由を伝えればいいのにと思うけど、それが出来なかったな。

    2022-68

  • 幼少期の記憶がこんなに残ってるの凄い。子供って大人に言えずに悩んでることが多いんだなぁ。
    私も子供心に悩むことはあったけど、問い詰められたらすぐにゲロってしまう子供だったので、ももこはひとりで思い詰める節があって大変そう。。
    文鳥の話などはちびまる子ちゃんでも出てくるけど、こんなラストだったんだとか、、心に残こるエピソードが多々…

    記憶ってだんだん薄れていくし、覚えている限りの昔の記憶を記録するのもアリよな。

全138件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集 ぜんぶ ここに2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

さくらももこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×