おんぶにだっこ

  • 小学館
3.60
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861748

感想・レビュー・書評

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  • 2015/9/9

    幼少期の思い出。
    こんなに覚えてるものかな...?

    《子供が、そんな事を感じている事自体、大人には信じられないだろうという気がしていたのだ。「子供のくせに、何言ってんの」と言われるだろうな、という事もわかっていた。》
    子供も一個人であること忘れないようにしたい。

  • よくぞここまでと思う。きっと言葉にするのに沢山の体力がいったことだろう。
    言葉をほぼもだなかったころの気持ちを誠実に言葉にしてくれている。
    私にはとてもできない。
    読んで良かった。

  • 子供は子供なりにいろいろ考えて生きてるんだよなぁと、思い出させてくれるような作品。
    雲の中を走る、お父さんと姉妹の話が好き。
    明るい話ばかりではなく、子供の頃にしてしまったちょっとした間違い。
    その間違いをどう正せば良いのか分からず、一人で悩んでしまう感覚などは、良く書けているなぁと。
    幼少時代の記憶に基づいてのエッセイと言うことだけれども、大人になっての分析も入っていると思うので、全てが全て記憶に忠実と言うよりも、成長したからこそ分かる、子供の頃に感じていた心の痛みってのも書かれてるんじゃないかなと。

  • なんだか泣けた。
    さくらももこさんは子どもの気持ちがよく分かってる。
    大人は小さい子がなぜ泣いているのか、なぜ怒りだすのか分かってない人もいるけど、これを読むとちゃんとした理由があるんだって分かる。

    例えば「もらった人形」。
    この人形を持って帰ればきっと「似てる」って言われる。
    ただヘソを曲げて文句言ってるんじゃない、理由があるんだ。

    小さい頃を思い出し「そうだった」と頷きながら読んだ。
    子どもの頃のことをこんなにも覚えているなんてうらやましい。

  • さくらももこと言えば、「もものかんづめ」「たいのおかしら」などなど、爆笑できる作品が数々あります。

    これは、一味違ったさくらももこのお話。
    幼少時代の話です。
    ちっちゃい頃、たくさんのことに疑問をもったりいっろんなこと考えてて、まるちゃんってのん気だなって思ってたけど、ただのん気ってわけじゃないのね。。

    さくらももこの本は笑えるのがたくさんありますが、「おんぶにだっこ」は一番笑いの少ない作品で、新しい一面を知れた作品です。

    たまちゃんとの出会いもあります!

  • おなじみのちびまるこちゃん以前の日々。テレビアニメで面白可笑しく描かれる日常の何年か前の幼少時代。幼いながらに思い悩み、周囲とのズレを感じ、動物にすがる頃。

    --------------------------

    いままで読んださくらももこさんのエッセイとは少し違う雰囲気。バカ話でニヤリとさせてくれるわけではなく、友人への罪悪感に苦しむ幼い姿や、死を理解する姿が描かれていた。

    読みながらヘルマン・ヘッセの『車輪の下』を思い出した。教科書に載っていた蝶の標本を盗んでしまう部分。幼いももこもビーズを盗んでしまい、罪の意識に苦しむ。
    目の前にあるそれが欲しくてたまらなかったはずなのに、いざ盗んでみればそれは急速に価値を失い、盗んでしまったという事実だけが自分の胸を押しつぶす。
    どれだけ悩んでも、盗んだことは消えない。
    罪を告白しようものなら、いわゆる「そうかそうか、つまり君はそういう奴なんだな」状態に陥ってしまう。
    ランドセルの傷の話も同じ。ピュアな子どもだからこそ、自分を責めてしまう。

    暗めの話が多いなかで、父ひろしがいつも通りの愉快なおじさんだったことが大きな救い。

  • ちびまる子になる前の日々をつづったエッセイです。よく記憶しているなぁと思いながら、子供は案外様々な感情を持っているけど表現が追い付かないだけなんだなと。文体がとても読みやすいです。

  • 234.2008.2.3

  • ☆☆$$外れなく良書だが、少しすっきりしない感じがした。$$あとがきに書かれている通り、小さい頃の情緒不安定さがよく出ていたと思う。

  • 大学で借りた。二歳~四歳頃の記憶なんて私にはほとんどないけど、ウソ泣きすれば大人には誤魔化せると思ってた時期はあったな。見抜かれて母親にビンタされて以来やめたけど。。

    さくらさんは昔からクールで夢見がちな子だったのね。

    後半部分でなんとも言えない気分になった。
    子供時代ってこんな残酷な部分もあるよね、、

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著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集 ぜんぶ ここに2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

さくらももこの作品

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