虹色天気雨

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 363
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861762

感想・レビュー・書評

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  • あたたかな友情を感じるお話でした。
    お互い気ままに過ごしながらも、きちんと何か役に立てるのではと考え行動する姿が印象的でした。

    • sorairokujiraさん
      私も追いかけて読んでみたくなりました。さっそく図書館で取り寄せてみますね。
      素敵なレビューをありがとうございます。
      私も追いかけて読んでみたくなりました。さっそく図書館で取り寄せてみますね。
      素敵なレビューをありがとうございます。
      2012/10/12
  • 一度読み終わってから、ドラマ化されたというのでキャストをてらしあわせて二回目を読んだ。なるほどと思ったけれど奈津の夫である憲吾のイメージは、もっと静かな人という感じだった(TVは見てないので原作をどう脚色してたのかわからなく、あくまで私の主観です(^_^;))
    「たとえば葡萄」を先に読んでしまったので、子ども時代の美月が大人になった美月と一致しなかった。それがどう変わるか「ビターシュガー」を読むのがとても楽しみ。

  • 楽しい仲間たち、助け合い。やり取りが面白い。

  • 友情と日常。
    なにも解決してないけどこれからも友情は続く

  •  30代女性たちの日常と友情の物語。携帯電話等の表現で少し時代を感じたので確認したら14年前の作品でした。登場人物たち、主人公の市子のキャラが良かった。適当さもあるけれど気遣いもある女性。
     友達関係も充分親密ではあるとは言え、ある程度の距離感もありベタベタしすぎてない所が良い。言いたい事を言い合っているようで、言うべき事ではないと思う時は言わないような。
     作者の大島さんの考え方なのかな?と思わせるような心理描写等が好きだなと思った。
     いくつかあったんだけれど、そのうちの一つ。「年が替わったからといって、何がめでたいわけでもないってことは誰しもが思い、だけどそれでも、おめでとうと言葉を交わし合うのは、励まし合うのにちょっと似ているのかもしれない。くじけないで歩き続けているあなたへ。くじけないで歩き続けている私へ。」

  • 初めて?久々?大島満州美。うーん、俺が踏み込む領域じゃないのかもなぁ。女性の友情小説である。

    幼馴染3人の女友達同士が、仕事や異性問題に振り回されつつも一生懸命生きて行ってますよ…って日常が描かれていている。やっぱ友人がいるってのは心強いね、朝5時半に「もう無理だから子供預かって」って言えたり、その子供と温泉旅行に行って、父親の不倫の相談に乗ったり、実はその不倫相手ってのが全然違って主人公の元カレだったり…

    紆余曲折毀誉褒貶もあって、なんだか色々大変な人生だけど友情があれば大丈夫だよね、私たち。美味しいもの食べてお酒飲んで、時々はめ外して…生きていけるよね。

    ってことを、延々と書いてある小説。ジェンダーに敏感な時代だから「女性にとって」とは言わないが、一定の人たちにとってこういうなれ合い的なものって、ものすごく大切なんだろうな、と思う。

    そして、そういう人間関係をもっていない人にとっては、こういう関係がきらめく宝石のごとく羨望のモノなんだろうなと。

    気持ちはわかる、でも、こう羨望の宝石はなければないでなんとか生きていけると思うし、原石のままだと重たい鈍いものだとも思うので、もっともっと洗練されればいいと思うし、磨きぬいた友情ってのは、きっとこんなに長々友情だけで小説になるようなものではないんだろうな、と。

    なんだか醒めた感想になってしまった。

  • 市子、奈津、美月、まり、三宅ちゃん。
    友達といる楽しい時間だけを切り取ったような小説。こういうのもありかな。
    仕事や日常のことはほとんど描写がなく、目線の市子は語り役のようにも見えた。
    でも、私たちだってそうかも。楽しいことしか覚えてないし、逆に「なんでそれ?」っていうの覚えてたりする。
    好みの細かな風景描写もほとんどなかったけど、伊豆の温泉のところ良かった。緑が見えるようで。

  • こんな友達関係、いいな。付かず離れず、何かあった時は電話したり、訪ねたり。ゲイの三宅ちゃんも面白くて素敵。友人の旦那の失踪から物語は始まるが、ふんわり温かいお話だった。

  • 市子,奈津,まり,三宅ちゃんなど いつまでも続く腐れ縁的な友情がとてもありがたく微笑ましい.何より奈津の子供の美月のすくすく育った伸びやかな感じが良かった.

  • 女性三人のそれぞれの生き方を描いている話。登場人物が多くて混乱した。

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著者プロフィール

1962年名古屋市生まれ。92年「春の手品師」で文学界新人賞を受賞し同年『宙の家』で単行本デビュー。『三人姉妹』は2009年上半期本の雑誌ベスト2、2011年10月より『ビターシュガー』がNHKにて連続ドラマ化、2012年『ピエタ』で本屋大賞第3位。主な著作に『水の繭』『チョコリエッタ』『やがて目覚めない朝が来る』『戦友の恋』『空に牡丹』『ツタよ、ツタ』など。2019年『妹背山婦女庭 魂結び』で直木賞を受賞。

「2021年 『モモコとうさぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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