- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861793
感想・レビュー・書評
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性、仕事、家族との関係性——。様々な局面で四十歳を目前にした未婚女性たちが、日常のなかで一瞬垣間見せる「ぶれ」のようなものをリアルかつ澄んだ筆致でとらえた連作短編集です。
白石一文氏に「あなたは小説を書かなくてはいけない人」と明言されたことをきっかけに短編を書き始めた注目の新人、越智月子氏のデビュー作。月刊「きらら」での読み切り連載に書き下ろしを加えた十一編、それぞれの作品が幽かな繋がりを持った連作短編集です。恋愛、仕事、家族との関係性——。越智氏が澄んだ筆致でとらえるのは、四十歳を目前にした未婚女性たちが、日常のなかで一瞬垣間見せる「ぶれ」のようなもの。仕事は頑張っている。でも、肌は徐々に若い頃のハリを失い、恋愛はいつも、なぜか思い通りにはいかない。きょうの私は、どうかしている——すべての現代女性が感じたことのある気持ちを鮮やかに描いた、今、もっともリアルな1冊。
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四十歳を目前にした女性たちの、独身ゆえの世間の中での不安定感、一時の安定を通り過ぎたふたたびの不安定、親の老いをじわじわと感じ始める恐ろしさ、などなどの、なんとはなしに心をぞわぞわさせる事々に翻弄されつつ、それでも日々を生きていかなければならない息苦しさと、何もかもを投げ出したくなる時に逃げ込む場所が繊細に描かれている。平静な気持ちでは読めない一冊でもあるかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『甘ったるい男性観、古臭い結婚願望、日々衰えゆく容姿や年齢度外視の愚かな自己愛。
そんなあれこれに囚われつづけているあなた、ぜひこの小説を読んで目を覚まして下さい』
帯にあった、白石一文氏からの紹介文に衝撃を受ける。わたしのことか?
幾つもの小さなお話が詰まった短編集。
今の自分の境遇に対する不満、過去を必要以上に美化したり、周囲を妬ましく思う気持ち。
優しく接したいと思いつつも、年老いた親の無神経な一言に強い言葉を投げ返してしまう…。
浅ましくてどす黒くて、誰にも言えないものが胸の中にある。妙齢女性の本音が詰まった一冊でした。
共感する部分は多々ありましたが“目を覚ます”とまではいかなかった。
隣の芝は青いって言うし、羨むだけじゃ仕方がない。その先が見えると良かったな。 -
特筆すべきこともないが悪くもない、他も読むか
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何じゃこら‼
と久々に時間を無駄にした感じのある一冊だった。
誰が褒めたか知らないが、だからってこんなに同じ内容の話を書く必要あるか?
しかも全部40歳手前の(頑なにここを強調する辺り、
不惑どころじゃない未成熟さが鼻につく)恋人のいない独身女が
親にいろいろ言われるし、仕事も不安定だし、
どうしたらいいのっ、昔はいい女だったのよ‼
とひたすら心で叫ぶだけの短編が延々続く。
一言でいえば、40女の自慰行為を誰も見たくないよ‼
てめえが選んだ道をグダグダいうんじゃない‼
これで金取ろうとするな‼
って感じでした。
一言以上になったわ! -
アラフォー女性の心の葛藤を描写した作品です。
一気に読める作品でしたが、本のタイトルから推理した内容とは、かなりかけ離れていました。
男性側の雰囲気がぼやっとしていたのがイマイチでした。
モンスターU子に期待します。 -
読んでいる間じゅう不快な気持ちにさせる物語。
久々に投げつけたくなる位最悪。
著者は何を考えてこんな話を書いたのだろう。
短編がいくつか収録されているが、40前後の女性ばかりが主人公。しかし、描写が弱いのか敢えてなのか彼女らの顔が見えない。 -
あるある。母親のところなど自分の親の事かと思った。年寄りはいやだ。
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リアリティ…
小説ってその世界に逃げ込むために読むようなところがあるけど、
これは逃げさせてくれない(笑)
それぞれの話が似ていて絡んでいるのも
類は友を呼ぶからな~とか思って逃がしてくれない
帯で白石一文さんが言っている通り、目が覚める一冊だと思います… -
アラフォーの独身女性が登場人物に自分を重ねて読むタイプの本
んー・・なんか、モヤモヤ悶々してますね
短篇小説になっており、登場人物がラップしておるようですが戻ってこれはダレだと確認する事もせずぼんやり読了してしまいました(それでもまるで問題はないと思われます)
アラフォー独身女ってこんなイメージなのかなー
ハァ━(-д-;)━ァ…