万寿子さんの庭

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 213
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861823

感想・レビュー・書評

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  • ぜーんぜん期待していなかった分最後号泣。意地悪でおちゃめなお隣さん万寿子さん。最初は嫌味なババアでしかなかった万寿子さんだけど、一緒にご飯を食べたり、ガーデニングをしたりしているうちにだんだん仲良くなっていき年の離れた大親友になれたのに…。最後は号泣必至。いい小説です。『限界集落株式会社』より数百倍良い。2013/345

  • 偏屈なおばあさん万寿子と、斜視に悩む二十歳の女の子の出会い。
    ゆったりとした小説なのに、あきなくてすぐによめる。
    私は、偏屈な年よりは正しい年の取り方だと思うので、
    このおばあさんが好き。
    そして、京子が年よりを大切にする若者としてではなく、
    万寿子も若い子を可愛いとおもう年よりとしてではなく、
    お互い対等に罵りあってみたりして、お互いに友達、と紹介し合える
    いい出会いの本。

    そして涙なしには読めない。

  • s

  • 万寿子さんと京子
    素敵な物語だった。

  • 風変わりな隣人との日々のことかと思っていたのに。重たい、けど避けられない話。恋の成就もままならなくて。花が繋いでくれて、なんとか最後まで。

  •  介護の業界で働いています。
     ラスト近くの、万寿子さんがどんどん壊れていって、それに伴って主人公もどんどんテンパッて壊れていくのが、とてもリアルでした。
     現実には、万寿子さんのように、自分の精神力で「こっちに戻ってくる」というのは不可能だと思いますが、ファンタジーとして見れば、それもありかなと思います。
     読後感のさっぱりしたお話でした。

  • 爽やかな読後感の、黒野ワールド、

    老方の問題、死に方の問題、高齢者の生き方の問題、といった本をよく読むようになってきた。高齢者になってきていることを自覚することが多くなったからであろうか?

  • アマリリスの色。空の色。表紙の絵がイイ。覗いてみたくなる庭。

  • 最初思ってたよりも重い話だった…( ;´Д`)年老いることでの変化ってつらいなぁ…

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著者プロフィール

黒野伸一(くろの・しんいち)
一九五九年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー。過疎・高齢化した農村の再生を描いた『限界集落株式会社』(小学館文庫)がベストセラーとなり、二○一五年一月にNHKテレビドラマ化。『脱・限界集落株式会社』(小学館)、『となりの革命農家』(廣済堂出版)、『長生き競争! 』(廣済堂文庫)、『国会議員基礎テスト』(小学館)、『AIのある家族計画』(早川書房)、『グリーズランド1 消された記憶』(静山社)、『お会式の夜に』(廣済堂出版)など著書多数。

「2021年 『あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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