長生き競争!

著者 :
  • 小学館
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861939

感想・レビュー・書評

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  • ピンピンコロリ願望があっても、現実はそううまくいかない。
    苦しんだり、迷惑や心配をかけたりしながら、最後の時を迎える。
    ファンタジーな一面があるものの、逃れられない「死」に、正面から向き合っている。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-89d1.html

    • happykyoさん
      年老いた義両親がいますので、どのような気持ちか、興味あります。是非読んでみたいです。
      年老いた義両親がいますので、どのような気持ちか、興味あります。是非読んでみたいです。
      2012/10/05
    • KOROPPYさん
      >happykyoさん
      興味を持っていただけてうれしいです。
      「死」と向き合う以上、
      泣けてしまうのはもちろんなんですが、
      ユーモアもありま...
      >happykyoさん
      興味を持っていただけてうれしいです。
      「死」と向き合う以上、
      泣けてしまうのはもちろんなんですが、
      ユーモアもあります。
      悲しいだけではない作品です^^
      2012/10/05
  • 楽しくもあり、しみじみ考えさせられる場面もありって感じで読み終えた。ただ、エリちゃんの事は嘘でお金を狙ってたって言うふうかと彼女が死んでしまうまで思ってた。ある意味裏切られたかな。

  • 子供時代の友達が老齢に。ある時集まった際に「誰が1番最後まで生きることができるか賭けよう」となり、1番元気そうなヤツがすぐに亡くなってしまう。

    特に争うとか、暴力的な要素は全くなし。
    いわゆる「終活」する人の視線の物語。
    前に宇津井健主演でドラマ化されました(展開が違ってたけど)

  • 新分野。リアル感満載で身にツマされた。長生き競争と言っても事実はそういうものではないことは明らか。登場人物はそれなりの年齢なのについそれを忘れて読んでしまって。ドラマ化されたということだけど多分若い子とのくだりがクロ-ズアップされたんだろうな。面白くもないw

  • 人はいつか必ず死ぬ。
    わかっていてもその時がくると涙がでてくる

  • ▼老人色の強い表紙を見て、これは「ワシらまだまだ若いもんには負けんっ」系の話かと。私は偏屈頑固ジジイにトラウマがあり、イヤな記憶を思い出しちゃうかもしれないから読むのやめようかな〜とも思ったのですが、出だしからスッと入りやすく、読み始めるとなかなか面白くて。老人たちも個性的だけど、毅や三バカトリオもホントはとっても素直ないい子たちで好感持てる。

    ▼でも病気・痴呆・老老介護等だんだん話が重たくなってきて。仲間がこぼれるように亡くなっていくのを色んな感情が入り交じりながらも受け入れなくてはいけない。残ったメンバーが集まれば、先に逝った仲間を思い出してしまうから長生き競争の集会も尻つぼみに・・・。死って残酷だなぁ。次第に私までしんみりとしてきてしまいました。私も死を間近にしたら死生観変わってくるのかな?
    私も「ああ、ポックリいきてえ」(P341)。

    ▼エリちゃん、ごめんなさい。お金目当てで老人達に近づいてきた悪い女だと思ってた。エリちゃんの告白は衝撃的でした。ただ食事の仕方、もっとキレイに美しく食べてほしかったな。”口の中身を派手に見せながら”とか”くちゃくちゃ音をたて、口の周りはソースや油でギトギト”って、一緒に食事するのはちょっと勘弁かも。
    それにしても見かけが爽やかな長髪男、ほんっと許せないなぁ〜。

    ▼智子さんもごめんなさい。行かず後家で親のスネかじりなグータラ娘かと思ってました。まさか外では面倒クサイ管理部門の仕事を一手に引き受けている立派な管理職だったなんて。部下のリストラを着々と進め、最後は自らの首をも切る。なんて男前な!そして若い子たちをズケズケ叱ったり諭したり。しかも正論。ずいぶん家に居るときの姿とと外とでギャップがあったから驚いちゃった。

  • 『万寿子さんの庭』、『萩を揺らす雨』と、お年寄りものばかり続けて読んで、ついに『長生き競争!』まできました。登場人物のお年寄り数も多く、病気の種類も多種多彩。介護の問題、認知症など、これでもかのお年寄りワールドがせつないながらも、あっけらかんと展開されていきます。
     それにしても、見ず知らずの若い女性が突然おしかけてきて、しかも料理上手で……というのは世の男性の願望なのでしょうか(この前読んだ『誰がための刃 レゾンデートル』もそうだった)。そして、好いた女性の遺骨を食べて、これで二人はずっと一緒だとかなんとか、というのも男の夢なのでしょうか(『萩を……』でも同じようなことしてました)。まあ逆パターンで、老婆が男の遺骨を……っていうのはちょっと怖すぎですからね。涙をさそうというより山姥の昔話になってしまう。

  • 老人ともなると、みんなそれなりに立派になっているんですね。
    あ、そうでもないか・・・
    死と向き合うどうのこうのよりも、歳をとった時に周りに家族や
    友達、そして愛する人がいないととっても淋しいなぁと痛切に感じ
    させられました。ラストもよかった。

  • 平均寿命に近づいた小学校の同級生が積立をして最も長生きした人が受け取るという賭けをする。余命を意識しながら死を迎えるそれぞれの意識、交流などが描かれてる。考えさせられる部分もありました。

  • かなりクオリティーの高い傑作。年をとる、ということは、を考えさせられる。

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著者プロフィール

黒野伸一(くろの・しんいち)
一九五九年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー。過疎・高齢化した農村の再生を描いた『限界集落株式会社』(小学館文庫)がベストセラーとなり、二○一五年一月にNHKテレビドラマ化。『脱・限界集落株式会社』(小学館)、『となりの革命農家』(廣済堂出版)、『長生き競争! 』(廣済堂文庫)、『国会議員基礎テスト』(小学館)、『AIのある家族計画』(早川書房)、『グリーズランド1 消された記憶』(静山社)、『お会式の夜に』(廣済堂出版)など著書多数。

「2021年 『あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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