親指の恋人

著者 :
  • 小学館
3.02
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本棚登録 : 1343
感想 : 285
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862059

感想・レビュー・書評

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  • ある意味、ハッピーエンドなのかな?
    石田衣良さんはどういう思いでこの結末にしたんだろう。

  • タイトルと内容が全然違うので
    ちょっとがっかりしました。

  • ロミオとジュリエット、澄雄とジュリア。
    お金持ちの父をもつ澄雄、借金まみれの父をもつジュリア。住む世界が違う2人はある日出会い系サイトで出会い恋におちるのだが、とことん不幸なジュリアと、恵まれていて将来有望な澄雄が結ばれることは叶わなかった。

    一番初めに新聞記事がのっていて、最初から結末が分かる感じで読み進める話なので、終始気分は暗い気持ちだったが、逆にこのどうしょもない葛藤と希望のない虚無感を冷静に感じとれた気がする。

    個人的に、ジュリアをつれて逃げる事もしない澄雄や、死ぬ気になるならたとえ風俗に足をいれてももがこうとしないジュリア、なにより自殺してしまうような2人はとことんあまちゃんで大嫌いだが、実話でないのならそれでよい。

  • 現代版ロミオとジュリエットですかね。登場人物の名前をそれっぽいですし。
    読みやすかったですけど、二人とも悲観的すぎて少しイライラしてしまった。もう少し頑張ってあがけば何かしらあったかもしれないのに、あっけない結末に残念でした。裕福な男が物珍しさに貧乏な女の人に恋してしまったような印象を受けてしまいました。
    上層階級は下層階級の人の気持ちというものは一生理解できないかもしれまんせんね。

  • 初☆石田衣良さん。
    確かに読みやすい。
    なんか、きれいに死んでいくけど、そう簡単に死んでいいのかね?
    特にスミオ。10代の若い人は共感できたりするのかしら?
    んー、私にはちょっと理解しがたいお話でした。
    ただただジュリアの境遇がかわいそうだった

  • 後味が苦い。

  • 御曹子の青年と、父親の借金に追われる娘。
    母親はおらず、父親を重荷と感じている以外は真逆の立場の二人が出会い系をきっかけに恋に落ち、現実の壁と戦う話。


    タイトルの「親指」はメールを指すのだと気づいたのは読み始めてからでした。

    だけどね、そのメールの文面がきしょい!自分が女性だとしたらこんなメールきたら裸足で逃げ出します(笑)

    キザったらしいのはいつものことなんだけど、この話はメールって設定だから気に障るんでしょうか。「それ残るんだよ!?」みたいな(笑)



    最後のデートからのラストは好きです。ここではキザがいい方向に出てました(笑)

  • 1206 現代版「悲劇」。とにかく暗い。とにかく救いが無い。勝手に期待したどんでん返しは無かった。どうせ時間かけて読書するなら明るい話が良いなぁ

  • 私としては、ずーっと悲しいテンポで物語が進んでいき喜怒哀楽がない物語だと感じました。まあ2人の愛は深いものだとは分かりましたが。

  • 尻すぼみ。現代描写は好きだがストーリーが好きじゃなかった。澄夫もジュリアも普通になりたがるが、普通って何だ!?格差って何だ!?実現できなくて、ふたりで死んでそれで終わる物語…なのかな。なんか、もったいない。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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