- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093862066
感想・レビュー・書評
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緑ちゃんの関西弁に癒され、人に対する考え方に共感し、出てくる人のある意味前向きな生き方に感動し、アッという間に読み終わってしまいました。登場する人の人生が綾となり交差し最後に繋がっていき、納得します。人との係り方が不器用なみどりちゃん。とても愛おしくなりました。まったりした西さんの世界、ますます好きになりました。
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緑目線で書かれていて、商店街の張り紙や旗などの文字が、いきなり飛び込んできたりする。まちにはいろんな言葉が溢れている。猪木の「道」のところ、じんわりくる。H25.11.7読了
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急に、待とう、と思ったんです。
人生は長い。
お昼ごはんを、よう屋上に食べに来て、ぼっーと、空を見ていました。
「大丈夫。」 -
今まで読んだ西加奈子の本の中では一番好感が持てた。
みどりちゃん、お母さん、おばあちゃん、藍ちゃん。
おばあちゃんは黒いものを抱えているからこそ寛容なんだ。
ただ猪木。政治家としての彼のイメージが良くないため、ちょっと微妙なキモチで読んだ。
プロレスラーとして生きてほしかったな。
あとなんていうか自分の中の爆発的な性を発見する事で従順な女性の心が解放されるみたいなのはもーやだなー。
性イコール生きることだとは思うけど。
まず男の性っていうのを真っ正面に抱えすぎな男たちがいるから、自分のが見えなくなってるものあるし、だめなひとを支えて待ってる愛がある自分が好きでそこに救われてて、旦那本人を見ていなかったっていうけど、旦那本人は果たして妻のことをちゃんと見ていたんだろうか?
いるってことに確信を持って甘えてただけじゃねーっていう -
中学生のみどりと、その家族の話。
いつでも中心にいたおばあちゃん、ふつうとちょっと違うお母さん、いとこの藍ちゃん(と、娘のもも。)。おばあちゃんの弟は殺された。おばあちゃんはとても悲しんでいたけれど、その犯人も悲しい人で、奥さんも悲しい人で…。
そんなことは関係なくちょっとだけ気になる男の子が出来た。近所に引っ越してきた背の高い男の子。でも彼が好きなのは藍ちゃんで…という話。
2つの話が交互に展開され、最後で繋がる。
素敵なストーリーだった。
人のもろさと儚さが怠惰な空気感の中でたゆたっている。のんびり、だらーんと痛切なものを突き付けられた感じ。 -
藍ちゃん、そりゃないわーて叫びたくなった。
なんでかわからないけど、読みながら頭に浮かぶのは、なぜか羽海野チカさんの絵。 -
あまり一般的でない家庭だけど
風景がしっかり見えてくる。
西さんらしいこうふく。
かな。 -
あかを先に読んだけど、みどりの方がずっといい!最後まで読んで自分の中でやっとつながった。
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■ひさびさの西加奈子。中学生の友人や初恋、教室の感じがすごくまんまで。家の中の不思議な感じは西加奈子っぽいよね。