スヌスムムリクの恋人

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著者 : 野島伸司
  • 小学館 (2008年8月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862202

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スヌスムムリクの恋人の感想・レビュー・書評

  • 性同一性障害を抱えるノノと、幼なじみとして密な関係で育った直紀、清人、哲也。苦しい思いを抱えながら成長するノノと、そんなノノを救おうと奮闘する幼なじみたちの物語。

    直紀が結局のところ、男女間の恋愛という意味ではノノの気持ちに応えられないことが、この物語の最も重要なポイントだと思う。もしこれが「性同一性障害をもつ恋人と僕のラブストーリー」だったら、ノノはもっと幸せな青春を送れただろうけど、逆にどこか特殊な人たちの話になってしまって、「生きるってなに、愛ってなに」という普遍的な話には広がらず、こじんまりしてしまうと思う。
    友情物語と成長物語と社会問題と作者の伝えたいテーマが独自の世界観にきれいにおさまってる。

    初読のときは気付かなかったけど、作者の意見や考え方が透けて見えるところが(本筋とは関係ない部分でも)多くて、こういう批判を恐れずに自己主張できる人だからこそ、こういうデリケートな話題を果敢に扱えるのだろうなと。

  • 生まれた時から一緒だった幼なじみの少年達、知的な清人・熱血漢な哲也・八方美人な直紀、そして女の子のような外見をした望は、心も女の子だった。
    4人の少年の恋と友情の物語。ただの青春モノではなく、美しくて残酷な、野島伸司ワールド…。
    久しぶりの野島ワールドにどっぷりとはまり、一気読み。話が進むにつれ痛々しさが増していくけど、終わり方に救われた。良かった。
    タイトルの「スヌスムムリク」とは、ムーミンのスナフキンの本名。スナフキン好きだから、嬉しい。
    『“ねぇムーミン、分かるかい?”苦しんだ人が報われようとする時には、ホラこんなにも水面はキラキラと揺れて、風車は夢のようにカラカラと回転する。そうさ、やっぱり世界は満更捨てたもんじゃない』

  • 単行本で買っちゃったよ!サイコーですよ!!『薔薇のない花屋』とか見てなかったけど、たまたま手に取って大当たりだよ!!
    「キレイでやさしい、透き通るような物語」って感じかね。
    ノノを想う3人の気持ちが愛しくてたまらん。

  • 野島さん大好き。

    くさい台詞があるため苦手な人はいると思うけれど、私はそれも含めて好き。

    性同一性障害であるノノ。
    ノノと幼馴染み三人の男の子のおはなし。

    視点は幼馴染みの一人であるナオチャン。
    ノノの心情やそれに伴った行動はナオチャンが受け取ったタイミングで感じることができる。

    入りは性同一性障害だけど、着地は「心の移植」。

    何度か涙で文字がぼやけ読めなくなった。

  • 幼馴染四人の物語。
    それぞれの考えや、求める幸せ、相手の事を思う気持ちがとても素敵。
    よくも悪くも、若い高校生の気持ちがよく書かれています。
    四人の成長と、揺れ動く気持ちと。すごく丁寧に描かれていて、最後の結末にほっとします。

  • あ~~最高だった
    こんなにも覚えにくいタイトルの本だったけど
    よかったわあ

  • 2015.3.6読了。
    扱っているテーマは重いんだけど、なんとなく浮世離れした空気が漂う物語。これが野村伸司ワールドなのかな?姫と3人の騎士のお話です。
    大切な誰かに何をしてあげたいか、何をできるかは人それぞれ、そしてそれが相手が本当に望むことなのかもわからない。
    分かりやすいハッピーエンドではないけど、希望が持てるラストにホッとしました。

  • 最初は結末にどうしても納得できませんでした。
    しかし、最後まで読み終ってよく考えたら、この結末が一番どの人にとっても最善だったんだと思えました。
    この作品は性同一性障害についてだけではなく私に多くのことを考えさせてくれた一冊です。
    この本に出会うきっかけをくれたたあもさんに感謝です。

  • 単純にナオチャンとノノにくっついてほしかった。
    男女の生きることの考え方の違いに納得。

  • 「性同一性障害」について書かれた本です。「薔薇のない花屋」を書いた野島伸司さんが描くことを切望した至高の愛のかたち。同タイトルでマンガもあります。

    熊本学園大学:まい

  • 自分と同じような障害(?)を持つノノ。性という概念にとらわれずに誰かを本気で好きになることは綺麗だけれどとても辛い。好きになるより、好きになられる方がまし。

  • おもしろかった。一気に最後まで読めるくらい。
    テーマは重いけど、さらっと読める。
    野島さんの別の本も読んでみたくなった。

  • 最近よく取り上げられている話題が入っててびっくりしたけども
    ちょっと主人公の言うことわかる(><)て思いながら

    好意もてたなあ。

  • 高校時代、読書好きの友達がこの本をすごく好きだと言っていたので借りて読んだ。
    あんまり覚えてないから、機会があれば再読したいな。

  • オススメの理由
    今選択を迫られている人、悩んでる人に贈りたい本なので選択しました。
    この物語の主人公達は、とても不器用な生き方をしています。
    「誰かを幸福にしたい」という強くて純粋な想いはあるものの、その想いが強すぎて空回りしてしまう。
    幾度も失敗して、あきらめそうになって、周囲から否定されて・・・
    それでも、本当に大切なものの為に、足掻く。
    そんな愚直な彼らの等身大の姿に触れて欲しいと思います。

    推薦者のページ
    https://www.kokuyo.co.jp/com/recruit/shinsotsu/

  • 読んでいて、引き込まれるとゆうか吸い込まれた!内容はヘビーなハズなのに、幼なじみ4人が微笑ましくて(*´∀`*)

  • 言葉の1つ1つが胸にしみこんでくるようだった。
    性同一性障害を抱える幼なじみを守ろうとする三人のナイト。
    それぞれにもがいてぶつかり合っていて
    こんなにも大切な人がいて
    すごい事なんだなぁ、と羨ましく思ったり。

    世界観が好きです。

  • 野島伸司のドラマを幼いころにみていたけれど、小説(原作)を読んだのはこれが初めてでした。

    野島ワールド独特の登場人物と、彼らを取り巻く魅力的な世界観が
    読んでいてとても深いなぁと感じた。

    ほんとうに大事な人っていうのは、一握りなのかもしれない。
    でも、だからこそ、深くつながっていけるんだ。
    失ってから気付くことって、本当に多いからこそ、一瞬一瞬が大事なんだな、人生は。

  • 深いなーーー(´・ω・`)

  • 生まれた時からずっと一緒にいた、幼馴染の少年4人。
    一人は聡明で、一人は喧嘩っ早くて、一人は適当人間で、そして一人は心が女の子だった。

    性同一性障害を抱えた望を、彼らなりに理解し守ろうとする。
    あとの二人は良いとして、しっかりしろ主人公。
    優しい言葉を口にするけど、だだの偽善者に思えて仕方がない。結局保身が大事なだけでしょう。

    途中まで結構面白かったのだけど、タイのあたりからの展開がなんだかなぁな感じ。八ミリビデオ片手にあてのない旅に出るとか、唐突過ぎるでしょう。どうしていきなりそうなった。
    ラストも、うーん。もっと別の着地点はなかったのかな。

  • すきです。
    父親同士が親友だった四家族、それぞれの息子四人の話。

    直樹、哲也、清人、望。幼なじみなんだけど、その信頼関係は兄弟みたいで羨ましい。一の矢、二の矢、って表し方がいいなあ。

    性同一性障害者や同性愛者は、自殺する人がとても多いらしい。それは、明かせないものを抱える辛さ、又は明かしてしまって好奇の目に晒される辛さ、どちらかが必ず人生に付き纏う諦めからかもしれない。
    理解できなくても、理解しようと努め続け、理解者になってくれる人がいることはとても幸福だろう。それは望だけでなく直樹にも言えること。

    ムーミン谷の仲間たちを読みたくなった。

  • ■セイジに近く、生まれた環境が異なってきてしまったノノ。こういう幼馴染ストーリーはやっぱり羨ましいね。一言でいうと青春小説だけど、なんかちょっと深かったかな。

  • 引っかかるところ少々、ちょっとケータイ小説みたいと思った。凄く泣けた。考えさせられた、かな?

  • 幼なじみの仲良し四人組。
    スナフキンに憧れる主人公のナオキ。適当で究極の八方美人。
    正義感がつよく短絡的なガチムチタイプの哲也。
    頭脳明晰メガネ男子の清人。
    そして心は女の子の美少年、ノノ。
    ノノちゃんの性同一性障害にまつわるお話。
    野島伸司節が緩やかに炸裂。

    野島伸司はどきりとさせられる観察眼と歪まない持論がある。
    自分の言葉で他人に説明しても分かってもらえない説を、
    ゆるぎなくに撃ちだしてくれる。
    引用が文字数オーバーだった台詞だけここに書くと、

    “「たとえば料理なんか普段しない子が、好かれようと思って努力するのは それはそれでカワイイと思うかもしれないよ。
    だけど、恋なんてずっと燃え上がってるハズがないし、相手に安心すれば素が出ちゃうもんじゃない。
    その時、手を抜かれてる、出会った頃より好かれてないんじゃないかって、
    なんだか寂し気持ちにさせられちゃうよ。
    無理したって続かないのに、恋愛体質の子に限ってすぐ忘れて、
    また次に好きな人見つかれば同じようなパフォーマンスしちゃうんだよ。
    でやっぱり疲れて続かなくなっても、結局相手のせいにして終わりって繰り返しなんだ。自爆テロだよねまるで”

    パフォーマンスというあらわし方はぴったりだ。道化は微笑ましいよ。
    そして男はパフォーマンスにすぐ拍手喝采し、後々苦しむ。
    でもその苦しむのも好きなんだとおもう。自己陶酔。
    媚びず変わらずであれば、それはそれで失望されるものだよ。
    剥いても剥いても玉ねぎだと、人は躍起になって疑い、恐れる。

    引用した部分で、踊らされる自分からみたら踊らない人を残念に思ったり、
    S遺伝子のくだりは野島伸司がなぜ欝と弱さを許容しているのか察せて、
    美しさをどんどん磨く人達は、観賞用レベル上げている事に本当に気がついてないのかなあとか、
    相手が汚される事への嫌悪こそ恋心だよなとか、
    偽物の優しさの話に賛同できたり、
    野島伸司の作品が自分の考えをまとめるのに一役かっているのは、
    かなりこの人の本によって価値観が影響されてるせいだろうと思う。

    けれど大人になったから、ツッコむ点もある。
    心が女子なノノがカノジョと肉体を結ぶ度に傷ついていき、
    問い詰められた後、主人公と散歩をし、突如服を脱ぎ捨てて夜光虫の海に浸かる。
    そしてそれを衝動的に写真に収める主人公。
    美しい思い出エピソードとして、このシーンは隠喩的にその後も使われていくんだけど……
    なぜ写真とったし。不自然すぎるだろうw
    野島伸司作品は、なんかあると人物が全裸で海に入るよね。

    「ボクの小指から赤い糸はでていなかった 」と言うノノに
    「もし糸が足りなくなったら、僕のをあげるよ」というナオキが
    二人の関係性を圧縮して、とても優しく悲しく素敵なお話だった。

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スヌスムムリクの恋人の作品紹介

苦しみ続けた人が報われようとする時、僕はいつも思うんだ-そうさ、やっぱり世界はまんざら捨てたもんじゃない。稀代のヒットメーカーが問う、究極の愛のかたち。ドラマ「高校教師」から15年、「聖者の行進」から10年-。今年最大の話題作「薔薇のない花屋」の感動をふたたび。

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