噺まみれ 三楽亭仙朝

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著者 : 和田はつ子
  • 小学館 (2008年7月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862240

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噺まみれ 三楽亭仙朝の感想・レビュー・書評

  • 才能ある落語家三楽亭仙朝が周囲で起きる事件を解決していく。
    事件の裏を見抜く力は、噺家としての人間観察の才能にも通じているのかもしれない。
    弟子の小仙治と同心津川との関係がなんともユーモラス。
    それだけ慕われる仙朝師匠の人柄がいいんだなあ。

    事件は、やるせない結末だったけれど、ちょっと切なくも前向きなラストが素敵な余韻を残してくれる。

  • 古典落語時代ミステリということで読みました。
    面白かったです!人物も立っていたし。
    しかし仙朝がおりんさんにホの字とは。
    ラストがこわせつない。

  • 和田はつ子さんの本は初めて読んだんですが、読みやすくて面白かったです。
    落語系の本はやっぱり小説が面白いなぁと思うのですが(大倉さんの「三番目の幽霊」とか好きv)それはやっぱり落語のテンポが描けているかどうかにかかっている気がします。

    しかしここの仙朝師匠は、人間ができすぎている上に、眉目秀麗。しかも万事において控えめでおごらないタイプ。
    けど、嫌味じゃないんだなー。
    最後のエピソードに人間らしさが入って、それはそれでいい感じ。
    しかし話のオチとしては、犯人は割と早くに分かっちゃったのがなー。
    私に分かるくらいならミステリ好きには物足りないだろう。
    けど、落語系の本は、何故にミステリが多いんだろう。

    もっと落語系の面白い本が一杯読みたいな。
    子供の頃読んだ落語の本を読み返すか……。

  • う〜ん。いまいち…いまに、いまさんかな。江戸期の落語家を主人公にしたサスペンスですが、落語の演題との関係も希薄だし、噺家の世界の必然もないように感じます。ストーリーも凡庸です。主人公のモデルは圓朝らしいですが、名前がかすっている程度でその業績や特徴を反映していません。三話が収録されていますが、第一話は非常に読みづらかった。落語でいうところの上下ができていない。小説でもなければ戯曲でもない中途半端な文章が並びます。否定的な感想ばかりになってしまうのでノートから外そうかとも思いましたが、参考文献をあたり、一生懸命落語の世界を描いてくれた作者の努力は嬉しいので感想を書き記します。

  • 江戸末期、人気噺家の三楽亭仙朝が謎を解く、落語ミステリ時代小説。3話連作。

    落語、盗賊、殺人、恋話、人情を詰め込んだ、それでも軽いミステリに仕上げたかったのかもしれない。
    でも、詰め込みすぎのためか、ミステリとして読むには全体的にシャキッとしない、ぼやけた作品だった。
    恋話も人情話部分も、いまひとつ訴えてくるものがない。ひょっとすると江戸時代の人々の感情表現は控え目で、それを私が感じ取れないだけかもしれないが。
    随所に落語の噺をちりばめ趣向を凝らしてはいる。しかし、これも取り立てて引用するほどでもないと感じるところが多かった。

    ただ、主人公の三楽亭仙朝や弟子の小仙治の人物造形はよかった。2人の人柄に好感を持てた。だから、殺伐とした殺人など描かずに、本筋は仙朝が盗賊団の犯行を阻止して、首謀者の正体を暴く話でよかったのではないか? 
    もう少しつっこんで描いた人情話や恋話、それに粋を感じる江戸ならではの話などを、そんな本筋に挿し込んであれば楽しかったのではないかと思った。あるいは、著者が得意なホラーぽさを入れてもよかったかもしれない。

  • 軽く粋な話。当代きっての人気落語家で滅法色男(でも身持ち堅い)主人公の、日常の謎を解きながらの人情小説。

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噺まみれ 三楽亭仙朝の作品紹介

今は亡き師匠の家の回りで次々と起こる事件の真相を追いながら、惚れた相手に想いのたけをぶつける、当代きっての人気噺家仙朝-。古典落語の名作が多数織り込まれた、時代ミステリー。

噺まみれ 三楽亭仙朝はこんな本です

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