神様のカルテ

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著者 : 夏川草介
  • 小学館 (2009年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862592

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神様のカルテの感想・レビュー・書評

  • 同僚に、「○○さんに、どうしても読んで欲しい。」と押しつけられました。
    ドラマ?映画?にもなっていた「神様のカルテ」です。

    医療に関する話と言う程度にしか、知りませんでした。
    迂闊にも通勤で読んで、涙腺が緩みっぱなし。こぼれなくて良かった。

    いきなり、夏目漱石風の語り口調で始まり、小難しくこねまわす表現が何だか面白かったのですが、物語が進むにつれ、その口調に合わせるような一止の性格が相まって、惹きこまれました。

    医師不足。地域医療。最新医療と看取る医療。

    自信が医師であるが故のリアルさと、時代設定を間違ったような言葉使いの“強さ”。
    本当に面白かった。

    そして、驚く事に「神様のカルテ」は夏川さんのデビュー作らしい。すごいですね。

    神様のカルテは、現在3巻まで。
    文庫にもなったし、これは自分の手元に残したい物語です。

  • 夏目漱石を愛読する松本市の病院に勤務する内科医の話.
    地域医療が直面する厳しい現実の中に、心温まる患者とのやりとりや同僚とのやりとりにホッとする.
    高齢の入院患者の心の中に去来するものは、想像しがたいものがあるが、みなそれぞれにそれぞれの孤独を感じているのだろう.

  • 夏目漱石を愛する医者、栗原一止。
    大学病院の医局制度から背を向け、信州の本庄病院で激務に明け暮れる。。。

    変人扱いの医者だけど、いつも患者のことを真剣に考えているイチ。

    「いちいちの死に涙を流してなどおられぬのだ」と自分に言い聞かせながら、
    「私は悲しむのが苦手だ・・・・・・。」と辛い気持ちを見つめながら、それでもやっぱりまた生死に立ち向かう。

    カメラマンのイチの細君は重い機材を背中に世界の山を飛び回る。
    でも気持ちはふんわりといつもそばにいて、イチの気持ちとともに暮らしている。

    そしてイチ夫妻が住むオンボロアパート御嶽荘の住人、男爵と学士。
    イチの朋友の外科医次郎、そして看護師の東西さん、と水無さん、
    イチの大先輩医師である古狐と大狸・・・。

    命と医療。
    人間の関係について考えさせられる物語です。

    病気ってなにかな。治すのは医者じゃなくて本人の力だもの。
    最先端医療も大切だけど、人間同士の関係が一番の力になります。
    たとえ最後を迎える運命だとしても、どう生きたかを診てくれるお医者さんは素敵ですね。

  • 病院が舞台の本は苦手なのだが、これはスラスラ読めたし、気持ち良く読めた。

    読み終わったあとに心が温かくなるお話。

    田舎の小さな病院に勤める一止がいろんな患者さんに寄り添ってあげて〜といったような話。
    一止の古風な喋り方や、奥さんのハルの無邪気な性格、一止を取り囲む友人など登場人物みんなが可愛らしく愛される要素を持っていてほんわかする作品。

    一止と発する言葉がとても素敵でぐっと来た。

    前に前に、高く高く進むことも大事かもしれないけど、今いる場所で努力することも大事なことだと気づかせてくれる本

  • 信州のとある町にある総合病院。
    医者が足りていなくて、とにかく大忙しの日々…。
    そこで働く勤務医栗原一止が主人公。

    医師が書いたというだけあって、病院の現状がとてもリアルに感じられた。
    寝る暇もないまま長時間の勤務、自分のプライベートのことを後回しにしてでも患者と生きる姿…。
    本当に医師ってすごい、の一言。
    でも、栗原先生のようにあたたかい医師に出会えることはなかなかないんじゃないかなー。
    とても素敵な先生やなと、文字を追うだけでほっこり。
    風変わりなところも、なんかいい。

    そして忘れちゃいけないのが、彼を支える奥さんハル。
    こんなふうにそれぞれが自立しつつ、支えあいながら生きていける夫婦って憧れる!

    途中出てくる下宿先の人々とのエピソードも心温まりました。

    ぜひ神様のカルテ2も読みたいです。

  • すごく読みやすい。奥さんのことを細君という主人公に好感触!
    読んでみると、笑って泣いての繰り返しになりました。

    自然で温かくて、古風で…医療問題も垣間見れて、ドクターって大変なんだな…と自分の主治医を改めて尊敬した。

    内容はすごく古風。
    お城、江戸、姫、拙者…みたいな感じで書いても通じそうだなと思いました。

    本当に涙がぼろぼろ出て、今までこんなに感動した本は久しぶりです。続編とともに購入を考えています。いい本です。
    泣いて笑って…夜ベッドで一人、百面相になってしまいました。

    こんな先生がたくさんいたら、日本の医療も変わるだろうな…。変わってほしいな。

  • 実際に、地方病院で働いていたお医者さんが書いた本。

    本の形としては「小説」だけれども、実際の過酷な医療現場を体験している人が書いた文章なので、真剣に受け止めるべき内容。

    かといって重々し過ぎない文体なので、誰でも読みやすい。

    医者不足の日本で、特にこの問題が深刻な地方では、一人のお医者さんが睡眠もとらずにひたすら患者の診察・治療をする場面が多く存在する。
    想像し難くはないと思うが、睡眠不足と疲労で意識が朦朧とするお医者さんに「完璧な」医療を望むのは、正直酷な話のようにも思える。
    医者だって人間。神様ではない。
    そんな状態を放置しておいたら、患者のリスクが高まることも、言わずもがなである。

    今や、お医者さんは病気を治して当たり前。
    ひとつミスを犯すと、たちまち医者は「犯罪人」として扱われる。

    この作品は、医師不足からくる過酷な勤務現場にスポットを当てつつ、それでも地方の医療に尽くそうとする一人の医者の温かな物語である。

    終末期医療・孤独死などについても考えさせられる。

    最後におばあさんが主人公に宛てた手紙部分では、思わず涙してしまった。

    今、日本が抱える「医療崩壊」の問題をわかりやすく物語として描いている。それでいて、クスッと笑ってしまうような場面が所々散りばめられていたり、人情味溢れる印象的な登場人物によって、全体的に柔らかい作風となっている。

    これが現代医療の現状なのだということをこの作品を通して、多くの人の心に届いたことだと思う。

  • キーワードは、地方の医療崩壊・クオリティオブライフ

    ですけど、重苦しい雰囲気はそんなにありません。

    学童期に夏目漱石の草枕を愛読し、全文ことごとく暗唱するほど反読している内科医・栗原一止の主観で語られるお話なのだが、所々古風な言い回しが散見されつつも、リズム感と茶目っ気のある文章で飽きさせません。
    バッハをポップスアレンジで聴いている感じ。

    医療にまじめに取り組む一止をはじめとして、登場人物がみんな一癖ありつつも、思いやりの心を忘れず、まじめに生きていて魅力的です。まじめな人々の言葉だから、心に響く。納得する。

    苦しい現実にも、腐らず向き合っていきたい、そう思わせる作品。

  • 小説家ではないので、書き慣れていない感じはあるが内容や個性的な登場人物は良い。大切なものは何か。

  • 久々のヒットかもしれない。じんわり心が温かくなる。号泣とか激しい感じではなく、優しく、心が撫でられる、そんな感じ。

    変人と噂される医者。でも本当は心がすごく優しくて、死にゆく患者にそっと寄り添えたり、友達を不器用ながらも一生懸命応援したり、必死に仮面で覆おうとしているけれども、その裏側は熱血さや真面目さが隠れていて、すごく共感が持てる。

    しかも!
    映画化されていて、妻のハル役は、宮崎あおいというではないですか!
    ・・・観たい。本気で、観たい。

  • 夏目漱石を敬愛する主人公 一止、しゃべり方はまさに漱石風。
    妻 榛名との会話のやりとりは、ほんわかしていて、なんか春風
    のように心地よい気持ちにさせられた。

    同じ御嶽荘に住む学士殿が地元に帰る際に、一止が伝えた言葉
    は、学士殿にとってかけがえのない言葉になり、読んでいて
    なんだか熱くさせられた。

    がん患者 安曇さんとも患者というよりは、一人の人間として
    接する一止の行動は、安曇さんとの信頼関係を築いた。そして
    死の恐怖を感じさせず、幸せいっぱいで死を迎えることができる
    ストーリーにはまさに感動。

    感動あり、ちょっぴり笑いあり、そして癒し系。
    全体的に心温まるストーリーであった。

  • 草枕に影響を受けたという一止の語り口が、私好みでした。
    文庫化、そして映画化ということで、帯にも写真がついていたから、余計に立体的に場面を想像しながら読みました。翔くん、あおいちゃんが一止でありハルでした、完全に。


    学士殿の門出の場面で描かれている桜の絵の描写が素敵すぎて、その表現が、鮮やか過ぎて、大分お気に入り。身震いしました。

    それにしても、色の名前ってほんとに趣がありますなあ。


    安曇さんのくだりは泣きました。ポロポロ涙が落ちてきて寂しいし悲しいけど温かい気持ちになった。

    本は、自分で体験していないことを、読むことで体験できるっていうけど、その通りで、私は安曇さんの死をもって感情が大きく揺れる体験をしました。凄いことだなぁ。

  • ありがちなお涙頂戴の類かなと思っていたのですが、
    妙にシュールな場面が多く、思わず笑ってしまう場面が多かったです。
    第1話はこれといった見せ場もなく、淡々と進んでいきます。
    第2話からはぐっと魅せる場面が多かったです。
    やはり安曇さんのところでは泣けました。

    ただ、愛しき細君のクセのある口調がどうしても受け入れられませんでした・・・
    (主人公の漱石調は全然気にならなかったのですが)

  • とっても優しくて力強い物語。
    登場人物のお互いを思いやる心に泣いてしまう。
    悲しかったり辛くて流す涙ではなくて、優しさにふれて胸の奥の方から溢れるような涙。

    この本からもらった優しい気持ちを周りの人に返していきたいと思う。

  •  かなり以前に話題になっていたのに、まだ読んでなかったので、手に取りました。
     栗原一止は、地方都市の一般病院としては、相当大きい本庄病院に勤務する5年目の内科医。
     とにかく、毎日食事や睡眠が出来ないくらい忙しい毎日を送っている。
     それでも、暖かい患者さん達の笑顔や看護婦さん達とのやり取りに励まされながら、頑張っている。
     大学病院から、もっと高度な医療を学ばないか?とのお誘いが来ても、やっぱり忙しすぎるこの病院が好きな一止。
     そしてなにより、最愛の細君のハルさんの笑顔が素敵。
    その笑顔を見るだけで、元気になるのは納得。
     そんな素敵な笑顔が出来る自分になれたらいいなo(^∀^*)oと憧れます。
     この本の中で、PTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)が出てきて、先日黄疸になった父のした手術だったので、びっくりしました(゚ノ∀`゚)゚。
    内視鏡手術で、膵臓が邪魔をしてやりにくい手術だという事で、しっかり成功して下さった先生に感謝しました。

  • 長野県の地方医療を支える若き医師、一止を中心とした物語。話口調は、夏目漱石の「吾輩は猫である」風。最初は違和感があったけど、一止の人柄もあり、だんだんと心地いい響きとなってくる。
    登場人物はみんな癖があるけど、温かい人たちばかり。作者は人を包み込む優しさがあって、人が好きなんだろうなと、少し羨ましくなった。身近にこんな人がいてほしい、自分もそうなりたい、と。
    日進月歩の世の中だけど、みんなが生き急ぐことはなくて、一度止まってみることも必要。「忙しい」とは「心を亡くす」と書きます。ぜひ多忙な方に一度立ち止まって、ゆっくりと読んでいただきたい一冊です。

  • 本の帯に「優しい小説」や「泣けます」と書いてあり、今更ながら読みました。話は24時間365日診てくれる地方の病院で働くイチさんの話です。医療用語なども出てくるのですが、わかりやすく書かれているので想像しやすかったです。よくある医療小説かなと思って読み進めるうちに、急に涙が止まらなくなりました。帯に書いているように温かい涙です。イチさんを支えるハルさんも素敵です。大学病院で断られた患者さんを最後まで看取るイチさんと病院。こんな素敵な病院で最後を迎えることができる患者さんも幸せだなと思いました。

  • 映画になったことを知っていたけど、もっと恋愛ものなのかと勘違いしていた。地域医療について考える、良い作品でした。

  • 晩年余命を意識したとき、自分はどうふるまっているだろうか?
    信州の田舎病院で多忙な毎日を送る主人公。
    華やかさは全く無い。
    最先端医療に惹かれつつも、向き不向きがある。
    先輩医師が言う「誰が下町の年寄りを看取るんだ?意外と嫌いじゃないだろ?」。
    癌末期の女性年配が、死後託した手紙。
    悲しむのが苦手な主人公の号泣シーンにもらい泣き。
    治療だけが医者の仕事ではない。
    良い医者にはなりたいが、何を持って良い医者か?
    良き酒、良き友、良き同僚、そして愛する細君に囲まれながら、
    理屈っぽい主人公が、奔走する心地良い物語だ。

  • 医療モノを初めて読みました。

    とても優しくてあたたかい医者と看護師、患者のいる病院のお話でした。

    地域医療・・・よくはわかりませんが、戦場なんだなぁ・・・
    随所で泣けました。第2話の桜の絵の書かれ方がとてもきれいでした。
    あとは、主人公の名前についてのエピソードがよかった。

    主人公はとても素晴らしい人なのですが、独特な一人称の語り口調があまり好きではなかったです・・・読み進めづらかった・・・(>_<)

  • 一止の前向きな性格、患者や周りの人に対する心遣いは心地よく感じられたけど、
    言葉づかいだけがどうも気になって仕方がなかったです。
    重い医療問題を散りばめながらも軽いタッチで読みやすく、
    読書が苦手な人にも多く読んでもらえ、医療問題を知ってもらうには良かったんじゃないかな。
    読後はじんわりと心が温かくなりました。

    【栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。
     そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった】

  • 読み始めてびっくりしたの。面白すぎて。

  • “神の手”と表する最先端手技の対極として、“神様のカルテ”。
    いい言葉です。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/11086120.html

  • 長男が持って帰ってきた⑨
    長男も4年間,松本で過ごした。
    この春,就職です。

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神様のカルテの作品紹介

神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で、今日も勤務中。読んだ人すべての心を温かくする、新たなベストセラー。第十回小学館文庫小説賞受賞。

神様のカルテのKindle版

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