虚国

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著者 : 香納諒一
  • 小学館 (2010年2月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862745

虚国の感想・レビュー・書評

  • 廃墟となったホテルを撮影していたカメラマンが、女性遺体を発見!!
    殺害された女性は、空港建設をめぐり環境保護から反対派の団体に所属。

    探偵役を頼まれたカメラマンは田舎町の利権争いに巻き込まれていく・・・。

    途中まで面白かったのに、男女関係やら利権関係やら暴力団やら、ぐだぐだになってきて読むのに疲れました~(涙)

  • バブルのあと廃墟になった建物が多い田舎町を舞台にしたサスペンス。カメラマンである主人公は取材に出かけそこで事件に巻き込まれる。撮影に仕事のライターが被害者女性と接触があった事からその田舎町に彼女がくる事となる。主人公はそのライターの女性に心を寄せながらも彼女がある男性を忘れられずにいる事に気付いていて自分の気持ちを前面に出せないでいる。そんな主人公が巻き込まれていく地上げに絡む複雑な事件はかつ田舎町であるが故の複雑な人間関係が引き起こすしがらみ故の犯罪がいろいろと絡み付き複雑になっているのだが、このカメラマンがすぐれた洞察力を持って謎を解いていく。人のこころの機微に敏感な故に謎を解く鍵を見つける主人公をどう感じるかによりこの作品を面白いと思うかどうかが変わるかもしれない。僕は楽しめたが、哀しいお話でした。

  •  推理ものだから仕方ないと言えば仕方ないが、すべてが説明的で、終始同じ抑揚だった。人物や行動の描写に、もう少し情緒的な表現があれば…と思うのは欲張りだろうか。
     おそらく、主人公の推理を見事的中させるため、破たんのないよう、まとめあげた結果だと思う。だから、すべてが綺麗である。特に主人公辰巳。彼は優等生だ。生い立ちや仕事の面で常人にはない苦労を重ねているが、それが人物像に箔をつけている。カメラを持った彼の姿は、きっとすごくかっこいいのだろう。頭の回転も速いし、身体のキレもいい。ああ、いい男ではないか。
     推理、人物の動きは予定調和的で、あまり新鮮味がなかったが、辰巳の流浪が続く予感がして、著者の他作品にも興味をもった。

  • ちっぽけな田舎町の、ちっぽけな事件。ホテルの廃墟で環境保護を訴える女性ジャーナリストが殺された。空港建設問題が絡んだものと推測されたが、実は別の背景もあって、、、、。
    一見地味な事件だが、実は複雑。後半、怒涛の展開になるが、真相が予想つかなかっただけにドキドキしながら読んだ。田舎の小さな町だからこその密な人間関係。結末にはやりきれないものが残る。そして、最後。主人公のことを思うと切ない、、、。

  • 2011-61 初めて読んだのに読んだことがあるような話し。ハードボイルドの教科書のような舞台と、登場人物と粗筋と最後のどんでん返し。標準以上の小説と思うが感動はなかった。

  • まあ、派手さも無く、地味な話でしたけど、結構面白かったです。
    ただ、最後の主人公の推理は、神がかり的で、何でもお見通しという感じ。
    あまりにも、すごすぎる上に、いきなり解決へ向かうので、読んでて、オイオイオイ、という感じでした。
    が、まあ、いいか。

  • 久々に読んだ香納氏の新作。社会派ミステリ的な
    テーマとプロットとハードボイルドを融合させたような
    作品。確かに田舎町にて起きた小さな事件が呼び起こす
    悲しくも浅ましく、そして人間臭いとも言える業の渦。
    舞台が都会ではなくこういった田舎町でこそ、この
    人間関係はリアルなのかもしれない。

    じっくりとジワジワと事件の真相に近づいていく為、
    やや読んでいて、中だるみ感と闘いながらも、後半では
    出来過ぎってくらいに待ち受ける意外な展開と、男の
    身勝手さによる切なさが浮き彫りになり、やはり
    香納氏の書くハードボイルドなんだなぁ...と。

  • 元探偵。現廃墟カメラマン。
    が主人公のお話。。。

    自然の中に佇む廃墟。
    かつては活気があっただろう街の面影が伺える廃屋群。
    モータリゼーションに抗えず運行を終えた廃線。

    廃れてしまったものには、なぜかノスタルジーをおぼえる。
    どうしてだろう。
    自分に直接関わりがなくてもそう感じるのは。。。

    廃墟写真集ってホントにあるのかな!?
    ぜひ見てみたいです!

  • 【ネタバレ注意!!!】日本全国の廃墟を撮り続けるカメラマンの辰巳。廃墟となったホテルの撮影に訪れたとある地方都市で事件に遭遇しその解決に向けた協力を頼まれ物語は進む。単なる知り合い以上の関係である女友達不二子の事件への巻き込まれもあり深く背後に潜む動機や思惑を解き明かす辰巳。鉄則である「えっ」という犯人像の明かされ方もひねりが加わり意外度も楽しめた。人間模様のやるせなさ感をたっぷり受け止められかったのは小刻みな読みのせいで人間関係把握が曖昧になったからかもしれない。

  • 久しぶりに香納さんの作品で読み応えがあったけど、最後はちょっと悲しかったなぁ。軽く、怒りが湧いた(笑)

  • 2010/04/26

    不思議な作家である。「これは!」という会心作に出会ったことは一度もない。
    にも関わらず、新作が出ると必ず買ってしまう。なんでだろ?。

  • 2010.04.18 日本経済新聞に紹介されました。

  • 廃墟になったホテルに撮影に来ていたカメラマンが死体を見つける。過去に探偵の経験を持つカメラマンは事件解明に巻き込まれていく。
    その町は、地方空港の建設が計画されていて、賛成派と反対派が争っている。幼馴染が立場を違えながらも、自分の生活を守ろうとしているが、そこに過去の埋蔵金の話、昔の男と女の関係が出てくる。
    この作家の語り口調は好きだけど、今回のストーリーはちょっと強引な感じ。

  • 廃墟で女性環境保護活動家の死体が発見されて、空港建設反対運動がらみと思われたが、実は・・・という話。
    地方都市の狭い世界という舞台設定だからか、似たような人がごちゃごちゃ出てきて集中できずに終わった。
    各々のエピソードは悪くないだけにもったいない。

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虚国の作品紹介

それは「ちっぽけな田舎町の、ちっぽけな事件」のはずだった…。この国の様々な場所で、長い間ずっと繰り返されてきたことが、この町でも起ころうとしている。廃墟の撮影に訪れた元探偵のカメラマン、最愛の女性を殺された地元紙記者。人間の業の渦に巻き込まれ、失意の内にも男たちは光を求めようとする。行きつく先は絶望か、希望か。

虚国はこんな本です

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