謎解きはディナーのあとで

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862806

作品紹介・あらすじ

「失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?」令嬢刑事と毒舌執事が難事件に挑戦。ユーモアたっぷりの本格ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 2020/11/03読了
    #東川篤哉作品

    謎解きが苦手なお嬢様刑事と
    分析力が高く口の悪い執事の
    短編コント?ミステリー。
    事件から謎解きまでが
    フォーマット化されていて
    ドラマにするには丁度良いかもだけど
    小説としてはちょっと味気ない。
    文章の言葉選びがとても面白い。

  • 6編からなるミステリー。
    少ない情報で困っている警察。
    その情報だけを元にミステリーを解明していく執事。
    とにかく謎解きが面白い。
    まるで漫画の「パタリロ」のよう。。
    面白くって すらすら読めます。
    ほんの少し深く考えるだけで、これだけの筋道が浮かぶというところが勉強になりました。
    続編はまだのようなので、東川氏の他の作品も読もうと思います。

  • 図書館で見つけた一冊です。
    ドラマや映画にもなっていて、ちょっと気になっていました。

    一風変わった安楽椅子探偵ミステリー、でしょうか。
    主人公は大富豪の娘でもある、宝生麗子、職業は刑事。

    そんな彼女が、新米だけに自力ではなかなか解けない謎を、
    自分の執事・影山に相談することで物語が進みます。

    で、この執事が曲者で、謎解きの際には
    雇い主でもあるお嬢様を“小馬鹿にする”癖があり、、

    この掛け合いのテンポが受けたのでしょうか、
    2011年の本屋大賞も受賞しています。

    雰囲気的には『三毛猫ホームズ』とも通じるものがありますかね、
    いわゆる“ユーモアミステリー”にも分類されると思います。

    疲れた時に読むといいリフレッシュにもなるかな、と思いながら、
    こういった“掛け合い”は意外と好みだったりもします。

  • アメコミのようなオープニング映像や
    途中で何度もエンディングを流してぎょっとさせるような
    茶目っ気あふれる演出が楽しかったドラマと
    原作がどんなふうに違うのか興味津々で、
    ブックオフの105円の棚に並ぶのを手ぐすねひいて待っていました!

    本屋大賞第1位を獲得してしまったばかりに
    みなさん期待が大きすぎて、厳しい評価が多いようだけれど
    影山と麗子の会話、麗子と風祭警部の会話が、とても楽しい♪

    会話劇として読んだり、
    「図書館戦争」の郁お得意の「キャラ読み」で読み進めると
    かなり楽しめる作品なのではないでしょうか。
    私が長身痩躯の毒舌眼鏡男子に弱いせいもあるかもしれませんが。。。

    ドラマとの比較でいちばん強く感じたのは
    風祭警部役の椎名桔平のコメディーセンスの素晴らしさ!
    『アンティーク~西洋骨董洋菓子店』のオーナー役に並ぶ
    素敵な弾けっぷりが、狂言回し的な役割の風祭警部を
    憎めない魅力的なキャラクターとして
    見事に完成させていたのだなぁ、と思いました。

    • まろんさん
      jyunkoさん、こちらこそです♪
      キャラ読みをはじめ、読み始めた本からは
      とにかくなにか楽しいこと、面白いことを見つけないと
      なんだかソン...
      jyunkoさん、こちらこそです♪
      キャラ読みをはじめ、読み始めた本からは
      とにかくなにか楽しいこと、面白いことを見つけないと
      なんだかソンをした気分になってしまう根っからの貧乏性の私ですが
      呆れることなく、これからもおつきあいくださるとうれしいです(*^_^*)
      2012/09/05
    • アセロラさん
      〉アンティークに並ぶ椎名桔平のコメディセンス

      同感です!ホント、あのオーナーに通ずる…いや、それ以上!?のはじけっぷりでしたよねw
      メリー...
      〉アンティークに並ぶ椎名桔平のコメディセンス

      同感です!ホント、あのオーナーに通ずる…いや、それ以上!?のはじけっぷりでしたよねw
      メリー風祭!(爆)

      原作は未読ですが、ドラマは大好きでした。
      櫻井くん演じる執事が何故かオタク路線に走り出してから急に面白くなった気がします(笑)

      北川景子ちゃん演じる麗子お嬢様も、意外とピュアで(笑)可愛いかったですね^^
      2013/01/21
    • まろんさん
      アセロラさん☆

      そうですよね?!
      椎名桔平は、真面目な役をやってももちろん上手いけど
      コミカルな演技をやらせたら、独特の突き抜け方をしてく...
      アセロラさん☆

      そうですよね?!
      椎名桔平は、真面目な役をやってももちろん上手いけど
      コミカルな演技をやらせたら、独特の突き抜け方をしてくれて、ほんとに素晴らしいですよね♪

      ドラマの毒舌執事は、櫻井くんの持って生まれた人柄がにじみ出て
      原作よりかなり可愛げがある感じで、私は好きでした♪
      (実は、嵐の中では櫻井くんがいちばん好きな私なのでした)

      アメコミっぽいオープニングとか、音楽のお茶目な使い方とか
      作り手が楽しんで作っている雰囲気が伝わってきて
      うれしいドラマでしたね(*'-')フフ♪
      2013/01/21
  • 話題作ということで、東川さんの作品を初めて読んでみましたが、個人的には期待しすぎたかな、という感想です。

    6篇からなる短編集で、お嬢様刑事と毒舌執事が事件を解決するコミカルなミステリ作品(?)です。
    とても平易な文体で読みやすいので、サクサクと読めますが、本格ミステリが好きな読者には、不向きな作品ですね。
    トリックはありきたりですし、ミステリ作品としては軽すぎます。
    まあ、その軽快さが作品の魅力でもあるので、そこは読み手の好みに依るのかもしれません。

  • 国立の昔をいまに伝える名所といえば谷保(やぼ)天満宮。関東では最も古いといわれる天神様である。俗に野暮な人を馬鹿にして「野暮天」などと呼んだりするが、その言葉はまさしくこの谷保天満宮=谷保天に由来するともいわれている。だが果たしてこの俗説は本当だろうか。「Yahoo!」で検索してみれば詳しいことはわかるかもしれないが、宝条麗子はいまそれどころではなかった。(87p)

    この一節を読んでYahoo検索をした人は、おそらく万を下らないだろうと思われる。私は悔しいのでしていない。作者の人を小馬鹿にしたような「策略」に嵌ってしまうからである。

    言わずとしれた、2011年本屋大賞受賞の大ヒット作品である。私は受賞後に「試しに読んでやろう」という軽い気持ちから図書館に予約した。それが忘れもしない2011年8月26日だった。え?それなのになぜ今ごろ読んでいるのか、ですって?その時点で予約者は300人を超えていた。私の利用している岡山県立図書館は自慢するわけではないが、来館者数、個人貸出冊数が9年連続で全国トップをとっている。個人貸し出し数・142万冊は、2位(大阪府立図書館)の50万冊を大きく上回る数である。岡山県民の108万人弱が、年間146万冊も借りている。県民一人あたり1.3冊借りてる計算だ。しかし、一つ難点があって図書館が購入する本の冊数は一冊と決まっているのである。よって人気作は下手をすると、このようにまるまる3年以上の長きに渡って待たされるという憂き目に逢う。まあ、私のような読書家になれば、常時30冊を同時並行読書をしているので、待たされてイライラするようなこととは無縁ではあったのであるが。

    と、いうような文章を読んで皆さんは頭の隅でおそらくイライラ虫が動き回ったのではないかと思う。作者の東川篤哉はそういうイライラ虫をうまい事エスプリに換えて、この内容的にはありきたりな謎解き小説を味付けしていた。因みに谷保天満宮のエピソードは宝条麗子が上司でエリート意識丸出しの風祭警部を「この野暮天がぁ!」と一喝してやりたい衝動を抑え込むというくだりの伏線であって、本筋の謎解きとは全く関係ない。念のため。

    至る所に、表層的に見えている現象を逆転して見せる仕掛けが満載で、お嬢様で刑事の宝条麗子の執事が謎解きをしながらも、執事は宝条麗子を小馬鹿にするという「構成」が、謎解きそのものの構成をもトレースしているという、すんなり読めるのだけど、かなり凝った構成の推理小説でした。
    2014年10月10日読了

  • 面白いっちゃあ、面白いケド…
    キャラクターは、良いと思う。毒舌執事とお嬢様。
    ともかく、読みやすいです。

  • 買って読むほどのことはなかろうと、図書館に予約して200人待ち!
    を経てようやく読みました。

    いや~ 噂は聞いていたのでさほど期待はしてなかったのですが、
    こんなにスカスカだとは! 予想以上でした。

    謎がたいしたことないのなら、富豪のお嬢様や執事のキャラを、筒井さんの「富豪刑事」や「こち亀」のようにもっと際立たせて、それで読ませてくれればいいのに、それも全く不足。

    これが本屋大賞を受賞したときに批判があったのを覚えているけれど、
    たしかにこれでは売りたい本ではなく、売れている本を受賞させた、と言わざるをえません。
    残念(-_-)

    • ヒョードルさん
      そんな内容でも売れた、ということは・・・、上から目線で言うと我々レベルの読み手と、大衆レベルの読み手のニーズは全く異なるということになるのか...
      そんな内容でも売れた、ということは・・・、上から目線で言うと我々レベルの読み手と、大衆レベルの読み手のニーズは全く異なるということになるのかなー(断定はできませんが)。最近の流れからしても、本屋大賞も一回考え直す時期かも知れませんね。
      2012/08/15
    • senna88さん
      ヒョードルさん
      私も上から目線で言わせてもらうと、この作品 状況も心理も、説明調のい文章に終始していて、この点でもガダメダメでした。
      この後...
      ヒョードルさん
      私も上から目線で言わせてもらうと、この作品 状況も心理も、説明調のい文章に終始していて、この点でもガダメダメでした。
      この後、吉田修一さんの本を読んだのですが、
      こちらは説明文ではなく、文の中にさりげなく心理や状況が表現されていて、その巧さを改めて認識しました。
      2012/08/15
  • 本屋大賞受賞作ということで、わざわざ日本から買ってきてもらったにもかかわらず、非常にハズレだった作品。
    お嬢様の設定も薄っぺらいし会話も魅力的では無い。「だっつーの!」って本当に必要?
    何よりお嬢様からの話を聞くだけで執事が犯人を言い当て、次の事件へ進んでしまうこれを本格推理と謳うことが理解できない。講談社青い鳥文庫くらいがちょうどいい。
    誰にも絶対に勧めないし、謎解き2が出版されるらしいけど興味無い。

  • 風祭警部にもっと活躍して欲しいと思ったが、毎話の執事の推理に感心して読んでいました。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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