恋の手本となりにけり

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著者 : 永井紗耶子
  • 小学館 (2010年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862875

恋の手本となりにけりの感想・レビュー・書評

  • 江戸・吉原・花魁もの。小学館文庫小説賞受賞作。

    花魁雛菊の死をめぐる時代物ライトミステリー。素直に面白かった。(時々、若くさく感じるのは若さゆえかな。)遠山の金さんの若かりし頃のお話で、テンポよく読めるし、江戸時代のしきたりがわかりやすく説明されているので、色々と勉強になりました。

    時代は平成と江戸だけど「世間」とか「絡繰り」というのは、そんなに変わりがないのかもしれない…と思った。
    「お前の分だよ」と神様からもらったしあわせ(命)を粗末にしちゃいけない…という南畝(なんぼ)先生の言葉が身に染みた。(139ページら辺)

    金四郎(若い頃の金さん)、国貞(人気絵師)、南畝先生(超・文化人)。登場人物のバランスがいいので小学館は、第二の「神カル」にしようとしているのかな。


    どうでもいいけど…「瀬川兵蔵」(←せがわへいぞう)って、(違うけど→)長谷川平蔵かと思って思わず二人のいた時代をググってしまいました(^^ゞ

    改題前は『絡繰り心中』…こっちの方がスタンダードな題で、『恋の手本となりにけり』…と改題して、悲しさ深く増したような気がする。元のタイトルと元の表紙絵だったら絶対に手にしない。本の第一印象、表紙もかなり重要なんだね。

  • 表紙の絵に魅かれて手にする。
    主人公は、「遠山の金さん」のモデル、遠山金四郎。
    花魁の死の真相を追いながら、心に引っかかっていた問題と向き合い、少しずつ変わっていく。
    丁寧に描かれていて、とてもよかった。
    金四郎のその後を、もっと読んでみたくなった。

  • 切ないお話でした。

  • 遠山の金さんの若い時のお話。
    金四郎がもやもやしながら終わるのも若さゆえしょうがないか。
    江戸の町はめんどくさいことが多い。今より生きにくい世の中だったんだな。

  • 一時間足らずで読み終えました。
    少し物足りない感じ。曽根崎心中。機会があったら読んでみたいです。

  • 曽根崎心中に興味を持った。いつか見てみたいものだ。心の穴を埋める為に読んだ一冊。

  • 遠山の金さんの若かりし頃のお話らしい。。不幸な境遇を恨んで、少しの救いも見いだせなかった雛菊の気持ち、恵まれているくせにそれを理解せず無気力に、ただ死にたいと思ってる吉三郎。
    吉三郎の考えは浅くて、こんな感じのどこにでもそっと存在しているようなことが真相だっていうのが、余計にスト―リー全体にある実体のなさをまとめてた。

    。「小学館文庫小説賞」第11回受賞作

  • 遠山の金さん…の、青年時代…、
    最初の事件…という設定ですね…。

    ライトな時代ミステリー…ですが…、
    しっかりと組み立てられていて…、

    新人さんらしぃ…まじめに書かれた作品でした…。
    (生意気なコメントぉ~(_ _))

    ふつぅに…面白かったです…。

  • 遠山の金さんの若かりし頃のお話らしい。
    とても読みやすい文章だけれど、個人的にはもう少し深みがほしかった。

  • 2011/05/28


    美しき花魁・雛菊は 
    なぜ心中を望んでいたのか?






    読みやすい。凝らしすぎてないのが良かった。
    花魁殺人ものなんて、まして遠山なんて似たような題材はたくさんありそうだけど、それでもなにも予備知識がなくても理解できるし、楽しめたし、知識の押し売りは一切なかったし、最後まですらりと読めた。

    最後まで読んで、もう一度書き出しの、「女は一人で死んでいた」に帰るとなんだかはっとする。この一文がすべてを語っていたんだな、と。不幸な境遇を恨んで、少しの救いも見いだせなかった雛菊の気持ち、恵まれているくせにそれを理解せず無気力に、ただ死にたいと思ってる吉三郎。
    吉三郎の考えは浅くて、こんな感じのどこにでもそっと存在しているようなことが真相だっていうのが、余計にスト―リー全体にある実体のなさをまとめてた。

    それと別に金四郎さん、引き具合も正義感もいいバランスで私は好きだなあ。同時にそういう性格の、いわゆるいい人が、この事件によって学んだことの件、p196世に悲しい現実が幾多もあることは知っていた、しかし「だがいずれ、罪は裁かれ、不正は正されるようにできていると、なんの疑いもなく信じていた。金四郎は、不意に生きてきた世界の真ん中に、ぱっくりと大きな暗い穴が口を開けたように思えた。」っていうところが、なんだか身に覚えのあることのようで…ちょっと考えるものがあった。

  • 題名や表紙からすると、花魁の恋物語かと思いましたが、
    若き日の遠山の金さんが活躍(というほどでもありませんが)します。
    自分の置かれた境遇に対して不満は多々あるけれど…ちょっと考えさせられます。

  • お友だちが貸してくれた本です

    雛菊の夢 わかるぅ

    けど...何が悪いって やっぱり 死にたいと思うのが悪い...と思うのです...

  • 10月26日読了。「小学館文庫小説賞」第11回受賞作。 江戸吉原の外れにて斬殺された花魁を発見した、若き日の遠山金四郎。その死の真相を探るうちに、心中を望んでいた花魁とその周囲の闇に触れていく・・・。ストーリーは真新しいものではないがさらっと読み終わることができ、かつ「死ぬことはたやすいが、生きることには覚悟がいる」(原文ママではないが)というメッセージも心に残る。花魁、芝居小屋などの江戸の風物や頻出する食事風景の描写、人物たちの会話などは江戸っぽくて粋だが古臭さはなく、読みやすい。主人公金四郎や雛菊、吉三郎ら主要人物の葛藤については細かいエピソードを連ねるなどしてもう少し掘り下げてもよかったのでは、とも思うが・・・。著者は大学ゼミ同期。

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恋の手本となりにけりの作品紹介

江戸の花街・吉原の外に広がる田んぼで、ひとりの女が斬られて殺されていた。見つけたのは、昨夜その花魁・雛菊と話を交わしていた若き遠山金四郎だった。大田南畝、歌川国貞とともにその死の真相を探り始めた金四郎は、彼女がかねてから会う男たちに心中を持ちかけていたことを知る。社会派女性作家が、花魁の心の深奥に迫った時代ミステリー。「小学館文庫小説賞」第11回受賞作。

恋の手本となりにけりはこんな本です

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