- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093862875
感想・レビュー・書評
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「木挽町のあだ討ち」が面白かった作者のデビュー作。短いけどなかなか読み易くて面白い。先どうなるんだろうと思わすうまさがある。ただ、金さんにはもう少し活躍して欲しかった
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遠山の金さんの若い時のお話。
金四郎がもやもやしながら終わるのも若さゆえしょうがないか。
江戸の町はめんどくさいことが多い。今より生きにくい世の中だったんだな。 -
表紙の絵に魅かれて手にする。
主人公は、「遠山の金さん」のモデル、遠山金四郎。
花魁の死の真相を追いながら、心に引っかかっていた問題と向き合い、少しずつ変わっていく。
丁寧に描かれていて、とてもよかった。
金四郎のその後を、もっと読んでみたくなった。 -
お友だちが貸してくれた本です
雛菊の夢 わかるぅ
けど...何が悪いって やっぱり 死にたいと思うのが悪い...と思うのです... -
2010年10月26日読了。「小学館文庫小説賞」第11回受賞作。 江戸吉原の外れにて斬殺された花魁を発見した、若き日の遠山金四郎。その死の真相を探るうちに、心中を望んでいた花魁とその周囲の闇に触れていく・・・。ストーリーは真新しいものではないがさらっと読み終わることができ、かつ「死ぬことはたやすいが、生きることには覚悟がいる」(原文ママではないが)というメッセージも心に残る。花魁、芝居小屋などの江戸の風物や頻出する食事風景の描写、人物たちの会話などは江戸っぽくて粋だが古臭さはなく、読みやすい。主人公金四郎や雛菊、吉三郎ら主要人物の葛藤については細かいエピソードを連ねるなどしてもう少し掘り下げてもよかったのでは、とも思うが・・・。著者は大学ゼミ同期。