恋の手本となりにけり

著者 :
  • 小学館
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862875

感想・レビュー・書評

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  • 「木挽町のあだ討ち」が面白かった作者のデビュー作。短いけどなかなか読み易くて面白い。先どうなるんだろうと思わすうまさがある。ただ、金さんにはもう少し活躍して欲しかった

  • 遠山の金さんの若い時のお話。
    金四郎がもやもやしながら終わるのも若さゆえしょうがないか。
    江戸の町はめんどくさいことが多い。今より生きにくい世の中だったんだな。

  • 表紙の絵に魅かれて手にする。
    主人公は、「遠山の金さん」のモデル、遠山金四郎。
    花魁の死の真相を追いながら、心に引っかかっていた問題と向き合い、少しずつ変わっていく。
    丁寧に描かれていて、とてもよかった。
    金四郎のその後を、もっと読んでみたくなった。

  • お友だちが貸してくれた本です

    雛菊の夢 わかるぅ

    けど...何が悪いって やっぱり 死にたいと思うのが悪い...と思うのです...

  • 2010年10月26日読了。「小学館文庫小説賞」第11回受賞作。 江戸吉原の外れにて斬殺された花魁を発見した、若き日の遠山金四郎。その死の真相を探るうちに、心中を望んでいた花魁とその周囲の闇に触れていく・・・。ストーリーは真新しいものではないがさらっと読み終わることができ、かつ「死ぬことはたやすいが、生きることには覚悟がいる」(原文ママではないが)というメッセージも心に残る。花魁、芝居小屋などの江戸の風物や頻出する食事風景の描写、人物たちの会話などは江戸っぽくて粋だが古臭さはなく、読みやすい。主人公金四郎や雛菊、吉三郎ら主要人物の葛藤については細かいエピソードを連ねるなどしてもう少し掘り下げてもよかったのでは、とも思うが・・・。著者は大学ゼミ同期。

著者プロフィール

1977年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。新聞記者を経て、フリーランスライターとなり、新聞、雑誌などで幅広く活躍。2010年、「絡繰り心中」で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。2021年、『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』で第40回新田次郎文学賞、第10回本屋が選ぶ時代小説大賞、第3回細谷賞を受賞。他に『大奥づとめ』『福を届けよ 日本橋紙問屋商い心得』『帝都東京華族少女』『横濱王』『広岡浅子という生き方』などがある。

「2023年 『とわの文様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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