下町ロケット

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862929

感想・レビュー・書評

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  • 人との出会いが・・、ちょっとした一言が・・。
    環境に、心境に、変化をもたらし、急展開をみせる。

    中盤冒頭からは、ガラッと側面がよい方に転がり、次の展開が気になって、あっという間に読み進めた。 面白かったぁ!
     自分にとって仕事って・・・?頭をかすめました。

  • 2015/5/13

    大田区にある町工場•佃製作所。世界最高水準の特許取得をしたものの、営業赤字、大企業からの特許侵害訴訟、と苦難の連続。起死回生なるか。
    先が読めず、ヒヤヒヤドキドキ。とっても楽しく読めた。プライドを持って仕事出来るって素敵。

  • 特許の話が結構な割合で出てきます。実務でもさほどお世話にならない国内優先権なんて言葉も出てきて、少し驚きました。

    本書で挙げられていた特許に対する登場人物の注目度を見て、羨ましくなりました。そりゃ、弁理士もやる気出るだろうな、と。

    4年前に「これはいける」と思った特許があります。ずっとお付き合いを続けたかったのですが、途中で担当変更となりました。

    その後、その特許は社内で表彰を受けました。担当ではありませんでしたが、感極まりました。

    ただ、今でも事業には結びついていません。これが特許との活かし方の難しい所です。特許が良くても、別の要因で事業には結びつかないことが往々にしてあります。

    それなりに愛着があった特許ですので、陰ながら動向は見守っていきたいと思っています。

  • 「良く言えばわかりやすく、悪く言えば単純。」
    いろんな問題をクリアしていき、最後はハッピーエンドで終わることが最初からわかってしまうため、「うん。やっぱりね。」といったところ。登場人物もステレオタイプが多くて魅力に欠ける。でも、殿村さんは結構好き。文章は読みやすくてサクサク読める。
    まぁ、ストーリーも読みやすさも悪くないけど、個人的には、本で読まなくていいかなと。ドラマや映画で楽しむような内容でした。

  • 痛快、爽快!

    父親の亡き後、家業の町工場を継いだ宇宙開発研究員の主人公。
    彼には、研究員時代に、ロケット打ち上げ失敗と言う苦い経験があった。

    町工場に、次々降りかかるピンチ。
    その都度、熱い思いを持つ主人公とそれを取り巻く人々がそれを乗り越えていく。
    最大のピンチには、社内の反対勢力となっていた人たちとも力を合わせていくこととなり、勝利を勝ち取る。

    良かったです、ホント。
    登場人物が多くて、混乱必須と思っていましたが、気が付けば、すっかり入り込み、夢中で読み続けました。
    最後の打ち上げ成功の項では、鼻の奥がツーンとして、涙が出ました。

    池井戸潤さんらしい『正義は勝つ』が気持ちいいお話。
    すっきりです。

  • なかなか面白かった印象。
    ロケット好きか、私。

  • 元研究者が、やむを得ず継いだ父の町工場で自分の夢を追いかける。主人公が自分の夢を追いかけるあまり社員との溝ができる一面もあるが、大企業に向かって会社一丸となって取り組む姿勢にわくわくする。

  • 佃品質!佃プライド!

  • 話題になっていたあの本を今更読了。
    息もつかせぬ展開もさることながら、この結末。
    さすが。感動です。

  • ロケットの打ち上げに失敗し、研究職から家業を継いで社長となった主人公。
    社長になってから、特許訴訟、大企業と部品関連についてのことなど、問題は山積していた。
    研究職時代は、つかわれている立場だったが、社長になって、人を使う立場になり、社員のこと、会社のことなどをさらに考えないといけないという大変さが伝わっていた。
    研究職時代に叶えられなかった夢を社長として、社員のみんなと叶えようと社員と共に懸命に頑張る姿に胸が熱くなった。
    佃が元社員に言った、「仕事は飯を食うためだ。だが、夢がないとだめだと思う。夢だけ追いかけても飯は食べてけない、飯だけ食えても夢がないとつまらない」という言葉に深く共感した。この気持ちを持って仕事に臨むようにしたい。
    一時期は赤字に転落し、危機となっていたが、ロケット関連で成功し、次々と朗報が入ってきたのは、最後まで、諦めないで努力する姿勢を示したおかげだと感じた。
    それにおごることなく、これからも会社、経済、社員、自分のためにも頑張って欲しいと応援したくなった一冊。
    この著者の本は、読了後、また明日からも頑張ろうという気にさせてくれる、元気が出る本が多いのが特徴だと感じる。また、この本も、世の中、うまくいかないことも少なくないけど、前向きに頑張ろう、少しでいいけど、なにか役に立てるようにしたいなと勇気づけてくれる。
    物作り大国、日本の誇りを大切にしたいと強く思う。
    佃ブランド、佃プライド、このことに共感した作品である。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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