せきれい荘のタマル

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著者 : 越谷オサム
  • 小学館 (2011年1月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862974

せきれい荘のタマルの感想・レビュー・書評

  •  本書を読み始めたきっかけはシチュエーション。浅川、高幡不動、聖跡
    桜ヶ丘に京王線、多摩都市モノレール、秋川でのバーベキューなど完全
    に地元です。

     越谷オサムさんの本は、陽だまりの彼女に続いて2作目。東京郊外の
    大学に入学した石黒寿史と同郷の法村珠美(のりたま)。 寿史は珠美
    への想いに同じ映画研究部に入るも、そこには単純、一直線、周囲の迷
    惑も省みず、おせっかいな親切のシャワーを浴びせかける先輩のタマル
    が……。3人を中心にドタバタの青春活劇が展開していきます。

     浅川のサイクリングロードを、無駄に元気よく走るタマル君の姿が目に
    浮かびます。郊外の緑豊かなところで野鳥もたくさん、シロサギやらカワ
    セミ、もちろんセキレイもいます。本当に気持ちの良いところですよ。

     高幡不動なら門前の饅頭屋さんを出していただきたかったので★1つ
    減点(smile)。

  • 冒頭───

    「おはよう! 元気?」
    笑顔の中に大きな犬歯を光らせてタマルが片手を挙げた。
    石黒寿史はあくびを噛み殺し、今にも閉じそうな目で相手の格好を眺めた。高校の体育の授業で着るような、水色のジャージの上下を身に着けている。実際、母校のものなのかもしれない。
    こうして玄関の上がり框に立って大学の上級生と向かい合っているのが現実なのか、それとも夢の続きなのか、いまひとつはっきりとしない。しつこいノックに苛まれて布団から這い出した覚えがあるにはあるので、たぶん現実なのだろう。
    「どうも、おはようございます」
    寝起きのかすれ声で挨拶する。下げた頭の芯が揺れるような感じがするのは、ゆうべ隣室で飲まされた日本酒のせいだろう。

    越谷オサム三作目(読むのが)。2011年1月初版。
    静岡から東京の大学に進学してきた石黒寿史は映画研究部に入部し、部の先輩である新潟出身の田丸大介と同じ『せきれい荘』に住むことになった。
    同郷で同じ部に所属する法村珠美に秘かな恋心を持つ寿史だが、なかなか事はうまくはこばない。
    常にマイペースのタマルに振り回される寿史の毎日。
    そのうえ、部室から8ミリカメラが紛失したり、怪しいサークルに勧誘されそうになったりとアクシデントが寿史に降りかかる。

    『階段途中のビッグ・ノイズ』がすごく良かったので、この青春物も読んでみたのだが、これは今一つだったかな。
    どたばたの面白青春物とでもいうべきか、テレビドラマかマンガのような作品だった。
    ちょっと底が浅すぎる。
    越谷オサムは、私にとって当たり外れがありそうだな。

  • 静岡から上京してきた寿史は、好きな女の子 のりたまを追い掛けて映画サークルに入ったが、タマルというお節介な先輩に懐かれてしまう。
    その上、タマルものりたまを好きになり、猛アタックし始めて..というお話。

    「タマルめく」(タマルの影響を受けてタマルの動作を真似てしまうこと)という言葉が気に入りました。

    それと、「そうじゃない」を否定しようとしてタマルが発した「そうじゃある」という言葉もお気に入り。

    タマルがここまでお節介なのは、母親の件があって後でああすればよかったこうすればよかったと後悔したくないからという後天的な理由があるけど、人から取り上げたケータイを思わず投げ飛ばして水没させるあの勢いは生まれついてのもののようでした 笑

    タマルみたいな人が実際に身近にいたら疲れるし面倒なんだろうけど、嫌いだとか憎いという感情は湧かないんじゃないかなと思いました。

  • こんな先輩いる。
    この作者の話は音楽絡みの方が好き。

  • 著者作品の中では全体的にキャラの印象が薄めな感じがしたこともあり★4つにしてしまいましたが。

    傍からはバカって見えるくらいに正直で真っ直ぐってのは、憧れの生き方の1つなんだろうね。読んだことのあるそういうストーリーの幾つかが、読み進める中で頭に浮かんできました。

    ビルドアップ走のようなテンポアップに、今日はこのへんまでと決めていたのに思わず一気読みでした。

  • 舞台は(都内ではあるが)郊外の私立大学。
    いい奴だけど、どうもおせっかいが過ぎる男子大学生・タマルと、タマルに毎度振り回される後輩・寿史が繰り広げるなかなか熱くるしい、ドタバタ学園コメディー。

  • どたばた青春小説。
    楽しかった。
    大学時代を思い出す。
    身近にいたら大変だが、読む分にはタマルは面白い人。メカ好きののりたまや、ダブル鈴木など、周りも楽しい。
    学生時代を思い出す。タマルの全力疾走の理由にはぐっときた。
    個人的には、大学の設定がツボ。
    地理その他の条件が、うちの大学としか思えない。

  • いらっとするけど憎めないのは
    きっとタマルがちょっとだけうらやましくて、
    彼に近づきたいからだと思う。

    なつかしい学生時代。

  • タマルパワーに圧倒されまくり。
    すごくよかった。

    大学1年生の寿史は、
    ボロアパート「せきれい荘」に住んでいる。
    隣人はあの田丸大介だ。
     社交辞令が通用せず、
     場の空気も読まず
     やたらおせっかい。
    サークルの先輩でもあるタマルに、寿史は引っ掻き回されっぱなし。
    さらに寿史の思い人にタマルが恋してしまい…
    寿史のキャンパスライフはどうなってしまうのか??

    自分は空気ばかり読んでしまうので
    お節介な行動はできないタイプ。
    だからタマルは完全に理解の範疇外なのですが
    読み進めていくと、なぜタマルがここまで異常にお節介なのかが明かされていきます。
    非常にポリシーがわかりやすく、納得。

    横道世之介は100人に5人くらいほしい。
    タマルは100人1人くらいでいいや。
    でもそうすれば、絶対世界は平和になる。笑

    のりたまの最後の告白には、「え゛っ」って声が出てしまった。
    身近な人に、この本読ませて、
    「タマルめいてきたね」って言いたい。笑

    展開が早いわ、タマルが強烈だわ、
    あっという間に読み終わってしまった。
    他の越谷作品も読みたい!!

  • 途中まで、あまりにもお節介が過ぎるタマル先輩に主人公と一緒にイライラしていたけれど、読み進めていくうちに彼の何事にも後悔したくないという切実な思いを知って、胸を打たれた。
    あの時ああすればよかった…こうしておけばよかった、と取り返しのつかないことになる前に行動することは大事だけれど、自分や誰かが道を間違えてからでも、まだ手が届けば取り返すことはいくらでもできると、タマル先輩のその真摯な姿をみて教わった気がする。
    そして、完全に脇役だと思っていた鈴木先輩がとても格好良くてたいへん意表をつかれました…!

  •  この作者はバカを書くのが上手い、この作品に出てくるタマルもバカ、それも「男はつらいよ」の主人公・寅さんを彷彿とさせる愛すべきバカだ。
     溢れるお節介と空気が読めないところ、傍迷惑なアプローチ…でも他人に対して一生懸命で裏表がなくて…うん、のりたまちゃんイイ男をえらんだよ。タイヘンだけどね~(笑)

  • 間違っていないのにね~~
    なぜか正直であることで敬遠されちゃうことってある。
    空気が読めないって?
    いやいや、私はタマルが嫌いじゃない。
    というか、かなり好きかも。

    よくあるかもしれないけど
    根本的にどうしようもない人間はいる。
    騙されるほうが悪いなんてない。
    悪いやつは悪いし、悪いことは悪い。

    そこを徹底的に叩くんじゃなくて
    タマル流にザクッと斬りこむのはよかった。

  • たぶん中央大学がモデルになってる。面白かった。

  • 本に出てくるシチュエーションが、大学に通っていた時代と非常に似ており、面白かった。
    しかし、内容的にはいまいちどの話も盛り上がりに欠け、だらだらっと最後まで行ってしまっているように感じた。

  • この本今初めて知ったにゃん
    近くの本屋にはどこにも無いにゃん
    図書館にも無かったにゃん
    アマゾンさんで買うかにゃ....

  • 大学の映研サークルの先輩で
    同じ共同住宅の住人である「タマル」こと田丸大介。
    真っ直ぐで、一生懸命で、単純で、純粋で、KYで・・・
    その破壊力は凄まじい。
    でも、憎めない。
    タマルがそばにいれば、色々な事に巻き込まれる。
    しかし、全てが「終わりよければ1すべてよし」的に、おさまる気がする。
    きっと、タマル先輩と関わった全ての人は、何かを得ることだろう。
    そして、彼を決して忘れることはないだろう。
    男として、人として、ジクがブレないタマルは魅力的。
    興奮したり、酔っぱらった時に出るタマル先輩の方言が、可愛かった。

  • バカ正直で直球一本槍のタマル。そりゃのりたまちゃんも苦労しますよ。タマルの隣部屋になった寿史も災難。現実的には煙たがられるだけですが、小説的にはありかな。

  • とんでもない先輩タマル
    でも憎めない
    タマルの言動が親切心から出ているから
    後悔したくない
    だから行動する
    なかなか出来ないけど、それって大事

    面白くて一気によみました!

  • はた迷惑な先輩だけれどにくめない存在タマル。

  • もっかい大学生活送りたいなー、なんて思わせるお話でした。なかなかうまく全体がまとまってて良かったです。
    しかし、どのキャラクターも魅力がいまいち…な気が個人的にはしてしまったので、星三つ。

  • 相変わらず面白かった。がイマイチ溶け込んめなかった。。。

  • おもしろかった。タマルのキャラに最初はイラついたけど、だんだんタマルが好きになった!

  • タマルのキャラで最後まで楽しく読めた。
    実際に近くにいたら振り回されて大変だろうけど、憎めないわ。

  • 「それからアレだ、夢をあきらめるな!」

    この台詞が一番印象に残ったかな。

    越谷オサムさんらしい大学青春もの。
    学生時代に読んでいたらとも思いますが、おっさんになった今でもあの頃を思い出す事が出来て良かったです。

    タマルめいていきたいもんです

  • ナツの読書その7。

    これは私の読める青春でした。よかった!
    大学生の青春も嫌いじゃない。

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