- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863025
作品紹介・あらすじ
その秘密に触れなければ、ずっと愛し合えていたはずだった-。胸が苦しくなる長編恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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久しぶりの蓮見氏の作品。やっぱり独特の味がある文を書くなぁ。
帯に完璧とも言える書評がありました。
「歳を経てからの恋愛は過去との闘いなのかもしれない。男はただただ囚われ、女はただただ前に進もうとする」
シンプルで切ない話です。 -
秘密を共有して共にいることはできないのかもしれない。この作家さんの書く小説はいつも大人だなぁと思う。
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水曜の朝、午前三時が好きなのでこの本を読んでみました。
恋愛小説と言うより色々な家族の物語を読んだ様に感じました。 -
さらりとした文体でとても読みやすかったけれど、登場人物の語り口がみな一緒で最後まで違和感がぬぐえなかった。
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え、なんで別れたの? 女、ワガママすぎね? いや、それ以前にムスコが奥深すぎね?
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前半は、恋愛ものとして面白いと思いました。
後半は、何といったら適切かわからないんですけど、違う話?って感じの終わり方でした。
松永の小市民っぷりは嫌いじゃないし、伊都子も嫌いじゃないけれど、どこか消化不良に感じてしまいました。 -
オビに惹かれて読んだのだけど、全然、だった。
「入り」は大人の恋愛を期待できたんだけど、いつのまにか冷ややかな二人になり、別れ、となった。
もっと、ドキドキしてせつなくなる話かと思ったのになぁ。。。 -
出だしは面白かったのに、ラストがすっきりせず消化不良。
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普通の恋愛小説を期待してたのに、
途中からよくわらからん展開。
中身と題名が一致してない気がする。
途中から飽きて、しっかり読んでないから
理解出来てないだけなんかなぁー。
表紙の感じとかは割と好きやねんけどな… -
手記募集で応募してきた女性に興味を持ち
その女性を交際を始める。。。
最初は純粋な恋愛小説だとおもってたけど
終わりの方では公安とか出てきたり
なんだか物騒でちぐはぐな感じをうけた -
話の雰囲気は良かったが、いまいち内容がよくつかめなかったし、引き込まれなかった。
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最初は読みやすかったが、だんだん相手の女性の男関係がでてきて、ちょっとウダウダしている感じ。
結局、手記はどうなったのか。じっくり読んでないので、
わからない。 -
「水曜の朝、午前3時」の出来を期待していたためか、残念ながら少し物足りなかった。それでも他の作家に比べれば内容は十分濃いと思う。
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表紙借りしてしまったけど、それだけのような...語り口は読み易いけど、年齢を感じさせない女優のシングルマザーと、娘と良好な関係を保っている父子家庭の編集者ってなんか出来過ぎです。後半突然に、過激派とか公安警察だとか絡めてこられても...無理矢理感いっぱい。
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手記募集で応募してきた女優を面接した「私」は、その波乱の人生に興味を持ち、交際を始める。だが、彼女の息子の父親であるかつての「恋人」が指名手配されていることを知り…。
蓮見圭一は「大人の恋愛小説」の名手なのだそうだ。なるほどリズム感のある文体で前半は中年の恋愛、後半はサスペンスタッチの展開という作品を無理なく読ませる。惜しむらくはタイトルが結末を明示していることか。
(B) -
~その秘密に触れなければ、ずっと愛し合えていたはずだったー。~
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最後まで、どうなるんだろう と思いながら読んだ。
毛利伊都子の気持ちも分からなくはない。けど…
松永の近所付き合いを羨ましく思う。 -
タイトルが成就しない恋愛小説を示唆していたが、男の立場から見れば、歯がゆさも感じてしまった。実際にあった昔の大事件を使っているのはどうなんだろう。被害者とか良く思わないんじゃないかな。
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不思議な小説だった。
ただの不倫の話といえば、そうなんだけど、それぞれの深い事情が
本当のようで、作り話のようで。作り話なんだけど。
主人公に入り込めたのだから、おもしろい小説だということか。
ラストがよりドラマ仕立てになっているが、それがなんとなく後味を引く。
澱んだ感じが残る。
展開はおもしろいと思う。
TVドラマ、映画にしやすいのでは。 -
この人の文章好き。レビューみるとあまり評価高くないけど、なんで?終わり方が消化不良な気持ちになるから?「水曜の朝午前三時」が良すぎたからかな。
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会社の社長様から誕生日にかしていただきました。
『熟年の恋愛』などという帯に、どきどきしながらよみはじめましたが、文章が綺麗で、一気に読めました。
恋愛小説かと思いきや、いい意味で期待を裏切られました。
ただ、最後の終わり方はスッキリしないかなぁ・・・・。
蓮見さんの他の作品が読んでみたくなりました。 -
不自然な文章。ストーリーというより、一つ一つの文章が読み辛い。調書ライクだからそうなのか、読んでいて不愉快だった。内容も理解できない。
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初めは長編恋愛小説という趣なのだが、中盤から緊迫したサスペンス小説へと転じていく。出版社に勤める中堅編集者の松永薫が、企画している手記本に原稿を応募してきた女性に興味を抱き近づいていく。松永は早くに妻を亡くし、男でひとつで中一の娘・早紀を育てているのだが、相手の毛利伊都子と接触するうちに、彼女もシングル・マザーとして女優業のかたわら、小四の息子・隆を一人で育てていることが判明する。住まいが近所であることから、親子同士で共に食事したことをきっかけに関係が深まっていく、、、ここまでがロマンスの部分。その後、次第に松永の身辺に怪しい出来事が起き始め、いつの間にか周囲を公安警察が取り巻くことに。原因は隆の父親で失踪している過激派協力者にあることが次第に明らかになっていく、、、
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勧められて初めて読みました。綺麗な文章を書く作家さんだと思いました。最後のふたりの分岐はとても綺麗にせつなく書かれていました。ちょっと子供の心理描写や伊都子の感情を表に出して欲しかったと個人的には思うけどきっとこれを読み取るのが作品にひたるってことなんだと思います。他の作品の評価が高いので読んでみようと思います。
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ザ・男の恋愛を描くならこの方か藤田宣永さんか、という気がします。蓮見さんの作品はとても久しぶり。とにかく『ラジオ・エチオピア』と『水曜の朝、午前3時』が強く印象に残っていて、この二作に出会えたのは児玉清さんのおかげなので、私の中では蓮見圭一といえば児玉さん、というイメージです。
肝心の内容については、きちんと期待を裏切らない男の大人の恋愛。心の機微、情景の描写がとても美しく、物語の背景も適度な重力できっちり描かれていた印象です。
大人の恋愛とは、メリハリのある恋愛を言うのかもしれませんね。