- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863179
感想・レビュー・書評
-
中田永一と書いておついちと読む…ってそんなわけあるか!どんな難読漢字だよ!
実はおついちをローマ字表記にして並べ替えるとNAKA…って文字数が全然足りんわ!
遂に乙一さんです
土瓶さんのお勧め本は(自分にとっては)当たり外れが大きいので、読みたいリストがパンパンの今はなるべく避けてるんですが、そこにみんみんのお勧めが加わると信頼度が跳ね上がって読んでみようって気になります
分かりやすく言うと、泡で②のサンゴ礁リーチだったんで期待してなかったらサム出てきたみたいなことです(珍しくわかりやすいが対象が絞られる)
そして実は乙一さん初読なんですよね
そして実は実はデビュー当時から注目してた作家さんだったんです
でも2023年に初読
乗り遅れて意固地になる症候群が発症しちゃってたんですね
もったいない
ほんとにね凄かったんですよ
デビュー当時から天才と称され、文學界に彗星のように現れた乙一さん
ほんとに「彗星のように」って言葉は乙一さんためにあるような言葉でした
もしくはシャア・アズナブルか
あ、そういえばシャアも複数のペンネームを使いこなしてましたね
シャア・アズナブル
キャスバル・レム・ダイクン
クワトロ・バジーナ
乙一さんは文學界の赤い彗星や〜
あ、一応中身にも触れると、とってもいいお話だったんですが「ひらがな」の使い方が気になっちゃいました
対象年齢が15歳と考えても解せない
何かしらの効果を狙ってのことなのかな
他にも読んでみないと分からんな〜 -
ザ・青春!
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台
合唱部に所属する生徒たちの部活にかける想い、友情、恋愛、悩み…、思春期のすべてを詰め込んだような作品
心にグッとくる場面がいくつかありましたが特にこの2つはたまらない…
ひとつは、生徒たちがNコンの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書く
その中で、桑原サトルが誰にも言うつもりのなかった自閉症の兄と自分のこと、そして将来のことを綴った手紙
もうひとつは、Nコン大会のホールに入れなかった桑原サトルの兄のために、サトルを含む三人の部員が歌う
少し離れたところから他の学校の部員の歌声が加わる
また別の所から帰りかけの女子生徒二人組が駆け寄り合唱に参加してくれる
記念撮影をしていた生徒の集団が近づいてきて歌声を重ねてくれる
最高に感動の場面です!
あの頃の青春を思い出したい!
あの頃の青春を感じたい!
そんなあなたは読んでみませんか?
-
2023/06/28
-
1Qさ〜ん、ちょうど今読見終わったとこです٩(ˊᗜˋ*)و♪
青春ですね〜!!
私も会場に入れなかったお兄ちゃんのために歌うとこ好きだった...1Qさ〜ん、ちょうど今読見終わったとこです٩(ˊᗜˋ*)و♪
青春ですね〜!!
私も会場に入れなかったお兄ちゃんのために歌うとこ好きだったな〜♡♡
あと揉めてるのかと思いきや、男子部員達がひそかに練習してたとこも好きでした♡
さわやか中田永一さんでしたね\♡︎/2023/06/29 -
おっ!?mihiroさんも青春してきましたか(о´∀`о)
本作はほんと良いシーンがたくさんでしたね♪
男子部員のひそかに練習、これも良かっ...おっ!?mihiroさんも青春してきましたか(о´∀`о)
本作はほんと良いシーンがたくさんでしたね♪
男子部員のひそかに練習、これも良かったですね〜(^^)2023/06/29
-
-
乙一さん、大変人気の作家さんですね。
周りでは愛読者が大勢いるのですが、実は手に取ったことがありません。何やら、タイトルが怖そうで・・・。
お仲間に、乙一さんの別のペンネームでの作品ということで勧めてもらい、読んでみることに。
合唱部の顧問の先生が産休に入ることになり、代わりに東京からやってきた柏木先生。背もすらりと高い美人で、先生を目当てに入部してくる男子生徒たち。女子だけでおこなってきた合唱が混声に代わることに同意できない女子生徒もいて。
真面目でしっかり者の部長、エリ。
かわいくて、だれからも好かれるコトミだが、実はきつく尖った一面を隠し持っている。
闘病していた母を顧みることもなく家を出て行った父親を許せず、ひいては男子に心を開けない、ナズナ。幼いときに出会った合唱の思い出とともに聞きそびれた母の言葉を今も探し続ける。
自閉症の兄の世話をすることを家族から期待され、決して文句を言わずそれに従うが、まるで自分の感情を押し殺して生きているようなサトル。その彼が、初めてやってみたいと両親に願い出て、父親の反対にあいながらも決して後にひかず、自分の主張を貫いて始めた合唱。自分の出生の意味を思うと、自分自身の人生でありながら自分の意志で選択できないとあきらめていた。あきらめているとも気づかないまま・・・。
自分を隠して振る舞うことへの違和感。
友を、異性を、人を恋しいと思う気持ち。
大人になっても、似たような思いを抱いて毎日を送っている。
けれど、中学生は行事や出来事を通して、生き方をぐっと深める瞬間があるようだ。純粋な心や体は、何らかの働きかけに素直に反応し、より豊かに、よりたくましく、より思いやり深く変わっていく。
同じ時間を一緒に過ごす合唱部の部員の目線と、課題曲『手紙』への理解を深めるために出された課題「15年後の自分にあてた手紙」を通して物語は進んでいく。
彼らの心の変化や、心の奥に秘めていて本来は決して表に出すつもりのなかった本心を描いた本人とともに読者も味わうことになる。
最後に散らばっていた星を結ぶ線が見いだされ、星座としてかたちや意味を成すように、彼らを繋ぐ見えない糸がちゃんと見えてくる。
昨年と同じところに立っていても、必ず成長していると信じられるお話です。 -
青春小説って、うーってなる。男子、女子真っ只中ってな感じで、黒い部分がまだ一つもなくて、私が失ったものをまだ持っているこいつらに、少し、ただしかなりの頻度で嫉妬してしまう自分がいるから。
柏木先生が男前だ。美人なのに、それを鼻にかけず、音楽の授業は手を抜きまくり、部活では、部長の辻よりに、ちゃんと楽譜見てピアノ伴奏しろよと怒られる。先生らしくない。クラブ内でごたごたがあっても、手を入れないし。向井ケイスケが心を入れ替えてなかったら、Nコン出られなかったのでは・・・
合唱のことよりも、むしろ重点を置かれていたのは、ナズナとサトルの家の事情。ナズナのほうは、出て行った父ちゃんを無視したらいいだけなのかもしれないけれど、サトルのほうはそうはいかない。
自閉症の兄ちゃんの世話を一生見るようにと運命付けられて生まれてきたと、自分の人生をそう結論付けて生きるサトル。島を出ることもできず、就職先は兄と同じところと決められ、それに逆らうことなどできない。「ぼっち状態」を受け入れて生きるサトルは、憧れの女子コトミを追いかけて、半ば無意識に合唱部に入部する。
そうだ、サトル。変われ。父の言うことも、兄のすることも、中学生のあんたに関係ない。あんたは将来、兄ちゃんと同じところに就職することになるのかもしれないけれど、今のあんたには、それは関係ない。
もっと感じて、考えて、思え。
自分と自分の周りに興味を持て。兄ちゃんを言い訳にして、楽なほうに逃げようとしてんじゃない。
っと、中学生時代をとうの昔に終えた私は考える。
15年後の彼らは30歳か。たった一度の今日という日は、やはり大切にしなければいけない。
ああ、青春小説をよんだら、やはり思考が青春っぽくなってしまった。
やっぱり、青春小説を読むと、うーってなる。うーって、いろいろ考えてしまうほど、後に残る作品でした。
-
うーってなるあやこさんが、とてつもなく可愛くて、ひとりでにまにましてしまいました。
いろんな事情を抱えた中学生たちだけど
今はまだ、ものわか...うーってなるあやこさんが、とてつもなく可愛くて、ひとりでにまにましてしまいました。
いろんな事情を抱えた中学生たちだけど
今はまだ、ものわかりよく受け入れなくていいよ!
あっちにぶつかり、こっちにぶつかりして、不器用にもがいてもいいよ!
と、言ってあげたくなりますね(*^_^*)2013/01/31 -
まろんさん>>あはは。ありがとうございます。でも、この「中田永一」さんが、あの乙一さんだったと知ったときには、本当にたまげました。
私は、あ...まろんさん>>あはは。ありがとうございます。でも、この「中田永一」さんが、あの乙一さんだったと知ったときには、本当にたまげました。
私は、あの乙一さんに、うーって、させられたのかーって。
中学生の頃の私たちも、あっちこっちにぶつかってましたね。今なら、いいんだよ、大丈夫だよっていえるけど、あの頃は死ぬほどしんどかった。
戻りたいとは、死んでも思わないけれど、うらやましいと思ってしまう私は、いったい何なんですかねえ・・・2013/01/31
-
-
前々から気になっていて、やっと読んだ本。五島列島の中学生が、合唱を通してすこしずつ大人になっていく話。島の子供達は、「島を出るか出ないか」という大きな決断を、けっこう早いうちにしなければならない。そこが本土の子供達とは決定的に違っていて、だからなんとなく島の子供達はどこか芯のある雰囲気がするのかなぁと感じる。それにしても、乙……じゃなかった、中田先生の屈折したぼっちの描写が半端じゃなくリアルだな。映画になるそうだけど、確かに映像化しやすそうな感じがした。
-
五島列島、島の学生達の物語、物語の後ろにはアンジェラアキの「手紙」の旋律が流れているようだ。合唱で初めはバラバラの音がつながらず、学生たちの気持ちもつながらない。そんなばらばらな気持ちもいつしか、しっかりとつながっていく。皆の気持ちと旋律が合わさった時の歌は一人一人の心に届くでしょう。15歳の多感な子供たちがさわやかに描かれていました。
-
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。
NHK全国学校音楽コンクール県大会出場に向けて混乱や対立もありながら最終には皆が団結して歌いきる青春ドラマにホロッときました。
読みながら遠い昔、NHK全国学校音楽コンクールブロック大会に出場した時を思い出しながら読了。
課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」と同じく先生からの提出不要の課題で15年後の自分に宛てた桑原君手紙のお手紙に涙誘われました。
【くちびるに歌を持て、勇気を失うな。心に太陽を持て。そうすりゃ、なんだってふっ飛んでしまう!】の詩が好きだった松山先生の「くちびるに歌を持て、ほがらかな調子で」の言葉が残ってる。
素敵な本でした。 -
長崎県の五島列島の中学校の合唱部の物語
ある中学校に産休の教師の代わりに美人の先生がやってくる
産休の先生は合唱部の顧問だ
先生との接近したさに入部する男子学生の姿とか、そんな男子を嫌がる女子生徒、自分の学生時代にもこういうのいたなぁって懐かしい気持ちになります(笑)
主人公の桑原と、彼を「ひとりぼっち」の世界から引っ張り出した存在の長谷川コトミ
彼らの胸に抱える、等身大の悩み事が妙にリアルで、そして思春期独特の感性や感覚や葛藤をすごく実感するシーンがたくさんあった
その描き方がうまいなと感じた一冊でした
学生時代に、あんなにもいろいろなことが一生懸命できたのに
大人になると一生懸命することに諦めを感じてる事実にはっとして
こんな風に何かにうちこめることがまたできるのかな?と考えてしまった
アンジェラ・アキの「手紙」という歌が物語の合唱コンクールでの課題曲であり、それに基づいて15年後の自分へ手紙をかくのだけど
いまオトナになった自分が、さらに15年後の自分に手紙を書くとすると
なにをかけるのだろうなぁってふと思ってしまった
とんだトラップだわ!
とんだトラップだわ!
読まないとw
読まないとw