- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863193
感想・レビュー・書評
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社会派ミステリー。すき焼きが食べたくなるなー。
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田川刑事がやっとやっと真相にたどり着いたのに、
そんな形で裏切られるなんて・・・
やりきれない気持ちになるのも無理はない。
加工肉の中身はほとんどがクズ肉と化学薬品だらけ。
文字追うだけでも気持ち悪い。お腹痛くなりそうです。
企業と消費者、私たちの生活なんてお互いの信用の上に
成り立っているようなもんだし、お互いに信用を
損なうようなマネはしないことが暗黙の了解。
それが裏切られていたと知った時は・・・
正直、どうしたらいいのか・・・戸惑うかな。
怒り?呆れ?思考停止になってしまいそう。
どっちにしても真面目にやっている人がバカを
見るような世の中は嫌だ。 -
犯人の動機と実行が弱い。食料、肉問題は提起された。
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居酒屋で 二人が 殺された。
外国人による 強盗殺人事件と推定され、
捜査が行われた。
身体を悪くして 継続捜査担当の田川が 捜査することになった。
そして、二人の無関係の関係が 関係ありと
追跡することで、犯人が浮かび上がった。
キーワードを一つ一つ明かしていく
という手法だったが、
犯人は 意外と簡単にわかってしまった。
推理小説としては ものたらないのぉ。
なぜそのようなことが起こったのか
と言うことを徹底的に解明すると
加工肉食品の暗闇が 浮き彫りになってきた。
ミートをミックスすると言うことが
悪のような表現になっているが
ふーむ。
それだけで 悪とするのは無理がある。
感情的論理が振り回される。
もっと、食に踏み込まないと 視点が弱い。
たしかに BSEの牛の発見を恐れて
ということも、重なっているが 分離されるべきだ。
正直な 青年 獣医。
裏と表があって 揺すり続けるオトコ。
殺す 必要が あるのだろうか。
オックスマートは まるで イオングループのようで
スーパーが いかに街を壊していったのか
という描写は 優れている。
確かに、文明批判精神が旺盛だが
田川が どこまで 正義を貫くのか。
エリート矢島は 残されたままで
時計好きの 宮田は どこまで追いつめられることが
できるのだろうか。
第2幕が きって落とされる。 -
2014.5.23ー36
企業倫理よりも利潤追求に走りBSEに絡む殺人の隠蔽までをも企む巨大流通企業、警察組織、行政、マスコミの裏側が描かれ、フィクションとは思えない怖さを思わせる。 -
面白かった。もっと社会派でお堅いストーリーかと思ったのだけど、意外に読みやすい。食品偽造と企業の不正、リアルに起こっていそうで主婦としては怖さを感る。
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読みやすいのに深い。巨大スーパー、警察、農家、マスコミ。加工肉は危険かな。影響が大きすぎると国は隠蔽する。
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大人社会の嫌な部分ばかり出てくる内容だが、読みやすくすんなり読めた。
地道に物事を進める人間と、それを統括するずる賢い人間が出てくる。
二年前の事件にしてはスンナリ物事が進んでいくのに違和感はあるが、主人公の力量と理解するしかない。
金持ちと権力者は影で繋がっているもんだと思い込んでしまう。
わかりやすく面白い話でした。