卒業するわたしたち

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著者 : 加藤千恵
  • 小学館 (2013年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863490

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卒業するわたしたちの感想・レビュー・書評

  • 13の「卒業」を描いた短編ストーリーは、苦さや痛さ、切なさが滲みながらも若さゆえのキラキラした懐かしさが感じられて、その瞬間瞬間で切り取られた甘酸っぱい感情が心に沁みた。
    3月に読めば気持ちが盛り上がるのかなと当初は思っていたけれど、決して卒業は3月だけのものじゃなく、生きていく節目節目で出会うもの。そんな当たり前のことに気付く。寂しいけど、前へ進まなくちゃっていう次へのステップ。自分自身いくつも経てきたはずなのに、何となく流してきちゃったというか、時には敢えて寂しさに蓋をしてきたというか。そんなこんなを少し思い出しちゃったかな、読みながら。
    本書で何より嬉しかったのは、小説の初めに加藤さんの短歌がプロローグ的に添えられていたこと。これがとてもいい!歌人としての本領発揮ですね。
    どの歌も好きだけれど、その中でもお気に入りなのは
    「お互いに笑って両手を振るような未来に向かうような別れを」
    かな。
    昨日の自分との訣別。明日に広がる新しい風景に戸惑いつつも、わくわくしながら飛び込めるように。そんなふうに、背中を押してもらった感じがするな。勿論、寂しさの方が勝ってしまうときもあるけれど。(そんなときの方が多いかもしれないけどね。)
    淡々とした加藤さん独特の文体は、読みやすい反面印象に残りにくい気がしていたのだが、不思議と余韻が心地よいのだ。

  • 学校を卒業して、もうずいぶん経つけれど、それでもまだわたしたちはいろんなものから卒業していくのだな。
    13の「卒業」。ここにはいくつもの涙と笑顔がある。
    自分が巣立つ卒業も、誰かが自分から去っていく卒業も、それは一つの終わりではあるけれど、でも確かにそこからまた何かが始まるわけで。
    このままがいい、ずっとこのままでいたいと思っても、その「今」はすぐに過去になるんだ、ということをいくつもの卒業を経た今ならわかる。
    いつか、この人生を卒業するその日まで、わたしもまだまだいくつも卒業していこう。新しい一歩のために。新しい出会いのために。
    この一冊が誰かの元気につながりますように

  • 卒業をテーマにした短編集。それぞれ読み終わると副題でついている気持ちが分かる。今日を何かの卒業にすればいいんだよ。っていう感覚好きだなぁ。

  • 短歌+短編小説。
    加藤千恵の話は、ほんのり甘ずっぱかったり、キラキラしていたり、そういうのが多いから、
    なんというか、まっすぐで透き通った頃を思い出したい時に最適。
    すべてがハッピーエンドじゃなくても。

  • 図書館で「卒業」をテーマに集められていた中の一冊。

    どれも覚えがあるような、記憶の片隅に自分の記憶として存在しているような、そんな話ばかり。

    胸に赤い花。
    周りのいつもよりも整った出で立ちや雰囲気にソワソワしながら、泣きたいような嬉しいような寂しいようなドキドキするような、誇らしいような気持ちでいたこと。
    そんな感情までもリアルに思い出させてくれました。

    胸についた薔薇がダサいなと思いながらも、嬉しかったこと。先生が最後に何を伝えてくれるのだろうと泣きそうになりながら聞いていたこと。
    まるでタイムスリップしたみたいに思い出しました。

    未知の思い出。
    私も通っていた教習所を思い出せば当時の彼氏を思いだすところまでもとてもリアル。笑

    あとは、「全て」と「流れる川」が好きでした。
    加藤千恵さん、ラジオもおもしろくて興味あり。

  • 20161019
    卒業がテーマの短編集。
    何かから卒業してするの、最近ないな。

  • いろんな物、かたちからの卒業。ゆっくり優しい話し。 2016.2.16

  • もう何に惹かれて借りたのかも忘れてしまった。卒業がテーマの短編集。恋愛が絡まない話もあればよかった

  • 卒業と一口に言っても様々。学校、バイト、恋、アイドルグループなどからの卒業をすくい取っている。遠い昔にそんなこともあったっけなと思い出す。カトチエさんならでは、各短編の冒頭に短歌が添えられています。

  • 様々な“卒業”の話。加藤千恵の小説はリアルだ。自分が置き忘れてきた過去の断片みたいだ。最後のお話が切なくてたまらない。春にぴったりの切ない作品。2013/075

  • 十八歳の女の子が度々でてきたような。
    彼女の話は読みやすいね。

  • 「卒業は学校だけのものじゃない。」帯に書いてある通りでした。

    節目ふしめに、知らないうちに小さな卒業をくりかえしている。そんなことに気づく小説。

  • 様々なものからの「卒業」を集めた短編集です。
    それは学校だったり過去だったり恋人だったり色々ですが、卒業した後も続くこれからの人生をちょっと見つめなおすようなお話です。

    痴呆のおばあちゃんから見当はずれな卒業祝いをもらった女子大生が、彼氏と一緒に「運動音痴からの卒業」を目指して逆上がりを頑張る話はなんとなく心に残りました。

    逆上がりって天地が一周して終わりじゃないんですよね。
    そこには新しい世界が待っている。

    みんな卒業おめでとう。

  • 卒業がテーマの短編集。
    あっという間に読み切れる短編しか入っていないのに、冒頭の短歌が上手く効いていて読みごたえがあります。
    なんでこんなにわかってくれるの、と声をあげたくなるくらい自分の体験に重なる部分が多くて切なくなりました。卒業って言われてすぐに思い描かれるような「胸に赤い花」から確かにこれも卒業だって感じる「にじむオレンジ」まで多彩だからテーマが同じなのに飽きないし同じだと感じさせません。
    一気に読むよりも少しずつ楽しんだ方が一話ごとの余韻に浸れてよかったです。

  • 卒業にまつわる1冊。
    短編のストーリーがたくさん詰まっている。
    其々のエピソードで自分の思い出が引き出されて
    なつかしい気持ちになった。

  • 2014年3月22日

    装幀/山田満明
    装画/宮尾和孝

  • 後輩に想いを告白できずに卒業する先輩女子、アイドルグループからのメンバーの脱退を思う心模様、ここにはさまざまな形の卒業が描かれています。私たちは、入学した日から、出会った日から、何かを始めた日から卒業に向かって真っ直ぐに進んでいることを、つい忘れてしまうようです。ふいに訪れたようなあっけなく、まぶしい卒業の物語。この季節に読んでみませんか。

  • ひどく悲惨な救いようのない物語はないので(たぶん)、そういう意味では安心して読める。
    いろいろな卒業の物語だ。
    考えてみれば身の回りに、学校を卒業する以外の卒業は、きっとたくさんあるのだ。
    終わる、というのとはちょっと違う、卒業。
    それは、とても大切な宝物のような区切りの刻で、いくつもいくつもそれをくぐり抜けて生きていくのだろう。
    そうして、特に根拠はないのだが、ああ、自分はいま卒業をしているのだなあ、と思える体験が多いほど、幸せなのではないかと思っている。

  •  さまざまな卒業にかかわる短編集。

     短編の冒頭にある短歌が短い言葉の中に本編の内容を凝縮させておりさすがだなぁと感じました。学校の卒業だけでなく、教習所や送別会等いろいろあり、切ない気持ちになりました。

  • さまざまな「卒業」を描いた13の短篇。
    学校からの巣立ちの物語が印象に強いです。卒業式のときに胸につけた赤い花のことも、式が終わって教室に戻ってきたときの雰囲気も、もう長いこと忘れていました(「胸に赤い花」)。この本が、思い出させてくれました。

  • 卒業をテーマにした短編集

  • 学校、夫婦、恋人...様々な卒業をテーマにした短編集。その話を象徴する短歌から始まる。卒業がテーマのせいか、別れだったり自分の想いを断念する話が多くて、切なかった。卒業でもハッピーエンドの話や前向きに進んでいけるような話があってもいいんじゃないかなと思った。

  • いろんな「卒業」の短編集。

    別れだったり、出逢いだったり。

    卒業の先に、一歩踏み出す。

  • 卒業、だけにどれもこれも切ない。ぱっとするような作品はこれといってない気がするけど読み終わると少し優しい気持ちになれてるような…気がする。
    お気に入りは流れる川。

  • 不変(普遍)て素晴らしい。

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卒業するわたしたちの作品紹介

理由もなく、当たり前のように会えていた日々や、無条件に一番近い場所にいて、気軽に誘い合っていた日々は、何をどうしたって戻らない。卒業は学校だけのものじゃない。様々な「その瞬間」を描きとる13ストーリーズ。

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