浅き夢見し

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 222
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863605

感想・レビュー・書評

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  • ありがちな話だけど面白かった。文章がちょっとごてごてしてるかなー?

  • Chapterの毎に書かれた8行の文章
    深いメッセージだと思います。

  • 読みやすいけどちょっと物足りない。
    よくできた携帯小説のようなイメージ。

  • モデルの世界
    モデルの押切もえ氏による初の小説。

    大手パン工場でアルバイトをしたり、売れない日々を過ごしたこともあると何かで読んだ。
    そんな自身の経験を踏まえて描いた小説とのこと。
    いわゆるシンデレラストーリーで、プロの作家ではない(何を持ってプロというのかは個々によるだろうが)為に概ね話の流れは予測がついた。
    それでもやはり評価すべき所はある。

    例えば後半で主人公の村田瞳がこんな言葉をかけられる。
    「人と比べてたら一番にはなれないのよ」
    これは著者にとっても大事にしてきた言葉だったのだろう。
    モデルの世界は想像するにストイックな場所であり、また常に他者の存在を意識せざるを得ない場所であるのだろう。
    それは我々の世界でも同様で、常に他者を感じながらいきている。
    それは一概には悪いこととは言えないが、常に他者と己を比べることで自らを疲弊させてしまうことは害であることは間違いない。
    私自身も他人志向型(現代人の特徴の一つだ!)で、やれ不細工だ、やれ能力が劣るだの、愚痴愚痴と日記に書き綴っている。
    これにたいして、本書からそんなことは無駄だからやめろと一喝された気がした。

    一方、これは不用だと思われたのが各扉にある詩のような心を綴った文章。
    言い方は悪いが安っぽい自己満足の歌のようだった。
    一言で自分の心を言い切ってしまうか、本文中の言葉だけで語った方が、主人公の迷いや悔しさ等の心の動きが明確になったのではないか。

    目新しい展開ではないし、まだまだ改善の余地は充分にある。
    今後文章を書いていくのであれば、いずれモデルという世界から先を描く必要があるだろう。
    そうなってから改めて評価をしたい。

  • 押切もえのインタビューを雑誌で見たことがあって、
    その中で小説についても取り上げられていたので読んでみたけど、
    思っていた以上に面白かった。
    25歳の曲がり角を曲がったモデルが主人公で、
    あまりにやる気がなくて周りからも期待されていないけど、
    いろいろなことが重なるうちに一念発起して進んでいくところが良かった。
    映画とかにしたら、「プラダを着た悪魔」みたいな感じの映画で
    結構いい感じになるのでは?と思う。

  • 読みやすかったけど少し物足りない。展開が読めてしまう。

  • 1人の女性がウダウダ弱音を吐きながらも奮闘し、モデルになるというありきたりな展開を繰り広げて終わるという話。モデル業界の闇と女の醜態を全面に押しだした感じ。

  • モデル業にデザイナーに執筆と大活躍のもえさん
    やっぱり成功の裏にはただならぬ努力があるのですね。

  • 押切もえさんの小説。
    これは、好きな感じの小説でした。
    栄光と、転落とって、ありがちな話なのかもしれへんけど。
    朝井リョウさんの『何者』にも、少し似ているテーマのような気がしました。

  • モデル押切もえの書いた小説。同世代で活躍する頭が良い女性という印象だったが、多忙の合間に書き上げたことを知って、ますます好きになった。装丁も好き。
    モデルの挫折と成功を描いた、自伝のようなフィクション。3年かけて書いたというだけあって、筆がのっている部分と苦しみながらひねり出したであろう部分とが混在していて、作中で彼女の成長が見られるようだ。
    物語としては平凡だが、主人公に言わせるセリフに元気をもらえる。
    次回は、深みを増したエッセイに期待。

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著者プロフィール

押切もえ(おしきり もえ)
1979年、千葉県生まれのファッションモデル、タレント、小説家。十代の頃から読者モデルとして活動を始め、2001~2007年に『CanCam』、2007~2016年に『AneCan』専属モデルとなる。
2013年、長編小説『浅き夢見し』で小説家デビュー。2016年刊行の第2作『永遠とは違う一日』は第29回山本周五郎賞候補になった。

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