気骨稜々なり

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著者 : 火坂雅志
  • 小学館 (2013年10月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863650

気骨稜々なりの感想・レビュー・書評

  • 1代で博多の豪商となり、豊臣秀吉ともやりあった島井宗室について書いた本です。

    この本では、島井宗室が小さな練酒屋を引き継いでから、大商人となり、豊臣秀吉が死ぬと、やがて輝きを失うところまでが描かれています。

    この人物も羽柴秀吉の魅力に惹かれて懇意となり、豊臣秀吉に失望してしまった人物の一人だということがよく分かりました。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-ab0f.html

  • 戦国時代の博多商人島井宗室の話。何度と無く戦で店が壊されながらも貿易船での取引を生業として力を付けて行く。九州の大友、島津、討伐に来る毛利らと上手く渡り歩く。

  • 島井宗室、博多の商人としてタイトルの如く気骨稜々と生きた人。
    読み始めは、名もない商人から血気盛んに頭角をあらわす生き様にぐいぐいと物語に引き込まれたけれど、後半、織田、豊臣と大きな力に抗えず政へ身を投じざるを得なくなってからはイマイチ魅力を感じなくなってしまった。当人の苦悩はわからなくもないけれど、どうも気骨の部分が感じにくい…。変わりゆく時代はあまりにも淡々と描かれていて、夢中になりきれず…。
    とりあえず幕末以外の時代物を初めて読みましたとさ。

  • 織豊期の博多商人島井宗室の一代記。

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気骨稜々なりの作品紹介

秀吉の朝鮮出兵に異を唱えた博多商人の生涯

島井徳太夫、のちの島井宗室は博多に生まれたが、幼くして両親を失い、17歳にして朝鮮に渡った。朝鮮で掘り出し物の茶道具を買い付け、それを数寄者に売って博多で有力な商人になっていった宗室は、対馬や堺へと商売を広げ、妻を娶り、自身で永寿丸という船を持つようになった。
博多を治める大友義鎮や宗麟とも、宗室は交わるようになる。さらに、織田信長に、そして信長の意向を継いだ羽柴秀吉に近づく。荒廃した博多を最後に復興したのは秀吉だったが、秀吉は朝鮮出兵を見据え、朝鮮との窓口になっている対馬の宗氏に使者を命じる。朝鮮国王に家臣になるように、ならなければ攻撃する、と。
「博多は、古来より大陸との交易で栄えた湊にござります。大陸とのつながりは、申してみれば博多の生命線。それを断ち切るような戦いは、関白さまであろうと誰であろうと、断じて起こさせてはなりますまい」
宗氏とともに朝鮮との交渉にあたり、戦火を交えないように工作をした宗室だったが、息子鶴松の死がきっかけになり、秀吉は朝鮮出兵を決断。急遽石田三成に呼び出された宗室は、秀吉に出兵を思いとどまらせるように諫めてほしいと言われたのだが――。


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