○クリエイティブ・エージェンシーTUGBOATのクリエイティブ・ディレクターである岡康道氏の著作(自伝的小説)。
○書き下ろしの小説ということだが、著者自身の自伝的小説でもあり、フィクションとノンフィクションが混在したもの。だからこそ、その波瀾万丈ぶりや“現実感のなさ”が、とてもリアルに伝わってくる内容。
○多様なテクニックが盛り込まれているでもなく素直なストーリー展開に、やや落ち着きすぎている感はあるが、それを補って余りある具体的な場面描写、主人公の心理状態の表現が、とても素晴らしいと感じた。