- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863674
作品紹介・あらすじ
構想~完結20年の超大作、ついに刊行!
物語の発端は、1771年。平賀源内がエレキテルを世に送り出す5年前のことである。時に源内44歳。
高松藩を脱藩し自由の身となった源内は、長崎に赴く。そこで嵐の中、発見された龍骨を見て、その存在を暴こうと野心に燃える。
同じ頃、紀州の漁師が乗った船が嵐に遭い、漂流。南の孤島に辿り着き、そこで見たこともない巨大な爬虫類に襲われていた--。
その後、大坂で円山応挙とともに龍の掌の化石を見に行った源内は、それを祀る寺の法巣主から、その昔、龍の掌を竜宮から持ち帰ったという男の話を聴くことになる。
京で若き日の鬼平・長谷川平蔵や上田秋成に出会い、この頃から、源内は、龍に導かれるように、不思議な事件に巻き込まれていくことになるのである。
【編集担当からのおすすめ情報】
構想から20年、総原稿4,000枚超の大巨編です。夢枕獏先生、ご本人も、これだけ複雑に運命の糸が絡み合ってラストに繋がる長編は、もう一生書けない、と仰っています。全五巻の長い物語ですが、源内と一緒に時空を旅するように、大団円まで読んでいただきたいと思います。最後は泣きます。著者も書いていて泣いた、感動の結末をお楽しみに!
感想・レビュー・書評
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平賀源內/漂流漁夫/龍宮坊主/上田秋成(雨月物語)/長谷川平蔵
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小説・・・小説なのか!!?、と最初にとまどう冒頭部分でした
上田秋成出てきてびっくりした・・・そりゃそうか、平賀源内と同時代の人だったか・・・ -
平賀源内が龍の噂を聞いてその存在を暴こうと野心に燃える。上田秋成、丸山応挙、長谷川鬼平、杉田玄白、前野良沢、等々多彩な人々が登場する。
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源内の過大評価は措くとしても、(美化した)彼と自分を重ねるかのような言葉、恐竜の鳴き声、常套手段の行稼ぎ等々…凡ゆる所で読む気を喪わさせられた。
エピローグとはいえ、あとがきですらない場所でNHKへのおねだりをぶち込みーの、あとがきでドイルやヴェルヌと同席させて欲しいと宣いーの…呆れ果てた。映画化希望?は?
作品の質と作者の増長ぶりの反比例が加速している。釣客伝で多少見直したけれども、やはりもう作家として入っちゃいけない領域に来てる気がする。 -
平賀源内が主人公。源内と龍・・・、これから、どんな話になっていくのか、楽しみです。
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大江戸恐龍伝シリーズ、第一巻。
全五巻中の一巻目であるせいか、本筋が読めず、まだまだ導入部分。しかしながら、主人公の平賀源内を始め、歴史の有名人が盛り沢山で出てくるので、飽きずに読めた。終盤になって漸く物語が動き出す気配が見え、次巻への期待が膨らむ。5巻まで頑張って読もう。 -
漠さんは読ませる。源内はこのような人だったのか?
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平賀源内、上田秋成、丸山応挙等々…当時の名だたる人々がこの先どう絡んで行くのか、遭難して恐竜の生息しているらしい島に上陸した船乗りはどうなってしまうのか、色々と気にかかります。
序盤なので幾つかの出来事が書かれていてもそれがこの先どうなってしまうのか皆目見当が付きませんでした。
期待していいのかな…。『天海の秘宝』みたく最初の巻で期待していたらがっかりな展開にならないことを祈りつつ次巻を読みたいと思います。 -
夢枕獏のゾクゾク感はほぼ感じず一巻終了。続きは読むかは今のところ分からない。
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第一巻
奇抜な発想の平賀源内の物語。アイデアと山師を結び付ける格好の話?龍に纏わる話に巻き込まれながら、当時の著名人と交流を深めていく導入編 -
京極夏彦ばりの過剰な蘊蓄が読書のリズムを乱します。この人、こんなに読みにくかったっけなぁ…。話の展開も遅くて読み進めるのに苦労しました。
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異才・奇才の持ち主が集中する一つの時代。ふしぎなもので、そんな時代というのは、古今東西問わず存在するものです。ルネサンスがいい例ですか。
そんな異才・奇才達の共演を描くのが、獏さんは大好きです。
今回の物語の中心になる人物は、平賀源内。
まだ、人物との交流を描いている段階です。どうやって恐竜との遭遇になるのかしら。物語は始まったばかり。
伝奇の香りって、どうしてこんなに心を震わすのでしょうか。 -
可もなく不可もなくという感じ。夢枕獏作品にしては熱量が足りないというか、この作品に限らず一般的に徐々にエネルギーや情念が足りなくなっている気がします。歴史小説に逃げている気もするし。もっと熱い、独自のストーリーを期待したい。
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いやー、久しぶり読みながら、ドキドキワクワクしながらページを括りました。さあて、第二巻待ってろよ。
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夢枕獏さんなんで、まっとうな(といっては失礼ですが)歴史小説というわけではなく、予想通りの「ひねり」が効いてます。主人公は平賀源内です。エレキテルもでてくるし、史実にある程度のっとりつつ、ちょっと奇想天外な要素が絡む感じです。
タイトルどおり「恐竜」がからむわけですが、これがなかなか面白いです。続編も間髪いれて読みます。
獏さんにしては珍しくあとがきがなかったですね。 -
☆4つ
1巻2巻が出たのを見て即入手。りょうけんは、先に後付とか解説を見るくせがあってソノ結果まだまだ続編があるのだと言うことにきづいた。そこで読む手はピタリと止まった。
うーむ全巻出てから読み始めようか。どうやら連載は先日完了した様子だし。
迷ったまま4週間ほどが過ぎ去って行った・・・。
でた!第3巻が出たのだ。さあもう辛抱たまらんので、ということで勿体つけましたがやっと読み始めました。そして読了。ああ面白かった。さて2巻に取り掛かるべ。
いつも感想書くのでわなくてすまぬ。物語のあらすじとか登場人物とかを上手くまとめて端折って説明するのはどうも苦手なのです。そういうのは出版社様が新聞とかに載っけてあるプロの書評家さんが書いたやつを見れば良いのだと思うし。
でもこの先まだ2巻3巻と続いていくとしたら少しは内容にも触れておかないと続かなくなってしまいそうですな。
この物語には、エレキテル(だけ)で有名な平賀源内が登場します。以上、再びすまぬ。 -
久しぶりの伝奇長編かと思って、読んだ向きには、第1巻だけでは肩すかしをくらう感じで、いつも様な人間離れした、おどろおどろしい敵役が登場しないので、あくまでもタイトル通り、恐龍が相手なのだろう。ただし、登場人物は豪華絢爛であり、主人公の平賀源内から円山応挙、上田秋成、長谷川平蔵まで登場する。第1巻は本当に序章に過ぎず、龍がいるにはいるらしいが、源内とどう絡むかは全く読めないが、怪しげな火つけ怪盗あたりの暗躍から物語は動き出す。秦の古銭と序章の雲南省の壁画の話に繋がる絵図がカギとなっていることから、中国に絡むのであろうが、タイトルが大江戸なので、江戸に恐龍が登場することになることと、源内が出国するというのは、やはり無理が多いので、どう展開するのかは未だ全く見えない。次巻を待つ。