鳩の撃退法 上

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著者 : 佐藤正午
  • 小学館 (2014年11月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863889

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鳩の撃退法 上の感想・レビュー・書評

  • 5年を掛けた1000枚に及ぶ著者会心の最高傑作…
    各メディアにも取り上げられらしくなく気合十分であるようだったのでファン?としては彼の老後の生活のために買ってやらにゃ!と思っていたのだが本屋より先に図書館で見つけてしまって借りてきちゃった…正午さんゴメン。
    さてその内容と言えば彼独特の瀟洒で(ふざけた)凝りに凝った(回りくどい)メタ要素(ひとつ間違えるとメタメタ)を内包する正統派(古臭い)ミステリー。
    そんなこなでやはりこれは正午さんにしか書けない貴重な物語であることは間違いないだろう。さて半分終わった!その結末やいかに?

  • このぶっとさでまだ序章という…下巻へ急ぐ。

  • 最後の方はおもしろくなってきたけど、語り口がくどいし、会話の進みかたが少々いらっとする。

  • 感想は下巻で。

    あらすじ
    「僕」こと津田伸一はかつて直木賞を受賞した作家。女性にだらしなく、嘘つきで、新作も書かず、女性宅の居候として転々としている。今はドライバー。たまたま知合った、幸地秀吉は一家消失する。古本屋店主房州老人から託されたスーツケースには札束、しかも偽札も入っており、おかげで「本通り裏」の倉田に目を付けられてしまう…。

  • 先日、佐藤正午さんの「鳩の撃退法」を読みました。

    夏頃に、豊田道倫さんが、この小説を読んだことをツイッターでつぶやいてて気になったのと、佐藤正午さんの「ジャンプ」を昔読んだことがあって、おもしろかった記憶があるので、今回読んでみました。

    う〜ん、なんか、変な小説でした。

    小説の中で起きた事件と、その事件をもとに、主人公が書いた小説と、主人公が過ごした日々とが、行ったり来たりする小説で、ミステリーっぽい要素もあるんだけど、はっきり解決するわけでもなく、なんだろう、小説を書くための設計図を見せられてるような、変な小説でした。

    で、上下巻あって、すごい長い小説で、読んでて、「そこ、そんなに細かく詳細に長く書かなくていいんじゃないの?」と思う箇所がいくつもあって、カットすろところはカットして、短くできるところは短くすれば、1冊にまとめられた気がするし、そのほうがスピード感が出てよかったんじゃないかなあと思ったりしました。

    個人的には、「ジャンプ」のほうがおもしろかったです。

  • 「別の場所でふたりが出会っていれば、幸せになれたはずだった」
    「だったら、小説家は別の場所でふたりを出会わせるべきだろうな」

    「あなたって、まるでピーターパンみたいなひとね。同居人がそう決めつけるから、じゃあピーターパンて具体的にどんなやつだって話になって、また揉めて、あいまいにしたままだと今後も喧嘩の火種になるから、確認のためいま読んでる。先週むこうが読んで、今週こっちに回ってきた」

    「さっきの、ピーターパンの話。ピーターパンは具体的にどんなやつなのかと思って」
    「いま読んでるとこまでで言うと ー まずものを考えない。それから忘れっぽい。うぬぼれが強くて、なまいき。あと大事な点は、機嫌をそこねた女の子を上手におだてる。」

    『「ウェンディ。」ピーターは、女なら、どんな女の人も、けっして知らん顔できない声でつづけます。「ウェンディ、女の子ひとりは、男の子二十人よりやくにたつよ。」』

    「あたし絶対がんばる、いっしょうけんめい勉強して、しっかり遊んで、良いひとを見つけて結婚して、ばりばり子供産んで、素晴らしい家庭を作ってみせる!」

    「うん。あたし絶対がんばる、いっしょうけんめい勉強して、しっかり遊んで。でもその髪は伸びすぎじゃない? 切ったほうがいい、切ったらもっとすっきりする。良いひと見つけて結婚して」
    「その台詞、暗記してどうするんだよ」
    「女優の内藤洋子を知らないリピーターに聞かせてやれって、社長が。ばりばり子供を産んで」
    「じゃあもっと抑揚つけたほうがよくないか?」
    「ヨクヨウ? ああそうだ津田さん、帰りに赤坂まわるんでしょ? アイロン台はジャパネットたかたで売ってるかもって、伝えといてくれる?」
    「アイロン台はジャパネットたかたで売ってるかも?」
    「うん」
    「それはなにかの暗号か?」
    「言えばわかるから。素晴らしい家庭を作ってみせる!」

    「最後の最後、ひとの目と手に触れたとたん正体はばれてしまう。それがいわゆる偽札の限界だろう。ひとは機械よりひとを信じる。ときどき調子の悪いときがあったりするのよ、機械だもの。ところがこれは逆だ。最後の砦であるべきひとが、その正体をつかめない。目の前で、どれだけ観察しても、新札との違いが見えない。でも駅の券売機には見える。パチンコ屋の両替機にも見える。この偽札に関しては、ひとの感覚のほうがあてにならない。ひとの目は、人間だもの」

    「つまりこの日、恩のある夫に、隠し事がひとつうまれた事実に違いはなかった。ピーターパンの作者が言うところの、お母さんの心の一ばん内がわの箱、その上蓋がひらいたのはもうどうしようもなかった。」

    『「疲れてるの、運動会で」
    ト書きに「突っ慳貪な声で」と書かれているような言い方を彼女はした。』

    『妻に隠し事があるなら、夫にだって隠し事はあるし、ひとは大なり小なり隠し事の箱を抱えて生きていると。ここで箱といえば、あれのことだな、とあなたも思い出すはずだ。それも忘れたのなら話にならないが、そうだ、ピーターパンの作者が心の「一ばん内がわの箱」と書いている、あれのことだ。』

  • レビューは下巻にて

  • なんともはや、クセのある文体でなかなかよませてくれます。後編が楽しみ。

  • 私の評価基準
    ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
    ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
    ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
    ☆☆ 普通 時間があれば
    ☆ つまらない もしくは趣味が合わない

    2016.7.17読了

    うーん、私には合わないと言うしかない

    確かに、文章は上手いし、独特の雰囲気もあるし、構成も面白いし、展開されたものの回収もそれなりにきちんとされている。
    でも、私は好きではないようだ。

    無駄に長いし、その文体が気に入らないし、話自体は面白くない。文章が上手いので、どんどん読みたくなるんだけど、読んでいることが無駄というか、ただのお喋りを聞いているような感じになる

    こういう意味の無い、でもちょっと気になるお喋りが好きな人は沢山居ると思います。
    でも、私はちょっとしたお喋りっていうのが苦手なんです。

    そして、ちょっとした暇つぶしに読むには、長すぎる。

  • 落武者となった元売れっ子作家が、そのままの自分を物語の中心人物として展開させてるところが面白い。闇社会問題なのか、ドロドロの痴情もんなのか、つかみどころをあえて見せないもどかしさが逆にはまる。奈々美の顛末が分かった時点で読後達成感を得たが、当然下巻を読まずにおれない。そもそも偽札の持つ意味とそれが今後どう関わってくるかという大事な問題がうまくかわされている。著者はちゃんと読欲媚薬を仕込んでいる。

  • 物語の中のフィクションなのか、事実かわからなくなる・・・

  • 鳩がいない。
    タイトルの鳩目的で図書館で手に取った私も私だけれど、ちろっと出てきて消えた鳩。
    読んでいて時系列が掴みにくいと感じたこともあったけれど、読んでいくうちに繋がっていった。が、どの話が本質に繋がるかが分からない。結局は全部繋がって一つになるとは分かっていながらもどう落ち着くのかそわそわしてしまう一冊。
    そわそわしながら下巻を借りに行く。どうなることやら。

  • たまたま手にした一冊、読み始めたら止まらない。
    「下」まだ手元に無いのに一気読み、「あっ、あ~早く早く読みたい!」つい声に出てしまう。
    どことどこがつながる?!
    そんな所も読みどころ。

  • 語り手が代わってる?

  • さすがのもと直木賞作家?による文章だけあって,上巻まるまる使って僕が関わった事件をぐるっと説明した手際は見事だ.この物語の着地点,見えるようで,皆目わからない.下巻が楽しみである.

  • 独特の語り口に引き込まれる。この作家は上手い。少しながすぎたかな。

  • どうなるのか先がわからないじれったい展開。分野がわからない。ミステリーになるのかと思ったら、違うみたいだし。なんか、くねくねしてます。

  • 主人公が芥川賞作家であり、彼が体験したことを小説にしていくというメタ構造の小説。下巻へ続く。

  • 長い小説は嫌いではないのだが、ここまで長くする必要はあったのか。長ければ長いほど、ラストの快感が大きくなるはず。確かにそうなのだが、ちょっと私自身ダレた感じでラストを迎えた。
    どのシーンもどのシーンも登場人物、その会話がおもしろく、途中で投げ出そうとは思わなかった。でも、ある程度まとめて読まなきゃ話がわからなくなりそうな内容なので、集中的に読むのだけれど、「今、私忙しいのに、こんなことしてていいのか。意外と進まない・・・長い・・・」
    小説の問題というより、私自身の問題か・・・
    もうちょっとゆったりした時期に読めば良かった。
    図書館で半年以上待って、やっと順番が来て、あとにもまだ予約している人がいるのだから、このタイミングで読むより仕方がない。
    ではまたゆっくりと読み返したいかというとそうでもない。

  • 新聞などで評判が良かったので読んでみた。
    個性的なタッチかなと最初は思ったけど、クドくてどうでも良いようなことをツラツラ書いているので面白くない。どこを評価してるのだろう、、、、
    下巻も図書館で予約してるけど、、、、

  • 直木賞を受賞したこともあるのに今や地方都市でデリヘル嬢の運転手をしている津田が語る形式の不思議な物語だ。
    失踪した三人家族、謎の偽札、妻の不貞、と怪しいアイテムやアクシデントが時系列を右往左往しながら語られる。どこまでが事実でどこからが津田の創作なのか、煙に巻かれた気持ちになってくる。
    作中で女性が津田に対して「回りくどい」と呆れるシーンがあるけれど、本当にこの津田が回りくどいというか面倒くさいというか、物語の核心がまったくなんなのかつかみどころがないまま上巻が終わってしまった。
    なんとも不思議な手ごたえの物語だ。

  • これ読みづらい…。
    一応直木賞を二回とったものの落ちぶれた作家が書いた文章という体裁をとっているんですが、時系列はめちゃくちゃだし、会話はかみ合わないし、ストーリーは進まないしでイライラさせられました。

    幸地秀吉と妻と娘が神隠しにあった町で、先ほど言った作家がデリヘルの白タクをやりながら、偽札をつかまされたり、いきなりおやじ狩りにあったり、ヒモとして暮らす女性を乗り換えたりする話。

    …とりあえず今のところは。

    何度も読むのをやめようと思いましたが、最後のほうでやっと小説らしくなってきたので、下巻も読もうと思います。

    これなんで売れたのかな…??

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鳩の撃退法 上の作品紹介

誰もが読みたかった著者5年ぶりの長編小説

かつての賞作家・津田伸一は、いまはとある地方都市で無店舗型性風俗店「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして暮らしている。ある日、明け方のドーナツショップで顔見知りになった男が、その日の夜を境に妻と幼い娘ともども失踪するという事件が起きる。
家族三人の「神隠し」事件から一年と二ヶ月が過ぎた頃、以前から親しくしていた古書店の店主・房州老人の訃報とともに、津田伸一のもとへ形見のキャリーバッグが届けられた。老人が生前、持ち歩いていた愛用の鞄はしっかり鍵がかかっていて、重みもある。なんとか開錠した津田伸一の目に飛びこんできたのは、数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千枚を超える一万円札の山だった。
この老人からの遺産で、残りの人生を楽しく生きられると思ったのも束の間、行きつけの理髪店で使った最初の一枚が偽札であったことが判明する。女優倶楽部の社長によれば、偽札の出所を追っているのは警察ばかりでなく、一家三人が失踪した事件も含めて街で起きた事件には必ず関わっている裏社会の“あのひと”も目を光らせているという。まさか手もとの一万円も偽札なのか。白黒つけたい誘惑に勝てず、津田伸一は駅の券売機に紙幣を滑り込ませてみるが……。

【編集担当からのおすすめ情報】
家族の失踪をはじめ、謎が謎を呼ぶドキドキの展開にも惹きつけられますが、それとともに、著者ならではのユーモアと遊び心あふれる語り、思わず吹き出してしまうコミカルな会話のやりとりなどを存分に堪能できます。上下巻という(ある意味)仰々しい体裁に身構える必要もまったくありません。とりあえず物語をお愉しみいただきたい。読み進むうちに思いもかけない小説の世界に引き込まれます。ケタ違いのおもしろさにみちた、文字通り佐藤正午氏の最高傑作です。自信を持ってお薦めします。

鳩の撃退法 上のKindle版

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