ハガキ職人タカギ!

著者 :
  • 小学館
3.10
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本棚登録 : 90
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863964

作品紹介・あらすじ

抱腹絶倒!新感覚青春ユーモア小説誕生!

第15回小学館文庫賞小説賞受賞作。2014年注目の大型新人鮮烈デビュー!イマドキの若者の生態にスポットを当てた、新感覚青春ユーモア小説。
広島県在住の高校二年生、高木正広は、筋金入りのハガキ投稿オタク。そんな高木は、今日もネタ帳とにらめっこ。クラスの女子は気味悪がって近寄ってこない。でも、そんなことは全く(全くでもないが・・・)気にならない。厳選したネタを、深夜のラジオ番組「大公民館」に投稿することが、高木の使命なのだから。昼間は、うだつの上がらない高木だが、深夜ラジオでは、ちょっと名の知れたハガキ職人。ラジオネーム・ガルウイング骨折として、全国のラジオリスナーにその名を轟かせている。このまま、好きなことだけをして、広島の片隅でひっそり暮らしていたい、そんな高木の願いもむなしく、東京で開催されるハガキ職人ライブにゲスト出演することに。高木の運命の歯車が少しだけ狂い始める・・・。

【編集担当からのおすすめ情報】
既存の小説とは違うにおいがしました。主人公・高木はオタク、友達はたった一人、彼女はいない・・・なのに、なんでこの主人公は、幸せそうなんだろう?みずみずしい感性がなくては書けない、イマドキの新しい青春小説が出てきました。笑いをこらえるのに必死になりながら読了。とにかくハッピーな気分にしてくれる1冊です!

感想・レビュー・書評

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  • radikoという画期的なアプリが出て、時間や曜日を気にせず聴けるようになったけど。

    高校生の頃に、
    ラジオを聴くために夜更かししたり、
    ラジオを流してる美容院に、わざわざ好きな番組やってる曜日と時間に予約したり、
    思い出して、甘酸っぱい気持ちになった。

    そして、ハガキ職人になれたセンスに嫉妬。

    ぜひ、ドラマ化を。

    高木は、兵頭巧海。
    白井は、福松凛。共に下克上球児より(良かったあのドラマ)
    そして榊さんは、富田望生で。(朝ドラの彼女最高。)

  • 読メでのどなたかのレビューで面白そうだったので図書館へ。
    コレは面白かったなあ。
    一気に読んでしまった。
    まあ惜しむらくは出てくるネタが僕のツボにははまらなかったことか。
    ネタがツボに入っていたらさらに圧倒的に面白かったんだろうけどそこが惜しい。
    というかこればっかりは仕方ないな。
    え?コッチの方が全然面白いじゃんという考えがしょっちゅう頭をよぎってしまうのでそこだけがどうしてもね。
    まあそれを踏まえてもかなり面白かったんだから相当なモノでしょう。
    こういうノリでどんどん新作描いて欲しいわ。

  • ラジオへせっせとハガキを投稿するオタク男子高生のお話。爆笑まではいかなかったけれど随所で笑わせてもらった。

  • ハガキ職人って何? と思ったら、深夜ラジオへのハガキ投稿オタクのことでした。投稿マニアの間ではちょっと名の知れた高校生が主人公。今は、radikoできれいな音で聞けるんですね。ジージーとうるさいノイズをBGMに、FEN(現AFN)を聞いていた頃が懐かしい。。。 あっ、内容は無いよう・・的な物語です。。。

  • ちょうど最近ラジオや大喜利番組を漁ってたので、ジャケット借りしてしまったが、ラジオのDJ側面はなく、ハガキ職人側の、しかも主人公が学生という、生々しい青春、人間模様が見えて、楽しかった。すぐにスパスパ読めた。

  • 先日読んだ「漫画ひりひり」がとても良い本でしたので、デビュー作に興味が湧きました。
    ハガキ職人とはラジオに小ネタを投稿して採用の常連となっている人々の事です。
    実は深夜ラジオにはまった事無いのでリアルタイム体験はしていないのですが、オールナイトニッポンなんかの投稿コーナは聞いたことあります。
    一瞬の笑いの為に時間を費やし、名を上げてもペンネームだから実社会では無名の一般人。それでも「ウケる」という快感の為に日夜ネタを考え続ける職人たち。そんな職人の一人である高校生のタカギ君の青春です。
    小粒ではありますが結構ぴりりと来ます。シンプルで短いですがしっかり話のツボを押さえていて、脇役たちの存在感もあり、時間の経過がしっかり感じられる話作りも好感持てます。
    生活の糧に繋がらない事に必死で邁進する話好きです。結構好きな人多いと思うんですよね。まだまだこれから期待出来る作家さんだと思うので、どしどし書いて欲しいです。

  • 2016/11/14
    移動中

    瑞々しいハナシ。面白いことも表し方で響きが語る。その先鋒を行くのは、今も昔も素人であると思う。

  • ハガキ職人と言う言葉も初めて聞きましたが、ラジオなどに面白い投稿をする常連さんをそういうんですね。

    ハガキ職人のペンネーム「ガルウィング骨折」さんは、リアルの大喜利に参加したことから、「ハガキ職人」の存在意義について考え、また、クラスの女の子に凄腕のハガキ職人がいる事にも気づき、成長していく。

    ハガキ職人ってお笑い芸人のシナリオを書くのとそんなに変わりはないですよね。奥の深い世界だけど、いままでそんな世界がある事は知りませんでした。

    でも確かに主人公の言う通り、ハガキ職人って昔でいう「オタク」というか暗そうな人のイメージありますよね。実際には分かりませんが。

  • 「ハガキ職人カタギ」だと思って面白いタイトル!と読み始めたけど、タカギだった。
    とても軽くて読みやすくて、でも情景描写はリアル。面白かった。
    章のタイトルが曲名になってて、親近感。

  • 広島県在住・高木政弘(高2)、ラジオネーム・ガルウィング骨折。

    受験勉強のかたわら聞き出したラジオ。
    深夜1時から3時まで、「大公民館」という番組の金曜日。お笑い芸人かんかんノーがパーソナリティをつとめる大喜利コーナーに、ハガキを送る(本当を言えば、今はほとんどメール)職人だ。

    学校では、後ろの席の白井(声優オタク)くらいとしか話しをしない。彼女なし。
    だけど、かんかんノー「民館」の大喜利では、常連。

    そんな高木の所に、同じハガキ職人の湯葉さんからメールがあった。夏休みに東京に来ないかい?そして、ラジオ番組のトークライブに出てみないかい?・・・と。

    そして高木の世界は、思いもかけない広がりをみせはじめるのだ!

    青春小説。

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