脱・限界集落株式会社

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著者 : 黒野伸一
  • 小学館 (2014年11月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863988

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脱・限界集落株式会社の感想・レビュー・書評

  • 限界集落株式会社の続編ですが…、
    舞台は、前作の隣町に移っており、
    田舎の駅前のシャッター商店街の、
    再生vs再開発が主軸となります。

    前作では、うまくいき過ぎるご都合主義に、
    多少しらけ気味な面も散見されましたが…、
    本作では、再生側、再開発側ともに、
    無理のなぃ展開で、面白みを満喫できました。

    作者さんの意図はわかりませんが、
    作中で、再開発側の計画の骨子が、
    コンパクトシティ構想といぅのは、
    結構、いぃとこ突いてるな~と…。

    地方都市のコンパクトシティ構想は、
    軒並み、うまくいっていませんが…、
    それは、ある意味当然のことでして、
    本来のターゲットは「限界集落」…。

    日本の金融資産1500兆円の80%を、
    老齢世帯が保有しており、特に…、

    限界集落の老齢世帯が保有する、
    休耕地(ストック)を買い上げてキャッシュ化し、
    これを、市場でフローさせるといぅのが、
    コンパクトシティ構想の裏にある財政政策ですが、

    さらに、老齢世帯が保有する土地を買い上げた後、
    コンパクトシティに押し込み、その使用料として、
    あの手この手で買い上げたキャッシュを回収する、
    その仕組みが、偶然にも?うまく描けていたかな。

    一方で、再生側の頑張りは、とても清々しく、
    カウンターパート(悪役)である再開発側が、
    とてもよく活きており、とても読了感のよぃ、
    エンターテインメント小説でした!!

  • 日本の田舎って、難しい部分もあるだろうけど、良いところいっぱいあると思う。心温まる地域創生物語。

  • 現段階で高齢者が多い。人口減が始まったらどうなっていくのか?若者が増えるのか、そこのところが心配になりました。

  • ・都会的なモールよりも、昭和の雰囲気が残った町並みに魅力。

    ・日替わり店舗

    ・プロダクトリーダー:高級戦略
     オペレーショナルエクセレンス:効率戦略
     カスタマーインティマシー:交流戦略

    ・乗合ワゴン

    ・違う土俵で、共存する。

  • 今作は駅前のシャッター通り商店街が舞台。
    町は過疎化が進んでいる。
    近くに巨大ショッピングモールができて、なけなしの客も従業員も持って行かれてしまう。

    しかし、店が利益を出すために客を呼ぶのではなく、客が満足できるサービスを提供することで年寄りを中心に徐々に人が集まってくる。

    コミュニティカフェに集まる年寄りたち。
    ショッピングモールで働く母親の帰りを待つ子どもたち。
    人手がないため畑に放置されている野菜を、農家の人に代わって収穫する若者。
    足のないお年寄りのために、車でゆる~く送迎をする若者。

    みんなが他人のためにできることをする。
    その事によって自分の居場所ができる。
    感謝もされる。

    読んでいてすごく元気になれるんだけど、こんなに上手くいくわけないじゃんと思う部分も多い。
    コンパクトシティ構想って、役場がこんなに無責任に外部に丸投げでできるんだろうか?
    ショッピングモールの店舗デザインがこんなにいい加減なわけないんじゃない?

    でも、日本のあちこちにある過疎の地域。
    元気になってほしいんだ、本当に。

  • 7月-4。4.0点。
    限界集落株式会社の続編。主人公の妻が、近隣の町の
    商店街興し。商店街を巨大モールにする話が出る。
    モールの仕掛け人は、夫の元同僚。

    続編もうまい。読ませる。
    カフェのバイト定員の男女が、非常に良い味。
    面白かった。

  • 1作目に続いて限界集落からシャッター通りの再生物語。さとり世代の再生物語でもある。

  • はじめ違う話かと思い、そして優が登場しないからだんだん心配になったけど町はきちんと進化していくので人の力ってすごいなぁと思いました。

  • 『限界集落株式会社』第2弾
    前回が農業編なら、今回は商業編。
    モラトリアムな若者…というか、「人間シャッター街」みたいな若者が、そんなに急にやる気を出すかどうかは疑問だが…
    健太とつぐみを見守りつつ、はらはらしながらも面白く読み終えた。
    農業編よりは少し街中が舞台になっている。
    都市部でも、個人の商店街はシャッター通りと化しているので、やや身近な話ではあった。
    個人商店はお年寄りの社交の場でもあるのだろうなとあらためて感じた。
    この人の描くお年寄りは、元気で明るくて良い。

  • 前作はほぼ忘れた。

  • 今度は止村ではなく、幕悦の商店街が舞台。
    前作がかかわってくるので、『限界集落株式会社』は読んでおいたほうがいい内容。
    商店街の活性化は、正直あまりイメージできないが、こういう形ならありかも、と思わせてくれる。
    少々うまく行き過ぎ感もあるが、楽しく経済について考えられる一冊。

  • 昔ながらの商店街は、巨大ショッピングモールに太刀打ちできるか? というお話。
    過疎地域のみならず、日本全体が抱える様々な問題を目いっぱい詰め込んで、猛スピードで駆け抜けてしまった感じ。おもしろいけど、深みがなかった。
    いくら物語の中心人物とはいえ、何でも自分でやらないと気が済まない美穂のペースに、ちょっと興ざめ。商店街には休業中も含めてたくさんお店があるはずなのに、店主たちの存在感が薄いのも残念だった。

  • 限界集落株式会社で止村の再興を果たした、その後の物語。
    近くにショッピングモールが出来て、そちらは賑わいを見せるようになった。
    しかし駅前商店街に賑わいは戻らない。そこへ駅前再開発の話が持ち上がった。賛成派が大勢を占める中で反対派はどう動くか。
    ドキドキ、ハラハラは無く、最後はハッピーエンド。

  • やはり多岐川優はすごいね、という一言で終わりそうな作品。
    ただ、筆者が所々で見ている
    グローバル資本主義(強欲資本主義)vs.草の根資本主義に対する考察はなかなか興味深い。
    確かに生産性(富を生み出す力)はアメリカ型の強欲資本主義が圧倒的に勝っているのだろうが、持続性・内部での結束力という点では草の根資本主義が勝り、結局のところ草の根資本主義に軍配があがるというものだ。

  • 前作では過疎村落を復活させ、今回はシャッター商店街を活性化させます。主人公は黒子のように立ち回りますが、いい働きをしますね。

    小説内でいろいろ語られるが、確かにショッピングモールのような世界共通のものはいらない。いるのはその町らしさである。ヨーロッパの街並み保存と日本の取り組みの違いにはがっかりさせられる。日本もその辺は意識したほうがいいともう。

  • 前回の記憶が薄くて登場人物の紐付けがちょっと大変でした。
    説明してくれてもいいのに。。。

    大まかには、モールvs商店街。

    地域の活性化には大きな複合施設を誘致して起爆剤にする方法と
    地域住民が一丸となって街を盛り上げるやり方がある。

    都市部に住む側としては、モールよりも田舎暮らしに憧れるわけだし、
    地方に住む側としては、便利な都市部に似た生活に憧れるわけだし。
    無い物ねだりなんだけれど、
    でも、なんでもぶっ壊して新しくすりゃいいってもんじゃないことを日本は実感したほうがいいと思った。

    多岐川優は今回はサブキャラ扱いで、今回は健太が主人公。
    この町のお年寄りは本当に楽しそうだなー。

  • 限界集落株式会社の4年後という設定。
    今回は農村ではなく、商店街が舞台で、大きなショッピングモールを作るか作らないかの戦いでした。
    最後まで読んだけれど、淡々と話が進み、ありがたいことに敵は自爆してくれて・・・
    という感じで、盛り上がりに欠けるお話だと思った。
    前回も今回も、東京での生活になじめなくて田舎に逃げてきた若者が登場して田舎で大活躍するのですが、イメージできなかった。
    田舎で生活しているうちに、人柄が変わる、なんてことあるのかなぁ?と思ってしまいました。

  • 前作からのつながりを強く持たせてしまったことで、全体感がぼやけてしまい、それによって内容も薄いものになってしまっている。

  • よかったねうまくいって。

  • 有川さんの「三匹のおっさん」の読後感
    を 思いました
    これぞ エンタテイメト
    そのまんま 物語に入り込んで
    最後まで
    気分を良くしてくれる
    そんな 一冊でした

    巻末の「参考文献」も
    なかなか興味深いものがあります

  • 止村の 復活から 4年後、次は 寂れた 商店街を!! それぞれの キャラクターが よい味を 出していて テンポよい ストーリー展開で 面白く読めた♪

  • ドラマを先に見なければ良かったなぁ

  • いろんな体験をしてきた、年長者の意見は大事ですね。
    今の、スマホに夢中になって現実世界を見れていない若者たちに読んでほしい一冊ですね。

  • 前作の「限界集落株式会社」の4年後を描いた続編。前作では、限界集落の再生がテーマだったが、今回の作品では、商店街の再生がテーマとなっている。今回も小説として楽しめるだけではなく、地域活性化へのヒントが豊富な内容となっている。ただ、疑問に思うことも少なくなかった。
    本作では、「草の根資本主義」による商店街の再生と、再開発によるコンパクトシティ化を対比させ、後者を悪役として仕立て、勧善懲悪的にストーリーが進んでいく。「草の根資本主義」という考え方自体には共感するが、再開発によるコンパクトシティ化をあまりに悪しざまに描いているのはいかがなものかという気がした。本作のような再開発ならやらないほうがいいが、一概に再開発やコンパクトシティ化が悪いわけではないと思う。また、地域の実情によって既存の商店街を残すことが必ずしも最善でない場合も多いと思う。そのあたりのことが、本作を読むことでミスリーディングされるのではないかという懸念をもった。
    また、ストーカーをしていた元不良の木崎が、お年寄りとちょっと交流しただけですぐ改心するなど、ご都合主義的な展開が目立つのもちょっと気になった。

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脱・限界集落株式会社の作品紹介

TVドラマ化原作、待望の続編!!

多岐川優が過疎高齢化に悩む故郷を、村ごと株式会社化することで救ってから四年の歳月が経った。止村は、麓にある幕悦町の国道沿いに完成したショッピングモールとも業務提携するほど安定的に発展していっている。
そんな中、かつて栄えていた駅前商店街は、シャッター通りになって久しかったが、コミュニティ・カフェの開店や、東京からやってきた若者たちで、にわかに活況を呈していた。しかし、モールの成功に気をよくした優のかつての盟友・佐藤の主導で、幕悦町の駅前商店街の開発計画が持ち上がる。コミュニティ・カフェを運営する又従兄弟を手伝っている優の妻・美穂は、商店街の保存に奮闘するが、再開発派の切り崩しにあい、孤立していく。
開発か、現状維持か? 日本のそこかしこで起こっている問題に切り込む、地域活性エンタテインメント! 信州、東北で大ヒット、17万部突破シリーズ待望の続編です。


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