神様のカルテ0

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著者 : 夏川草介
  • 小学館 (2015年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864046

神様のカルテ0の感想・レビュー・書評

  • 一止たちが医大生の頃の話。神様のカルテは一止が夏目漱石愛好家で話し方も古風だったりどこか浮世離れしてるかと思いきや、医療の現実にしっかり向き合う作品になっているところが魅力だと思う。今回は医大に入ってもみんながみんな国家試験に受かって医師になれるわけではない現実などが描かれる。娘の結婚式に出るために治療を延期し、癌のことを隠し通すことを決めた國枝さんの娘が、実は母に聞かされ、父の病気を知っているのに命懸けの嘘を守ろうとするシーンは涙が止まらなかった。いくら医療が進化したって、人の生き死にを医師が自由に決めるわけじゃないってブラックジャックの本間先生も言ってたけど、その中で何ができるかが重要なんだと考えさせられた。

  • 研修医時代のイチの話など神様のカルテシリーズに繋がる話が面白かった。
    個人的にはイチとハルが出会った頃の話とかが書かれていれば嬉しかったのにな。
    このシリーズの登場人物はみんな優しくて好きです。続編が読みたい!

    ただ本編を読んでいない人にはオススメは出来ないかなぁ…

  • シリーズの舞台が整う前の話。
    何故24時間365日と謳っているのか、
    先輩医師たちの関係性、主人公たちの学生時代、ハルの山での様子等。

    どれも面白く読みましたが、ハルの世間での評判や内面が見れたこと、
    栗原さんがどのように本庄病院に入っていったかが印象的だった。
    誰もが気になるであろう、二人の出会いはお預けでした、残念。

  • 2017.01.神様のカルテ番外編.栗原一止が医学部6年生の寮生活.年長のシゲさんが国試勉強に耐えきれずアル中になり,親友の進藤辰也が帝都大学祈念病院の研修コースに行くことを決め,同級生の草木さんが先輩男性に騙されてしまう話.本庄病院が一止を研修医として受け入れるまでの内科部長と新しく病院を再建するためにやってきた事務長らの話.一止が内視鏡を初めて行った多発転移のある胃癌患者が娘の結婚式のために治療を拒否し,最後を看とる話.妻から離婚を言い出された男が冬の常念から滑落し生きる気力を無くしていたが,写真家の榛名が山が好きなら歩いてくださいと助けだし,男も生きる気力を取り戻す話.これら4編の短編集.やっぱり,神様のカルテシリーズはいいね!

  • ■ 1643.
    <読破期間>
    2016/5/31~2016/6/6

  • スピンオフなれど侮るなかれ。松本と本庄病院に関わる皆さんは強く優しい人ばかりです。この街でいつか過ごしてみたいと思う作品です。

  • 「有明」
    卒試、迫り来る国家試験、その中での医学生たちの人間関係への変化の波や進路の決断。
    情に流されすぎず、芯を貫くこと。
    うーん…可もなく不可もなく普通、な印象の短編で終わってしまった。

    「彼岸過ぎ迄」
    本庄病院経営の裏話的な。

    「神様のカルテ」
    初めて癌患者に面と向かって向き合う一止のエピソード。

    「冬山記」
    冬山登山と、榛名の想い。

    シリーズ全体の中心人物一止と榛名の過去をテーマにした「神様のカルテ」「冬山記」と他の短編のインパクトというか温度差がなあ、的なスピンオフ的短編集。
    シリーズのファンの人でなければあまり、これぞ、という印象はないかもしれない。

  • 3を読んだ続きでこちらも一気読み。
    栗原先生の学生時代や研修医時代、大狸先生と大蔵省の若い頃、それから結婚する前の榛名さんの話と盛りだくさんで楽しかった。

  • キャラと口調と職業と文体と場所と。
    すべてが調和されてて。美しいんだよ。

  • 神様のカルテの番外編のようなもの。イチやハルの過去の話がチラホラと。個人的にイチとハルの出会いに興味があったのにそこはスルーされていたので残念。『冬山記』と『神様のカルテ』がお気に入り。命の選択と重みを改めて感じさせてくれる話だった。

  • 一止、ハルさん…神様のカルテに出てくる登場人物みんなが好きだなぁと改めて感じた。

    ーーー
    p40『有明』
    「そのはずだが、世の中には我々の知らない哲学のもとに生きている人もいるからな」
    p93 『彼岸過ぎまで』
    手前勝手な自己満足だと受け取っていた金山の言葉が、苦い過去の一端に触れたことで、にわかに立体的な質感を持って感じられた。
    p142
    「女は中身です。絶対、私の専務、捕まえてみせますから」
    "相手が何を考えているのか、考える力を「優しさ」というのです"
    "しかし優しい人は、苦労します"
    「國枝さんには國枝さんのために神様が書いたカルテってものが、もともとあるんだよ。そいつを書き換えることは、人間にはできないんだ。」

  • ふ…不覚にも泣いた
    神カル3冊目にして初だー

    神様のカルテに出てくる元国語教師のおじいちゃんの言葉に泣いちゃったよ
    読書をすると優しくなれる

    僕は小説ばっかり読んでて、確かに架空の人のたくさんの人生を読んできた
    架空なんだから実益はないだろうと、せいぜい知識が増えるくらいだろうと思っていたけど
    本の中の人は架空であっても人なんだろうか
    小説は作家の人が自分の体験や知識を文章にして自分を売るものだと思ってる
    そしたら小説の登場人物は作家の分身なんだろうか

    僕は優しくはない
    小説ばかり読んでいて人と接するのは苦手だ
    苦手と言うか、知らない間に人を傷つけてる
    悪意はなくて自分でもどこが悪いかがわからない
    だから治せない

    優しさは想像力だと元国語教師は言った
    僕は想像力がないんだろうか
    想像力豊かだと小さな頃は言われていたんだけどな

    自分が言われたら嫌なことと
    他人が言われたら嫌なことは違う
    違うけど自分が言われて嫌なことしかわからない
    自分がされて嫌なことは他人にしないようにしましょうと小学生の頃に散々教えられてきたけど

    他人がされて嫌なことは人に向き合ってこなかった僕にはわからない

    想像力がないんだろうな

  • 神様のカルテ、始まりの物語。短編になっている。生きるということについてすごく大切なことを教えてくれる、そんな本。すごく言葉が響いた。シリーズに引き続き良かったです。

  • 辰也、板垣先生、一止、榛名がそれぞれ中心に描かれている短編集なような構成。
    それぞれの過去が知れてよかったがちょっと短編集っぽさが物足りなかった。

  • 優しさの始まりに触れられる一冊。

  • (16.09.20)

    神様のカルテがはじまる前を描いたストーリー。

    イチトの学生時代の仲間たちや、ハルさんの登山家としての姿が描かれている。

    本編も1からまた読み直したくなった。

  • 登山のシーンはちょうど上高地に行って徳沢にも行って来たから、共感できた。

  • 生きるって厳しいことだ。
    読んでいて何度もはっとさせられた。
    生きていくことは辛いけれど、いろんな人がいてくれるから生き続けていくことが出来る。それがありがたい。

  • 目次
    ・有明
    ・彼岸過ぎまで
    ・神様のカルテ
    ・冬山記

    ・信州大学医学部最後の一年を過ごす一止と辰也。―『有明』
    ・命を助けるために全力を尽くす医師と、医師が最善を尽くせるように尽力する事務長。時に反目しながらも目指すところは―「彼岸過ぎまで」
    ・研修医として医者としての在り方を模索する一止―『神様のカルテ』
    ・冬山で命と向き合う人たち。榛名の過去もちらりと―『冬山記』

    よい短編集でした。
    今までのシリーズよりも過去の話ばかり。
    だけど、シリーズの中で人物がきちんと書かれていたので、彼らの過去が実に納得のできるものとなっている。

    特に大狸先生と事務長の関係が。
    立場の違いで必ずしも意見の一致を見るわけではないけれど、口にはせずとも伝わる相手への敬意が大人だなあ。

    一止と辰也の学生時代のエピソードや、榛名の過去などはまだこれからいくらでも書けるだろうし、「専務」もいずれ本編に姿を現すのかもしれない。
    世界観が確固たるものだからこそ、物語に広がりと奥行きが生まれる。

  • 夏川さんの違うシリーズを読みたいぞ

  • 神様のカルテシリーズの主人公、栗原一止医師の医学生時代、栗原医師が研修医として勤める前後の本庄病院が舞台だ。栗原医師の指導医となる大狸先生こと板垣内科部長、その双璧の乾外科部長、病院の金庫番金山事務長、それぞれの言葉を通じて、現代の地域医療を担っている人たちの思いがしみじみ伝わってくる。そして栗原医師の妻となる榛名の過去と行動から、彼女の本当の強さと優しさを知ることができる。まさに「0」にふさわしい物語だ。

  • 4つの短編
    医者にとって“引きがいい”のは良いのか悪いのか…
    そして相変わらず酒がうまそう

    使い古された言葉のなかに“天命”というのがあって、それ故に使うのを嫌がられたりするのだけれど、経てきた時間や境遇なりの意味があるのだと、思う

    苦しみの先に強く優しくなれるのか、それもまた人それぞれの天命也

  • 「神様のカルテ」へ続く、医学生から本庄病院へ勤務し始めの一年目が描かれている。
    相変わらずとても読みやすく気持ちが落ち着く文章は、さすがです。

  • 医者になる前、研修生が来る前の病院内
    研修生となった人、彼女が家に戻るまで、の
    短編4話。

    医者になるのは大変、と一言で終わらせてしまうのは
    駄目なぐらい大変な卵生活。
    資格を持たなければただの人、というプレッシャーは
    大学に合格する、というよりも遥かに恐ろしい。
    その後だとて、一人ひとりの命。
    ストレスがすごすぎます。

    研修医になってきた時点で、すでに客を引きまくり。
    もうそういう星の下に生まれた、と納得するしか
    仕方がない感じです。
    ここまでくれば、もう笑い話?w

    2話目と4話目。
    そうは見えなくとも、それぞれがそれぞれの悩みを
    かかえているものです。
    察しろ、とは言いませんが、取り返しのつかない事が
    もしかしたらあるやもしれません。
    何かを貫こうとしている人には
    確実にぶれない芯があります。
    自分に、それはあるのだろうか? と
    考えてしまいました。

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