神様のカルテ0

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著者 : 夏川草介
  • 小学館 (2015年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864046

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神様のカルテ0の感想・レビュー・書評

  • 0だから1以前という設定なのね。
    人間には神様のカルテというものがあるのか。
    うん、そうかもしれない。
    病気にかぎらず日常で起こることはある程度決まっているのかも。そう考えると気が楽だ。
    後悔しないように毎日を過ごしたいものだ。

  • 『神様のカルテ3』を読まぬうちに『0』を読みました。
    『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚である『0』
    4編の短編集ですが、一止が本庄病院の研修医となったばかりの頃の表題作「神様のカルテ」が一番良かった。
    心に残る言葉が多数。

    一止が担当した患者國枝さんとのやりとり。
    「本は良いが答えを教えてくれない」と言う一止。
    國枝の答えは、「たくさんの小説を読めばたくさんの人生を体験できる。そうするとたくさんの人の気持ちもわかるようになる」 「優しい人間になれる」
    一止の「優しいことが良いことばかりではないように思います」に國枝は「それは、優しいということと、弱いということを混同しているからです。優しさは弱さではない。相手が何を考えているのか、考える力を「優しさ」「 優しさというのはね、想像力のことですよ」
    一止を優しい人だと言い、「しかし、優しい人は苦労します」と。

    悩む一止に大狸先生の言葉。
    「神様がそれぞれの人間に書いたカルテってものがある。俺たち医者はそのカルテをなぞってるだけの存在なんだ」

    『神様のカルテ3』を読みたくなった。

  • 神カル1の前日譚的な小話が4つ。
    医大生時代の栗原先生と進藤先生と仲間たち。
    進藤先生と千夏さんの馴れ初めが素敵なので、その後のすれ違いを想うと切ないね。

    あとは本庄病院が「24時間365日」を始めた頃の乾先生と大狸先生のおはなし。
    栗原先生研修医時代のお話。表題だけあってこの物語の根幹となるべきエピソードな気がする。
    そして榛名ちゃんの冬登山。

    医療の話としてだけでなく、長野の美しい自然を感じられるのが素敵です。

  • 神様のカルテ、泣いた。本はよいですな、先生。優しい人間になれる。優しい人間になりたい。人間には神様のカルテがある、神様がそれぞれの人間に書いたカルテってもんが。

  • 図書館にて。
    ずっと読みたいと思っていたが、期待以上の1冊。
    一止が医者になる前の学生時代の物語が、その後出てくる登場人物たちも合わせて嬉しかった。
    そんな歴史があったんですね・・・。
    神様のカルテという言葉についても描かれていて、ぐっときた。
    もう一度シリーズを最初から読み直したくなった。
    将来、きちんと新品を定価で全冊ハードカバーで買って本棚に並べ、娘にも読ませたい。

  • どれもこれも学びのある内容ですが、一番印象に残ったのは、最後の榛名のストーリーでした。無茶なことをした経験があるからこその強さ、みたいなものも共感できるのですが、やはり待っている人がいるからという動機も強さに代えられる、と、改めて考えさせられました。ぜひ4、5と読みたいなと思います!

  • 0とうたっているので、当然一止とハルさんの出会いの話かなと思っていたら、学生時代から始まり、最初一止は主人公ですらない、このまま学生時代の物語が始まるのかと思えば、突然本庄病院での書き残したようなエピソードになり、最後はハルさんの山岳写真家としての優秀さの話である、ちょっと期待した物語でないのでがっかりしたが、シリーズの最終で大学に戻ってしまった一止であるため、これ以上話は進めようないのかもしれない。しかし最近の医者は偏差値が高いから医者のなったと言うサラリーマン医者が多いからこう言う医者は実際はいない。

  • 一止たちが医大生の頃の話。神様のカルテは一止が夏目漱石愛好家で話し方も古風だったりどこか浮世離れしてるかと思いきや、医療の現実にしっかり向き合う作品になっているところが魅力だと思う。今回は医大に入ってもみんながみんな国家試験に受かって医師になれるわけではない現実などが描かれる。娘の結婚式に出るために治療を延期し、癌のことを隠し通すことを決めた國枝さんの娘が、実は母に聞かされ、父の病気を知っているのに命懸けの嘘を守ろうとするシーンは涙が止まらなかった。いくら医療が進化したって、人の生き死にを医師が自由に決めるわけじゃないってブラックジャックの本間先生も言ってたけど、その中で何ができるかが重要なんだと考えさせられた。

  • 神様のカルテシリーズの主人公、栗原一止医師の医学生時代、栗原医師が研修医として勤める前後の本庄病院が舞台だ。栗原医師の指導医となる大狸先生こと板垣内科部長、その双璧の乾外科部長、病院の金庫番金山事務長、それぞれの言葉を通じて、現代の地域医療を担っている人たちの思いがしみじみ伝わってくる。そして栗原医師の妻となる榛名の過去と行動から、彼女の本当の強さと優しさを知ることができる。まさに「0」にふさわしい物語だ。

  • このシリーズを読むと心が浄化される気がする。

    みんないい人なんだもの。

    エピソードゼロはドクトルイチのゼロで、
    なおかつ、スピンオフ。

    学生時代のイチ、
    研修医時代のイチ、読めて嬉しい。

    初めて見立てた患者の
    國枝さんと一止の読書についての問答が胸を打った。

    「優しさは想像力」

    そうだよなぁ、ほんとそうだ。

    ハルの雪山での男前エピソードもめっちゃよかった。

  • よかった。

    「有明」
    辰也と千夏の幸せな季節に触れる

    「彼岸過ぎまで」
    一止が本庄病院の研修医となる過程を通じて、本庄病院にかける多くの意志に触れる

    「神様のカルテ」
    一止が迷いながら医に立ち向かい急激に成長していく姿に触れる

    「冬山記」
    榛名の生い立ちからまだ結婚する前の一止への想いに触れる


    それぞれの話は、温かく厳しい、そして優しい。

    本はステキです。

  • 久々のシリーズ新刊は短編集でした。一止やハル、アパートの仲間たち、先輩医師たちなどおなじみのキャラクタの「1~3」以前のころのエピソードがつづられています。
    そのため、どこか初々しいような一止たちのやり取りがほほえましかったり、キャラクタの意外な一面を見たような、シリーズを読んでいるからこその新たな発見が得られたように思いました。
    それでいて、過去作品と同じように、真摯に命と向き合う姿勢がはっきりと描かれていて、すとんと胸に落ちる描写がありました。事務局長のエピソードしかり、元教師の患者さんのエピソードしかり、そしてハルの行動もそう。すべて、今ある命を大切に思ってのそれぞれの懸命な想いが伝わるものばかりで、やっぱりほろほろと泣けてしまったのでした。
    といってもお涙頂戴な描写ではなくて、あくまでドライな描き方をしているので、じっとりとした感覚もないのがわりと特徴的なようにも思います。それは、「神様のカルテをなぞるだけ」という一種の悟りを作者自身も持っておられるからなのかな、と思ったりしました。
    医師として従事されている作者ですので、早く続きを!とはせがめませんが…、いつかまた彼らの話が読めるといいな、と願います。

  • 病院での診察待ちのあいだに読んだ。総合病院の外来はいつも混んでいて疲れてしまうが、「神様のカルテ」を読みながら待つと、診察してくださる先生の忙しさが想像されて頭が下がる。
    今回は、シリーズ1より少し前の話。一止が来る前の本庄病院の面々や、国家試験前の進藤辰也たち、研修医時代の一止、山に登ったハルさんなど、サイドストーリーとも言えるが、あいかわらずどれも丁寧で優しい話。こういった経験を積み重ねて、今に至るのだと感じられる。

    いろいろな「優しさ」に励まされる本。

  • 新たな『神様のカルテ』はここから始まる。

    シリーズ300万部突破のベストセラー『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚であり、かつ珠玉の短編集です。栗原一止は、信州にある24時間365日営業の本庄病院で働く内科医です。本作では、医師国家試験直前の一止とその仲間たちの友情、本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山弁二の不思議な交流、研修医となり本庄病院で働くことになった一止の医師としての葛藤と、山岳写真家である一止の妻・榛名の信念が描かれます。ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。
    「Amazon作品紹介」より

    作品紹介のとおり、学生時代の栗原先生や山に登っている榛名さんに会える1冊.引きの栗原は、研修医時代から.初めての患者さんへの対応に心温まる思いがした.指導医の大狸先生の太っ腹(名実ともに)と冷徹事務長+飼い犬絹子の、表面上はやや冷やかに思えるやり取りの底に流れる信念や無言の信頼関係に、じわりと心が温かくなった.
    このシリーズは全部読ませてもらっている.厳しい医療現場の現状に驚きつつも、こういう気持ちで診療にあたっている医者がいるんだなぁと希望がもてる.なぜこのタイトルなのか、途中で答えが示される.
    残念なのは、栗原先生と榛名さんの話があるのかとちょと期待していたのになかったところかな.でも、栗原先生が待っているから榛名さんは安心して山に登れるんだなぁというのは分かった.

  • 神様のカルテの名前の由来や一止たちの大学生時代から研修医時代の物語。

    手を尽くしてもいつかは終わりを迎える命をいかに生きるかを考えさせられる話だった。

    また涙してしまった。

  • 1の前の話。それぞれのエピソードが美しい自然と花を織り交ぜて語られていました。暖かくなれるシリーズでとても好きです。

  • 「神様のカルテがある」から続く大狸先生の言葉は、
    まさに今、命の選択を迫られている私にはかなり沁みた。

  • 現実はうまくいかないことも多いれど。
    だからこそ、本の中にくらい優しい世界を見たい。
    少し疲れてるときに読みたいシリーズだな、と思います。

  • 一止の大学から研修医時代の話に、棒名姫。
    神様のカルテファンとしては必読です。

    一止の学生時代や本庄病院の成り立ちなど、
    シリーズ根底となるエピソードがたくさんあります。

    相変わらずコーヒーがよく出てくる作品ですが、
    一度は東西のコーヒーを飲んでみたいものです。

  • 「神さまのカルテ」シリーズの4冊目にして、これまでの物語の前日談。

    お馴染み&既に亡くなってしまっていたりする人々がまだ若い時の姿を見せてくれるのがとても嬉しい。

    主人公の一止は、国家試験準備の真っ最中だったり、研修医のスタートを切っていたり、また、ハルさんは雪山で芯の通った姿勢でそっか、そんなことがあったのね、と語ってくれたり。

    本屋大賞で一作目がノミネートされた時、夏川さんが会場にいらしていたので少しだけお話させてもらったのだけど、(奥様といらしてました。(#^.^#) ハルさんのモデルかな、と嬉しかった!)地方医療の実体験を基にした小説です、と。

    うん、医師に求めるところが大きくて、少々甘い、というか、ドリーミィすぎるのでは?と感じられる部分もあるお話なのだけど、現役のお医者さんが書いておられるのなら、それはただの夢物語ではないのだろう、と思えるところが強みですよね。

    タイトルの「神さまのカルテ」の意味も始めて分かった。
    ネタバレです。







    「神様のカルテ」=神様が書いたカルテ、なんだね。
    人間の病気を含めた人生のあれこれは、その人が生まれた時に神様が書いたカルテにのっとって進んでいくのだから、その生き死に医師の力は及ばないところがある・・・。これって、日々、患者さんを診ている夏川さんの本音なんでしょうね。そして、だからこそ、医師の仕事は限られた命の中で何ができるかを真剣に考えることだ、とも。命に対して傲慢にならないことだ、と若き大狸先生に言わせているのだけど、これもまた現場にいる医師から出た言葉だと思うと、素直に胸に入ってきます。

    夏川さん、医師の激務と小説家の二足のわらじで身体をこわさないでくださいね。

  • ここに来て「ゼロ」を出してくるとは・・・

    当然、期待が大きく膨らんだ中で読んだわけですが、期待に十分に応える内容でした。

    希望を言うなら、はるなの出番がもっと欲しかったですが。。。

    今更「ゼロ」ですが、十分に読む価値アリですよ。

  • シリーズ最新作でありながら、原点・大学時代、イチさん以外の視点で描かれている短編
    最後のハルさんが、強くて格好いい!

  • 優しくて強い人の物語。
    孤独だけれども一人ではないカンジがした。
    悩みながらも真っ直ぐに生きている。
    羨ましくも思った。

  • 神様のカルテシリーズの原点ともいえる短編集。
    一止が医者になる前のお話など。
    それぞれのエピソードに、一止や周りの人々の「らしさ」を感じることができた。
    短編なのであっさりと読めるけど、回りくどいと感じる部分も多々…。

  • 自分の哲学に従って、まっすぐ強く歩んでいる人たちばかりで本当にかっこいい。とても勇気づけられる小説だ。

    しかし、ただ懸命に毎日を駆け回る青年に心惹かれるハルの姿もあれば、ただ闇雲にスーツ姿で駆け回るだけの毎日の中でいつの間にか愛想を尽かしている妻の姿もある。考えさせられる。

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神様のカルテ0の作品紹介

新たな『神様のカルテ』はここから始まる。

シリーズ300万部突破のベストセラー『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚であり、かつ珠玉の短編集です。栗原一止は、信州にある24時間365日営業の本庄病院で働く内科医です。本作では、医師国家試験直前の一止とその仲間たちの友情、本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山弁二の不思議な交流、研修医となり本庄病院で働くことになった一止の医師としての葛藤と、山岳写真家である一止の妻・榛名の信念が描かれます。ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。

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