花とアリス殺人事件

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著者 : 乙一 岩井俊二
  • 小学館 (2015年2月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864053

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花とアリス殺人事件の感想・レビュー・書評

  • 映画『花とアリス』の前日譚である同タイトルのアニメーション映画のノベライズ。
    『花とアリス』を観たことがなかったので一応あらすじを調べたところ、「殺人事件」という言葉が不似合いな内容で怪訝に思いつつ読みはじめました。

    隣同士に住む二人の女の子。
    片方は引っ越してきたばかり、母親と二人暮らし。アリス。
    もう片方は一年以上も引きこもっている。花。
    アリスが引っ越してくる前、その家に住んでいた男の子(とその姉)と花とは幼馴染み。
    好きだったその男の子を殺してしまったと思い込み、事実を知りたくないがために世界を遠ざける花。
    「殺人事件」がきっかけで教室に存在する「呪いの席」をあてがわれてクラスで浮いてしまうアリス。
    「呪い」を解くため、アリスは事件の真相を調べようとする中で花に近付く。
    男の子は生きており、花は学校へ復帰する。

    あとがきによると、小説版は原作者によるいくつかのパターンの脚本から設定が混ぜられており、また乙一による創作部分ももちろん含まれる。
    「名前」についての話である、という解説に納得。
    しかしこれを読んでから『花とアリス』を観るのは抵抗があります。もったいないことをした。
    やっぱり作品は世間に出た順に追うべきなのでしょう。

  • 映画『花とアリス』の前日譚。
    映画『花とアリス殺人事件』の小説版を乙一が執筆。
    面白かった。

    乙一の文章ってどこジュビナイル風だなと思った。
    ひらがなを効果的に多用していて印象が優しげ。
    そして登場人物達と読者の間に、節度ある距離を保させるように書いてあって、押し付けがましくない。

    お話は乙一らしく意外性に満ちた青春ミステリ。
    この’青春‘の部分がくすぐったくて思わず笑ってしまう。
    切なくてちょっと泣きそうにもなる。
    ’失われた‘ものだからかな。

  • たしかにここに、あの花とあのアリスがいる、その喜びに胸がいっぱいになるラスト・シーン。これも前半のカーテンで締め切られた暗さがあってこそ。乙一自身も「花とアリス」という作品に愛着を持っており、キャラクターを生き生きと描いてくれている。作者も、読者も、みんなで花とアリスをかわいがって、そして翻弄される楽しさがある。
    花とアリスに横たわる男の子は、みんなしんでいるようなもの。それでいいのだ。だって、世界はふたりの女の子が、水平にも垂直にもならずに、ゆらめきながらくるくると回しているのだから。

  • 両親が離婚して苗字が変わったことにまだ慣れない徹子。引っ越してきた家で前の住人のテストの答案を見つけ、隣家からの視線を感じる。クラスでは変な呪いにかぶれた同級生から奇妙ないじめを受け、それが前の住人や隣家の少女とも関係があることを知る。 乙一さんの本を読むのは初めて。ひらがなの使い方に特徴ある。ほとんどの登場人物が相手を呼ぶ呼称が「きみ」なのにすごく違和感。

  • 有栖川さんになった黒柳さんと、引きこもりになっていた荒井花さんのお話。重いけど重くはない青春の一コマ

  • タイトルと岩井俊二×乙一を見て、あの「花とアリス」のミステリー版かと思って借りてきたら全然ミステリーじゃなかったっていう…。

    「花とアリス」は昔キットカットのキャンペーンでWeb公開されていたショートフィルムをリアルタイムで観ました。

    なので二人の関係性は知っていたけど、本作はその「花とアリス」の前日譚。二人が出会った頃のお話です。
    岩井俊二監督の長編アニメーションのノベライズ本。
    乙一オリジナルでもなかった…!

    あとがきを読んだらところどころ設定はオリジナルらしいけど、ストーリーの全容は一緒とのこと。
    「ユダの呪い・降臨」「六芒星」「ユダを殺したのは四人の妻でありユダでもある」
    ミステリアスなキーワードが出てくるけど、蓋を開けてみればどれもあっさりしてます(笑)

    花とアリスのテンポの良い会話で当時の映像がふわっと蘇りました。
    アリスが手羽先を投げつけてきた男子生徒に対しグーパンチするところで、「グーやめて、グー痛い」のくだりとかクスっと笑えたり、キャラクターが生き生きしていてとても楽しく読めました。
    乙一さんの文章好きだなぁ。

    なんでタイトルに殺人事件ってつけちゃったんだろう…。
    花とアリス前日譚でええやん。

  •  乙一ってやっぱりいいね。さらさらと読めました。

  • 真相がわかってしまえばなんてことないことで、側から見ればそうなんだろうなーって思えるけど自分が当事者でしかも中学生だったら知らないままにしておきたいくらい怖いことだよなあ
    ふたりのちぐはぐなやりとり面白くて可愛いんだけどドキッとさせられるところもありました!

  • ★2016年度学生選書ツアー選書図書★
    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11630227

  • 映画視聴済み。
    アリスがアクティブなキャラクターなので、動きのある動画のほうが魅力的。
    序盤のアナフィラキシーの呪文や、バレエのシーン、お爺ちゃん追跡シーンも、臨場感が足りないかな。
    ハッキリと映画のほうが良かったと思う。

  • レンタルしたアニメーションでした。
     ほかの監督作品と間違えて手に取ったものだったけど、
    楽しめました。

  •  一度読んでみたいと思っていた作家さん。
    可愛らしい題名に惹かれて、借りてきました。
     教室に存在する掃除も出来ない、異様な2個の席。
    その席の前側に、転校生の有栖川徹子は座ることになる。
    そして、その席が呪われているという事情で、徹子はクラスの全員から敬遠されてしまう。
     ユダと4人の妻の殺人事件。それを解決しないことには、クラスでの嫌な思いを解決出来ないと知り、隣の家に住む、引きこもりの花を訪ねる。
     そこで、「湯田光太郎」を殺したと思い込んでいる花と出会い。
     光太郎が生きているのか?死んでいるのか?探すことになる。
     キリストの弟子、ユダという名前と湯田との一致や有栖川から「アリス」とか、のネーミングがファンタジーっぽい。
     バレンタインに渡した婚姻届を、光太郎が利用して、4人の妻が出来たんだけど、結局光太郎は花の事どう思っていたのか?最後までわからなかった。
     でも、「一生覚えている」と言われて、「愛の告白」って思ってしまう、花の思考があまりにも単純だから、あっけにとられた。
     疲れていたので、気分転換には良かったかな?という作品でした。

  • それぞれの良いところがあまり出ていない作品だったと思う。

  • 乙一さんと岩井俊二さんのコラボレーション

    両親の離婚によって、母と共に郊外に引っ越して来た
    有栖川徹子(アリス)
    隣の家から同年代の少女が覗いているのに気付く。
    転校してきた石ノ森学園中学校では、
    新しいクラスメイト達から露骨に避けられる。
    徹子(アリス)の机の下には、何故か六芒星の様な落書きがある。
    何故魔法陣が自分の席の下に描かれているのだろうーー。


    アリスがあてがわれた席は呪われた席だった。
    だから、クラスメイト達から避けられていた。
    クラスでは一年前に〝ユダ〟が妻である他の四人の〝ユダ〟に、
    殺されたという不穏な噂があった…。
    設定も面白くって、〝ユダ〟って何?どうなっていくの?
    序盤はワクワクして面白いかもって思ってた。
    だけど…ん~物足りなかった。
    アニメ映画の小説版というのが難しいのかな。
    映像化されると、楽しめるのかもしれないって感じた。
    小・中学生向けの本かな。

    でも、アリスがとって元気で明るくって強くって
    爽やかで可愛いなって思いました。
    アリスと花の友情も微笑ましかった。

  • ジュニア向け小説という印象を受けました。
    ストーリーとか、登場人物の設定だとか、ページ数だとか。
    登場人物の少女が相手のことを「キミ」なんて呼ぶあたりまるでマンガを小説に仕上げたという感。
    だから私が読むとあまりに子供っぽく感じられ、ほぼななめ読みしました。
    乙一さんが書いたんじゃなかったら途中で読むのをやめてたと思います。

    転校生の有栖川徹子-アリスとアリスの引っ越した隣の家に住む少女、花。
    花はアリスの引っ越し先の家に以前同級生の少年が住んでいて、自分はその少年を殺したかもしれないと言う。
    彼はアリスの転校した中学校の3年2組のアリスが座る席にもともといた少年で、「ユダ」と呼ばれていた。
    彼が死んだ事件は「石の森中殺人事件」と呼ばれ、少年には4人の妻がいたという。
    クラスメートはユダを殺したのも殺されたのもユダだという。
    4人のユダ-アリスと花はユダの生存と真相をさぐるべく動きだす。

    これだけ書いてもこんなに偶然が重なることないでしょう~と思うし、少女たちの真相をさぐる様子もあまりにも稚拙で言ってることも子供っぽい。
    それが中学生らしいと言えばそうだけど・・・。
    だけど、ちょっとした所に乙一さんらしい瑞々しい感性を感じるし、登場人物はちゃんとキャラとして立ってると思う。

    ある程度の年齢いってこれを面白いと読める人はよほど純粋な人か乙一さんファンじゃないかな~。
    読む年代を選ぶ本だと思いました。

  • ※ネタバレ有

    転校生〝アリス〟と引きこもり〝花〟

    アリスが転校してきた学校では1年前殺人事件があったと噂されていた。
    犯人は自分だと言う花。

  • 同名タイトル映画のノベライズ。
    母とともに引っ越した有栖川徹子は、転校した先の中学校で不当な嫌がらせを受ける。
    どうやらそれは、一年前に学校内で起きた「ユダ」を巡る殺人事件と関係があるらしいのだが……

    映画未視聴だがさくさく読めた。どちらかといえばラノベ。
    彼はどうしてあんなことをしたのか、など明らかにならず終わる部分もあるので読後も疑問が残る。勢いのあるキャラクターたちを見ているのは楽しかったが、読み終えると物足りなさのほうが大きいかも。

  • ノベライズ本とは知らずに読みましたが、面白かったです。
    殺人事件とタイトルが付いていますが、恐ろしいことは起こらず、青春だな~という物語でした。
    登場人物もいいですね。アリスも花も、睦美も、湯田も好きになりました。
    映画も見てみようかな。

  • あの「花とアリス」の前日譚らしい。そして、アニメ映画「花とアリス殺人事件」のノベライズらしい。
    とにもかくにも乙一作品ということで期待して手に取ったが、軽快なノリが行き過ぎて軽薄となってしまい、少女漫画的なノリが行き過ぎて同人誌的になってしまっていたのが非常に残念だった。雰囲気自体は乙一らしいと言えば言えるけど、その完成度は期待を大きく裏切るものである。らしくない。と思った。
    とはいうものの、岩井映画の「花とアリス」を彷彿とさせる少女2人の物語であり、その関係性は唐突ではあるがうまく表現されている。岩井俊二の映像を頭に思い描きながら読むとき、そこには1本の映画が成立してしまう。小説ではあるけれど、これは映画体験だ。
    「花とアリス殺人事件」というタイトルだが、ミステリーでは全然ない。念のため。

  • さっと読むのに楽しいお話でした。世界観がある。コミックの世界だよね。中高校生ぐらいの時にマンガ読んでワクワクしてたような冒険感です。イヤな人が出てこない、楽しいお話。

  • 半年ぶりに小説を読みました。
    前回読んだ小説からそんなに時間が空いてたのかとやや驚きですが、久々に読み始め、読み終わった小説は乙一著「花とアリス殺人事件」。
    「花とアリス」という映画はタイトルを知っている程度で観たことはなく、またアニメの方も観たことは無いので、予備知識はゼロ状態でした。
    物語は文章量の割には過不足が無く、しかし全てが詳らかになるというわけでも無いので、その辺がモヤモヤしたかと思えば意外にそうでも無くて、読了感はなんとなく爽やかでした。
    この爽やかさはおそらく有栖川徹子の性格と、バレエの影響が大きいのかなと思いました。
    機会があれば、映像版も観たいと思います。

  • 2015-84
    なんだかスッキリしない本。
    湯田はなんであんなことしたのか?
    キャラクターがぶっ飛び過ぎてる気もする。

  • 映画を見てないのでなんとも...
    ユダくんの心理描写がもう少しほしかったです。

  • 両親の離婚で、母親の旧姓の有栖川になった徹子。
    転校先の学校で、奇妙な言い伝えに巻き込まれた。

    去年、3年2組の教室で殺人事件があり、殺された子が使っていた机に呪いがかかっているというのだ。
    その机を使うことになった徹子を、クラスメイトは避けていた。

    呪いの謎を解くことになった徹子は、隣の家に住む引きこもりの少女、花が秘密の鍵を握っていることを知る。

  • そもそも岩井さんの原作アニメがあって(しかも、「花とアリス」の前日譚)、それを小説化したものなので、誰を評価してるのかよくわからないけど… まぁ、子供向けかな。中二の息子には勧めてみようと思う。『…前者は仕事や芸術などでステップアップして天上の住人となっていく男性的な自己実現。後者は配偶者や恋人など愛情を得て家を繁栄させていく女性的な自己実現である。どちらかを選ぶとき、どちらかをあきらめなくてはならないというかなしさがある…』(あとがきから抜粋)叩かれそうな古き考え…38歳…

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花とアリス殺人事件の作品紹介

乙一×岩井俊二、豪華コラボレーション!

石ノ森学園中学校に転校してきた有栖川徹子(通称:アリス)。
しかし、転校早々クラスメイトから嫌がらせを受けるようになる。彼女の席に呪われた噂があるようだ。そんなある日、アリスは、自分の隣の家が『花屋敷』と呼ばれ、怖れられていることを知る。
彼女は、ある目的をもって花屋敷に潜入するが、そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称:花)だった。

【編集担当からのおすすめ情報】
岩井俊二監督初の長編アニメーション映画「花とアリス殺人事件」(2015年2月20日公開予定)を、乙一さんがノベライズしています。

花とアリス殺人事件のKindle版

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