- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864053
感想・レビュー・書評
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映画『花とアリス』の前日譚。
映画『花とアリス殺人事件』の小説版を乙一が執筆。
面白かった。
乙一の文章ってどこジュビナイル風だなと思った。
ひらがなを効果的に多用していて印象が優しげ。
そして登場人物達と読者の間に、節度ある距離を保させるように書いてあって、押し付けがましくない。
お話は乙一らしく意外性に満ちた青春ミステリ。
この’青春‘の部分がくすぐったくて思わず笑ってしまう。
切なくてちょっと泣きそうにもなる。
’失われた‘ものだからかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
買ってから長いこと積読だった本。
読まないしメルカリにでも出すかと思った時に、読み始めたら面白かった。
映画「花とアリス」の花とアリスが小説の中にいた。こうやって2人は出会って仲良くなったのか、と納得できた。ノベライズ版は、がっかりすることが多かったけど、さすが乙一。アニメも見ようかな、という気になりました。 -
実写映画原作かと思っていたら、映画の前日譚だった…
前知識無しで読んだけど転校した学校で起きた事件
隣に住んでいた男の子は死んでしまったのか
ちょっとずつ明らかになっていくのか面白かった -
タイトルと岩井俊二×乙一を見て、あの「花とアリス」のミステリー版かと思って借りてきたら全然ミステリーじゃなかったっていう…。
「花とアリス」は昔キットカットのキャンペーンでWeb公開されていたショートフィルムをリアルタイムで観ました。
なので二人の関係性は知っていたけど、本作はその「花とアリス」の前日譚。二人が出会った頃のお話です。
岩井俊二監督の長編アニメーションのノベライズ本。
乙一オリジナルでもなかった…!
あとがきを読んだらところどころ設定はオリジナルらしいけど、ストーリーの全容は一緒とのこと。
「ユダの呪い・降臨」「六芒星」「ユダを殺したのは四人の妻でありユダでもある」
ミステリアスなキーワードが出てくるけど、蓋を開けてみればどれもあっさりしてます(笑)
花とアリスのテンポの良い会話で当時の映像がふわっと蘇りました。
アリスが手羽先を投げつけてきた男子生徒に対しグーパンチするところで、「グーやめて、グー痛い」のくだりとかクスっと笑えたり、キャラクターが生き生きしていてとても楽しく読めました。
乙一さんの文章好きだなぁ。
なんでタイトルに殺人事件ってつけちゃったんだろう…。
花とアリス前日譚でええやん。 -
さっと読むのに楽しいお話でした。世界観がある。コミックの世界だよね。中高校生ぐらいの時にマンガ読んでワクワクしてたような冒険感です。イヤな人が出てこない、楽しいお話。
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両親の離婚で、母親の旧姓の有栖川になった徹子。
転校先の学校で、奇妙な言い伝えに巻き込まれた。
去年、3年2組の教室で殺人事件があり、殺された子が使っていた机に呪いがかかっているというのだ。
その机を使うことになった徹子を、クラスメイトは避けていた。
呪いの謎を解くことになった徹子は、隣の家に住む引きこもりの少女、花が秘密の鍵を握っていることを知る。 -
映画にはなっていない設定が生かされているため完全なノベライズではない。だけど映画の世界観を壊すことなく、よく再現されている。思い出し泣きをしてしまったほど。ただそれは鈴木杏や蒼井優はじめ見事に花とアリスの世界に命を吹き込んでくれた役者の印象深い演技によるところが大きいと思われ、純粋に小説を読んで感動したのかは不明。もうだって映画、ほんとうによかったんだもの。早くDVDにならないかなあ。
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正直思っていたより面白かった!
まだ映画は見てないけどみたい。
花とアリスの自然な会話がすきだ。 -
岩井俊二の世界観を、見事に乙一テイストにリメイクしている。女の子たちがとてもかわいく、いきいきしていて、とっても楽しかった。尾行するくだりなんか、岩井さんこういう女の子好きだよなあというのが、よく伝わってきた。魔女のくだりとかも、いじめみたいな重い話を、どこかずらして妖精のお話みたいにしているのも、好き。ただオリジナルのアニメのほうは、予告編を見てみたけれど、岩井さんのいつもの透明感のある映像美が消えてしまっていて、見るのが躊躇われる。このノベライズで、想像をたくましくしているほうが良いのかも。
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【妖怪堂書店】とか【河童三平堂】とか【望都バレエ教室】とか、我王駅、黎明線の火乃鳥駅とか、藤子方面って安孫子線?藤本線?とか、どちらのセンスなんだろ。
そういやキットカットだったなーと思い出す。懐かしいわ。