ロマンシエ

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864237

作品紹介・あらすじ

乙女な心を持つ美術系男子のラブコメディ!

有名政治家を父に持つ遠明寺(おんみょうじ)美智之(みちの)輔(すけ)は、子どもの頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子。恋愛対象が同性の美智之輔は、同級生の高瀬君に憧れていたが、思いを告げることもないまま、日本の美大を卒業後、憧れのパリへ留学していた。
ある日、アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く羽生(はぶ)光(み)晴(はる)という女性と出会う。凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ彼女は、偶然にも美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者。訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われているという。
過去にはピカソなどの有名アーティストが作品を生み出してきたプレス機の並ぶその工房で、リトグラフの奥深さに感動した美智之輔は、光晴をサポートしつつ、リトグラフ制作を行うことになるが……。

【編集担当からのおすすめ情報】
小説『ロマンシエ』に登場するパリのリトグラフ工房“idem”とコラボした展示会がを開催します(2015年12月5日から2016年2月7日まで、東京・丸の内のステーションギャラリーにて)。小説を読んでから展覧会に行くもよし、展覧会でリトグラフを楽しんでから小説を読んでもよし。小説(フィクション)と展覧会(リアル)がリンクした初の試みをお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • 人はその想像を遥かに超える光景を目にした時、思わず思考が停止してしまうことがあります。これはどういったことだろう、まさかそんなことがあるはずがない。それは、人物に対してでも同じことです。あんなに真面目だった人がまさか、と目の前で想像だにしなかったことがその人によって繰り広げられると、それを見せられた私たちの思考は停止してしまいます。

    『あのさ、あのあの、も、もしよかったら…あたしのお部屋に、お、と、ま、り、してくれる?なんて、きゃっ、やだやだ、超大胆発言♡でもでも、でもね、本気…だよ』

    えっ?

    『た・か・せ・ク・ン♡ あたしの心の王子さま、タキシード仮面さま、紫のバラの君』

    えええっ?

    『「好きーーーーーーッ!!!!」ひゃああああーーーっ!これってなんの仕打ちなのーッ、高瀬君⁉︎』

    えええええええっ?

    …と激しい衝撃に思考が停止しそうになるのはこの作品があの原田マハさんが書いた小説だからです。あ・り・え・な・い、ことがありえてしまうこの作品。『お笑いのような文体は私が挑戦したかったことのひとつだった』と語る原田さん。そんな原田さんの描くお笑いの世界は、定石通りの”笑いの中に涙あり”、ちょっぴり切ない物語でした。

    『ルルル、ルルル、ルルル。待って、ちょっと待って高瀬君』という夢の中、『みっちゃん、ちょっとみっちゃん。電話、電話。携帯が鳴ってるわよ』という声に夢から覚め、『時計を見ると、六時十分。電気、つけっぱなし。やだもう、いつのまに寝ちゃったんだろう』と思う主人公。『ああ、締切り。今日は締切りだったんだ』と思う一方で『さっきの夢、いいとこだったのになあ。あこがれの高瀬君と、超・大接近』と残念がる中、部屋に入ってきたママンは『お仕事は済んだの?締切りだったんでしょう?』と問います。『あと二時間くらいでフィニッシュ。朝めし、食べられないから』と返事をすると『朝ご飯じゃないわ。晩御飯よ』というママンに『なんでもっと早く起こしてくれなかったんだよこのくそババア!』と思わず大声を出します。『なんてこと言うの、美智之輔!お母さんは、あなたをそんな野蛮な男の子に育てたつもりはありませんよ!』と応戦するママン。結局、締め切りを落としてしまい仕事を失った主人公・美智之輔。そんな美智之輔は間もなく大学卒業を迎えます。そして、ある日の夕食、晩酌を始めていたパパが美智之輔に話しかけます。『与党・進展党所属の参議院議員で、党役員を務める』パパは『お前、まだ進路決まってないんだよな。だったら、いいところがある。そこに就職しなさい』と話すパパ。『永久就職だ。幹事長の三十五歳の娘と結婚して私設秘書になる。こんなチャンスはめったにない』と一方的に話すパパ。『そんな……だって、おれ、仕事もしてなくて収入もないし、どう考えたって無理だよ』と抵抗する美智之輔。『入籍とセットで幹事長の秘書になれるんだって』と詰め寄るパパ。そんな時、タイミングよくスマホが鳴り、『逃げるように二階の自分の部屋へ駆け上がった』美智之輔。『今日の発表、まだ知らないの?これ、お祝いの電話なんだけど』という友人・高瀬。『学長が卒業制作の中から最優秀作品を一点選んで、その学生にパリの美術学校に留学する権利と奨学金を授与する』というボザール賞の特賞に選ばれたというその内容。結婚の話から急転直下で『あたしは、パリ行きの切符をまんまと手に入れた』と救われた美智之輔。そして『あこがれのパリへ。花の都へ』という美智之輔がパリに渡って繰り広げるドタバタ劇が描かれていきます。

    朝の六時が夕方の六時だと知って『あたしは、目が点になった』という主人公の美智之輔。それ以前に、衝撃?笑劇?の文体、文章が次から次へと当たり前のように展開するのを目にする読者こそ、目が点になってしまうこの作品。原田さんが『私が挑戦したかったことのひとつ』と語られる通り『お笑い』を意識して書かれています。その笑いのツボは、三つあります。一つ目は上記したような強烈な表現。二つ目は作品冒頭の【ご注意】という注意書きの通り、『かなり昭和な表現を多用しています』という点です。
    ・いまどきそんな関白宣言、さだまさしだってやらないし
    ・まるで、夏の甲子園で九回裏二死満塁、一発逆転ホームランをぶちかましたドカベン山田の気分だった
    ・はあ~~~あ・祭りだ祭りだ祭りだ・大漁まぁつぅりぃ~~♪ (「まつり」唄・北島三郎)
    というような感じでしょうか。しかし、このあたり、なんのことだか意味不明、という方は逆に引いてしまいそうです。そして、三つ目はなんだか面白い表現で魅せてくれる点です。
    ・ってここは新橋ガード下のおでん屋ですか⁉︎
    ・走って、走って、逃げた。気分はほとんどウサイン・ボルト
    ・「おかしなおかしな共同生活@idem」が始まった
    という感じで小技の効いた表現が多すぎず、少なすぎず、全体に散りばめられています。そもそも『お笑いのような文体』をこのようにご紹介するのもなんだかシュールな気もしますので、これまでにしますが、いずれにしても原田さんの他の作品とは全く異なる世界観に満ち溢れた作品であることは間違いありません。未読の方は、是非、この”かっ飛んだ原田マハさん”を体験されてみてはいかがでしょうか?

    そんなこの作品の主人公である美智之輔は、『おとこのこたちが、カードゲームをしたり、取っ組み合ったり』ということに全く興味がなく『美少女戦士モノのアニメとか、ピンクのフリルのいっぱいついたミニスカート』が好きだったという子供時代を過ごしました。『男の子だけど、男の子じゃない』存在。『じゃあ、女の子かっていえば、女の子でもない』存在。アートな世界に興味を示し、同級生の高瀬君に憧れるという”乙女な心を持つ美術系男子”、それが美智之輔でした。そんな美智之輔の恋心が全面に描かれていくこの作品。もし、原田さんがこの作品で『お笑いのような文体』を採用しなかったとしたら、この”乙女な心”を持つ主人公・美智之輔の印象は随分と違っていたように思います。BLの世界を描いた小説というと、三浦しをんさんの「月魚」を思い出しますが、BLが真面目に描かれると一種独特な世界観に包まれて、ある種の緊張感のある作品になってしまいます。この作品で原田さんは『お笑いのような文体』を敢えて採用することで、そんな世界のハードルを下げ、切なささえ感じられるラブコメディとして送り出しました。そして、よくできたお笑い作品には、ホロリとする涙がワンセットだと思います。この作品では、そんな要素もしっかりと含まれており、様々な側面から見てもとても上手く構成された作品だと思いました。

    そんな原田さんはそれだけでは終わらせません。原田さんと言えばアート小説。この作品で取り上げられるのはリトグラフです。『日本には脈々と続く紙の文化があり、日本画や浮世絵など、紙や印刷と深くかかわる芸術があった』というこの国の歴史。『あたしたちの中には、「紙と印刷のアート」を目にするとどうしようもなくむずむずする、リトグラフが大好きなDNAが備わっている』と、その親和性を登場人物に語らせる原田さん。そしてリトグラフに目覚めていく美智之輔。『試しにちょっと何か創ってみることは、誰にだってできる。けれど、創り続けることがどんなに大変か』という問いかけの先に『それでもクリエイターが創り続けるのは、自分にしか創ることができない何かをみつけたいからじゃないか』と考え『これ以上逃げずに、しっかりと現実と向き合いたい!』と決意する美智之輔。そして、それまで『お笑いのような文体』に溢れていたこの作品が、最後の最後にゴロッと雰囲気を変え、原田さんのいつものアートな世界が一気に戻ってくる瞬間が訪れる!そのぞくぞくする展開!このあたりの構成の上手さは絶品だと思いました。

    『「ロマンシェ」を書くことは私にとっても格段に楽しいひとときでした』と原田さんが語るこの作品。『お笑いのような文体』が彩るエンタメを意識したこの作品。最初から最後までドタバタ劇で盛り上がる世界の一方で、人知れず悩み苦しむ主人公の姿がふっと浮かび上がるこの作品。

    異色のラブコメディとして、原田マハさんの作品世界の懐の深さを改めて垣間見た、そんなとても印象深い作品でした。

    • さてさてさん
      衣都さん、コメントありがとうございます。衣都さんもたくさん作られていますがブックリスト面白いですよね。普段レビューを書かない方なんかも書かれ...
      衣都さん、コメントありがとうございます。衣都さんもたくさん作られていますがブックリスト面白いですよね。普段レビューを書かない方なんかも書かれていて、この三冊の選択というのがとても面白いです。私も週一目標に頑張って作っています!この作品を含む三冊は、とにかく面白いです。この作品なんか、あの原田マハさんなの?これ?と冒頭からビックリです。恩田さんの作品もかっ飛んでます。最後にはいつもの如く振り切られて慣れてない方は不満が残るかもしれませんが、恩田愛に満ち溢れた私には、愛すべき一冊です。そして、一番のオススメは、柚木さんの作品です。これ、絶対に面白いです。正直なところ私の読書歴通じてもベスト10に入れたい!傑作です。笑激な世界を是非お楽しみください!
      2021/06/06
    • 衣紅*海外在住さん
      さてさてさん、毎回いろんなテーマでブックリストを作成していて面白いです(^^)!
      柚木さんの作品がイチオシなんですね!いま抱えている積読の本...
      さてさてさん、毎回いろんなテーマでブックリストを作成していて面白いです(^^)!
      柚木さんの作品がイチオシなんですね!いま抱えている積読の本を消費したら探してみます。
      2021/06/06
    • さてさてさん
      衣都さん、そう言っていただけるとやりがいと良い意味での緊張感(笑)が生まれます。ありがとうございます。
      私も衣都さんのブックリスト更新を楽...
      衣都さん、そう言っていただけるとやりがいと良い意味での緊張感(笑)が生まれます。ありがとうございます。
      私も衣都さんのブックリスト更新を楽しみにさせていただきます!
      2021/06/06
  • 読み始めてからずっと「あたし」のペースで進んでいく展開に少し軽さを感じて、馴染めなかったが、後半からの予想を裏切る展開はいつもながら感心。
    「君が叫んだその場所こそが世界の真ん中」…そう言えば幼い時は自分中心に世界が回っていたことを思い出した。『今、私以外の人は何をしているんだろう?』と、私以外の人もやっぱり自分中心で世界が回っていることに不思議だった頃。自分の人生の中では誰でも自分が真中にいるんだよと思させる作品。だからこそ一生懸命生きている(ミッシェはわからないが 笑)ハルさんやサキちゃん、パトリスたちが輝いて見える。

    今まで、リトグラフ=同じものをたくさん刷れる=あんまり価値がないと思っていたが、木版画との違いにも関心が持て、少し見解が広かった。今後はら多色刷りによる艶を感じることができそう。

  • 読み始めて、“これ、本当に原田マハさんの小説?”と思わず著者を再確認してしまった程、作風がいつもと違いすぎる“異色のラブコメディー”です。

    心が乙女な男子・美智之輔は、アーティストを夢見る美大生。同級生の高瀬君(男)に絶賛片思い中で、大好きなハードボイルド小説<暴れ鮫シリーズ>を読んでは妄想に身もだえする日々。
    そんなオトメンの美智之輔が、とあるきっかけでパリに留学する事になって・・・。

    最初はキャピキャピしたノリと、ちょいちょい挟まれる昭和ギャグに戸惑いながら読んでいましたが、テンポの良さに乗せられて、気が付けばクスクス笑いながら何気に楽しんでしまっている私。
    さらに、美しいパリの街や高級リゾート地・ドーヴィルの目に浮かぶような情景描写は素敵ですし、リトグラフの奥深さついて綴られる場面は“さすが、アートのマハさん”と言いたくなる安定感があり、こういうところが一線を画すといいますか、ただのドタバタ劇ではないんですよね。
    そして後半の怒涛の展開は、ドキドキしたり切なくなったりと、私の心も大忙しでした。ハッピーな読後感も良かったです。
    因みに、東京・丸の内のステーションギャラリーでのパリのリトグラフ工房“idem”(小説内でも登場した工房です)とコラボした展示会があったとの事。これは行ってみたかったですねー。

  • 乙女の心を持つ男子の、アートな日々とドタバタコメディ。


    感想を書き忘れていたことに気づいたので、簡単に。
    原田マハさんの作品は、私の中では「アートもの」「ヒューマンもの」「コミカルもの」の三方向で何となく位置付けられている。
    本作は、主にコミカル・ちょっぴりアート。
    軽く笑って読めるけれど、もしこの作品で初めて原田マハさんを知ったら、今ほど大好きな作家さんにはならなかったかも。

  • ゴッホの画風と言えば、大体こんな…
    モネはこう…
    ピカソはこう…

    そして原田マハさんの作風と言えば…
    と。
    物語に足を踏み入れた所で、「あ~、やめやめ。」と口を塞がれた様な気がした。

    今回の原田画廊には『リトグラフ』(石版画)という
    作品が展示されている。
    その前に立ち、熱心に見つめているのは
    ものすっご綺麗な男『遠明寺美智乃助』(おんみょうじみちのすけ)。
    でも、心は完璧に乙女♪
    恋する相手高瀬君。(と、これまたイケメン。)

    ここにロマンシエ(作家)や、それに関わる面白人物がバタバタと登場し始めて、
    (あ、いつもの作品をうっとり眺めている様な優美なひと時は…)
    無かった。
    あの画風じゃないと、ゴッホじゃない?ピカソじゃない?原田さんじゃない?
    イメージと違った作品なんて彼ららしくない?

    芸術はそんな面白みの無いものじゃない。
    要は芸術家の持つ魂がどれだけ人の心を打てるか?
    本物であるか?
    こそが大事。

    最初は閉口したミッチの脳内乙女大暴走妄想も、
    やがて(感受性が豊かな子なんだよな…。)
    と、微笑ましく見れる様になるから不思議。
    コミック化されても楽しく読めそうな作品だった。

  • ゲイの美智之輔は美大を卒業後、パリへと留学。そこで大好きな作家と偶然にも出会い、その後、リトグラフとも出会う。恋の行方と美術への道はどうなる美智之輔、といったコメディもの。他の作品とだいぶ色が違う(と思いながらもテンポよく面白く、さっと読めました)。原田さんがこういったもの書くのね、と驚きました。パリの街とかリトグラフのところは割に真面目に書いており、美智之輔のとこだけが女口調で華やかさ炸裂。しかし、芸術家の思い、芸術家の卵の物語として、最後はしっかり読ませました。

    • chie0305さん
      こんにちは!何だか盛り沢山なお話のようですね。面白そう。読んでみます!
      こんにちは!何だか盛り沢山なお話のようですね。面白そう。読んでみます!
      2018/06/03
  • うわ〜これはキツい!
    ムリムリムリ!
    この文体は生理的に無理!
    最初のうちは途中で何度読むの止めようと思ったやら。
    でも、三分の一くらいからストーリーが面白くなってきた。で、後半は引き込まれて、結局読了!
    ちょっと有川浩さんのテイストの、はちゃめちゃラブコメでしたと。こういうの、好きな人はめちゃめちゃ好きかな。

  • 悩める若きアーティスト達が
    もがきながら、悩みながら前に進んでいくと同時にかわいいラブコメもプラスされて…
    あっというまに読み終えてしまいました。

    かつてピカソやモネなど有名な芸術家達が
    血気盛んに自分達を表現していたパリで
    今も若きアーティスト達がお互い刺激しあいながら、自分を表現して頑張っている姿が
    元気をもらえるし、勇気ももらえました。

    仲間達がいたから、自分を信じて頑張れるんだなぁ。と
    みんな
    素敵なキャラクター達ばかりで応援せずにはいられません。
    最後まで読んだあと、まだまだ彼らと過ごしたい気持ちやみていたい気持ちでいっぱいになりました。また続きが見てみたいな。

  • 乙女な男子の語りでストーリーが進みます。可愛いい女子トークで、話しの展開もテンポ良くスピード感があって先が気になり一気に読みました。フランスの観光案内みたいに映画や小説の舞台になった街やその地のレストランやホテルやら次々に出てきて、旅行気分に浸ってしまいます。リトグラフの歴史にも触れていて興味深い。美智之輔君のその後が知りたい。

  • うーん、なかなか入り込めなかった。後半はパラパラと流し読みして終わらせてしまった。
    原田マハさん大好きだけど、ライトなのは私には合わないな…と学んだ。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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