- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864244
作品紹介・あらすじ
ブラック企業に超絶マイペース新人が入社!
中堅より少し落ちるレベルの女子大を卒業した片桐いずみは、就活で大苦戦し、ようやく「スペシャルライフ」という名の住宅リフォーム会社に内定した。しかし、入社早々、理不尽に怒鳴りまくるとんでもない部長・大木田の姿を目にして空気が一変してしまう。
それから、3年。なんとか社内でのポジションを辛うじてキープしながら反則スレス飛び込み営業を続けていたある日、ついに新人の部下が付くが、これがとんでもないやる気のなくマイペースな男だったのだ。だが、物語は、思わぬ方向に舵を切り始める。
感想・レビュー・書評
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ブラック企業の本領発揮なところは、読んでいてつらい。
が、やる気も根性もないが、ブラック企業にもつぶされない、変わり者の新人が混沌とさせた後からは、面白くなる。
自分の部下だったら困るが、俵の逃げっぷりがだんだんすがすがしく感じられる。
後半は痛快で、読後感はよい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブラック企業の神髄に迫るものがあるのかと期待して、読んだが、話がいろんな話題にぶれすぎて、結局、何が言いたいのか分からない。登場人物の感情に触れないのはわざとかもしれないが、延々と客観視された文章でつづられているのも、読みにくかった。最後は食品偽装問題になってしまっていたが、ブラック企業の実態に的を絞っても、良かったのではないだろうか・・・
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ブラックリフォーム会社の物語。新人とその教育係の女性社員が主役で、会社と闘っていく痛快話
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軽い感じで深みはないけど、なかなか面白かった。
他の作品も読んでみたくなった。 -
ブラック企業で働く主人公は真面目なんだろう。真面目×ブラックが悪循環を生み出すんかな。
俵は非常識な奴かもしれないけど、やりたくないことはやりたくないでいいと思う。ブラック企業の駒になるよりは立派な人間。 -
典型的なブラック企業で、アコギな事もやってのけるリフォーム会社「スペシャルライフ」。入社3年目の片桐はヤル気0のグータラ新人、俵の上司となる。それがアダとなり、肉体的、精神的に追いつめられていく片桐。一方、全力で怠けて通常業務すら放棄する俵。後半、自らの力で大逆転に賭ける片桐と、グータラがもたらす奇跡をおこす俵の、スピード感のある展開は、気持ちがいいくらい出来すぎで爽快。おもしろかった!
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7
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ちゃんとしてるとか、まっとうだとかいうのは、大事なことだなあ。
ー片桐いずみ
片桐さん、3年間もよー頑張ったなー。
俵君の自由さは難しいけど羨ましい。