タスキメシ

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著者 : 額賀澪
  • 小学館 (2015年11月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864282

タスキメシの感想・レビュー・書評

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  • すんごく面白いかったけど、何かが足りなくて、とても惜しい気がした。ところどころ誰のセリフなのか、誰の気持ちなのかわかりにくくって、そこはちょっと読むのに苦労した。帯に「熱涙間違いなし!」と、書いてあったけど泣かなかったな…。


    眞家早馬(兄)、眞家春馬(弟)。(←服部兄弟か!と、一人ツッコミを…)、助川亮介、藤宮藤一郎、井坂都、稔先生。


    「去る者」と「追う者」の二部構成。視点が面白い。あと駅伝プラス料理も新鮮でした。兄と弟って兄弟であってもライバル。私にも妹がいるからわかる。下がどんどん自分に迫ってくるこわさはたまらないものがるだろう。同じ競技をしているならなおさら。男は血を分けた兄弟でも戦いなんだなぁ。アツいわ。


    一番共感したのは助川かな。あと都にも。怪我で戦線離脱した早馬が復帰したのもうれしかった。力も持つ者だけが上がっていける容赦のない世界。早馬…うじうじしている中に自分を感じた。


    先日読んだ『やがて海へと届く』のテーマが「歩く」なら、この『タスキメシ』のテーマは『走る』だ。


    259ページの「なあ春馬、走るのって孤独だよな」の一言が腑に落ちた。私は走者じゃないけど、やっぱり人生は歩くとか走るとか登山に似ていて、そして結局自分と向き合って孤独だよね…と。
     

    みんなカッコよく、そして何だかちょっと妬けて萌えた。早馬、都、助川の三人がその後がとても気になった。終りの見返しの部分に「GOAL!←」「…and START!!」とデザインされているので続くと信じたい。シリーズ化してほしいな。スピンオフでもいいから書いてほしいです。面白くって一日で読んでしまった。予約者多数なので早く返却しないといけない。

  • 高校陸上部の話で青春しすぎて読むのが辛いか? と思ったけれど、家族との関係、食事を作ることで解消されていく心のしこり、そして大学卒業までと素晴らしく濃縮された物語だった。
    食べたもので作られる、カラダもこころも
    と思うと、これからも一食一食をさらに大切に丁寧に作りたいものだ。

  • 兄弟、駅伝、料理の話。
    兄弟っていつまでも兄弟なのですねぇ。兄は弟の前を走り、弟は兄の背中を追いかける。追いかけてきた弟が、もう、すぐ後にきていたら兄としては複雑でしょうね。
    故障した兄はひょんなことから料理に興味を持ち、偏食の弟のために料理を習います。料理を教えてくれるのは同級生の女の子。その女の子も事情を抱えているのですが、それは徐々に明かされます。
     兄にはずっと走っていて欲しいと思う弟と、足の故障を抱えて走ることの不安と弟に負けてしまうかもしれないという怖れから陸上を辞めようと思う兄。
    兄弟の他に同じ陸上部のライバルも登場します。そしてそのライバルは料理の女の子とは幼馴染です。

     箱根駅伝のシーンと過去の回想シーンが交互にきて、ちょっとめまぐるしい印象はありますが、兄弟の葛藤や走ることへの情熱等、青春を大いに感じさせてくれる話でした。
    そして出てくる料理の美味しそうなこと、身体は食べ物から作られていくのだなぁと思いました。食事を疎かにしてはいけませんね^^;

  • 久しぶりの駅伝物語。早馬の料理はどれも気持ちがこもっていて美味しそうでした。元々は都のレシピなんだけど、色々抱え込み、考えながら作る時点でそれはもう彼のレシピなんだろうと思います。作中出てくるメインの人物に嫌な人が誰もいない。春馬も助川もそれぞれに苦しみ、悩み、正に駆け抜ける青春。清々しいったらありゃしない。早馬の箱根はそれで良かったのでしょう。彼が選ぶ道に幸あれ、と思います。都とはどうなるんだろう。今は早馬なのかな。助川の気持ちは今はどこにあるのか。そんなことも気になる読後でした。

  • 「俺の分まで、お前は走れ」

    兄弟陸上選手の物語。
    兄・早馬は膝の故障から競技を退き、超偏食の弟・春馬を食の面からサポートする事に。そして舞台は箱根駅伝へ―。

    早馬には走る事を辞めるという事に対しての葛藤が、春馬にはずっと追いかけて来た兄の背中が見れなくなるという不安が、チームメイトにはいつも一緒に走ってきたライバルがいなくなるという寂しさが、それぞれにある。
    彼らは様々な感情を抱え、思い悩みながらも前へと進んで行く。

    走る事が好きで、でも同時に怖くもあり、才能のある弟の存在も早馬を苦しめていく。
    それでも自分なりに陸上と関わっていこうとする早馬の、決意と彼の選んだ道。
    決して楽な道のりではないけれど、それを乗り越えていける彼の強さを見た気がした。

    あとなんだかんだで、みんな早馬のこと大好きだよね。
    兄としてライバルとして、そして一人の選手として、周りから愛されて、信頼されているのを感じた。

    出てくる料理もなかなか美味しそう。
    アスパラと里芋と豚肉の照り焼き炒めとか、カブと手羽元の煮物だとか。あとお茶漬けも。
    でも一番印象的だったのは、やっぱりハンバーグかな。

  • 最近立て続けに駅伝小説を読んできたのですが、こういう切り口があったのか!と目からウロコ。
    けど、考えてみたらアスリートと食べ物って切っても切れない深い関係があるわけで、なぜここをフューチャーした小説が今までなかったのかと、今更ながら思ったりして。
    陸上の長距離という孤独な戦いを続けるなかで、誰よりも早く、誰よりも先を走って来た選手にとって、怪我や手術は致命的なブランクとなる。リハビリをして「治った」として、またその孤独な戦いの中に戻って行けるのか、と、その気力は持ち続けられるのか。このまま怪我を言い訳に逃げ出したくなるんじゃないか、しかもずっと自分の後ろを走っていたはずの弟に追い抜かされている状況の中では。
    高校駅伝を舞台に、家族、兄弟、友情、といういろんな物語を巻き込んで、額賀小説はまっすぐに突き進んでいく。いろんな挫折や怒り、そして苦しみの中で10代の彼らの涙が光る。額賀さんが描く高校生たちはいつも自分の弱さを誰にも見せないように強がっている。孤独な自分の心を、今回埋めてくれるのは料理。あぁそうだ。人を作っているのは心を込めて作った料理たちなんだ。誰かのために、自分のために、彼らが作る料理の数々。おいしそうだ。食べることを楽しみにしていられる間は大丈夫。生きていける、まっすぐに。強くなれ!君たちの未来はまだまだこれから拓けるんだ!そう思いながらページを閉じました。

  • 軽く読めるが、それぞれの思いにいろいろ無理がある。

  • 眩しいくらいに爽やか青春!
    気持ちの良い読後感だった(^^)

  • 永遠のライバル兄と弟。
    兄側の思いも弟側の思いも、納得。
    そういうものよね。近くて遠い。

    そして共に走る仲間。
    さらに、恋愛では無い男女の友情。
    思っていたよりずっと、厚みのある内容だった。

    駅伝にかける青春に、料理が絡まるところは意外。
    蛇足なのでは?と思ったりもしたけれど、
    食とスポーツは切り離せないもの。
    作る側も食べる側も、料理にはまっていく様が、なんともわくわくしてしまう。

    本人よりも周りに必要とされる存在って素敵だ。
    そして、本人も全てを理解した上で貫く意地というか衝動。
    ラストシーンは感動的だ。

  • ランものも小説は好き。シンプルだからかな。
    走ることと食べること。シンプルで良いところが、ちょっとごちゃっとしていて読みにくかったかな。
    2017/8/31読了

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タスキメシの作品紹介

駅伝×料理男子。熱涙間違いなしの青春小説

陸上の名門高校で長距離選手として将来を期待されていた眞家早馬(まいえそうま・高3)は、右膝の骨折という大けがを負いリハビリ中。そんな折、調理実習部の都と出会い料理に没頭する。一学年下で同じ陸上部員の弟春馬、陸上部部長の親友助川、ライバル校の藤宮らは早馬が戻ってくることを切実に待っている。しかし、そんな彼らの気持ちを裏切って、心に傷を抱えた早馬は競技からの引退を宣言する。それぞれの熱い思いが交錯する駅伝大会がスタートする。 そのゴールの先に待っているものとは……。
高校駅伝、箱根駅伝の臨場感溢れる描写とともに、箱根駅伝を夢見て長距離走に青春を捧げる陸上青年それぞれの思いと生き様が熱く描かれる。青年達の挫折、友情、兄弟愛・・・。熱い涙、しょっぱい涙、苦い涙、甘い涙が読む者の心を満たします。
読後は爽快感と希望に溢れる熱血スポーツ小説です。


【編集担当からのおすすめ情報】
誰よりも何よりも駅伝が大好きな著者が心を込めて紡いだ青春小説です。息詰まる駅伝シーン。スポーツ小説の枠だけにとどまらない人間ドラマ。料理を通して感じる人の温もり。そして・・・・。
現在青春まっただ中の世代にも、かつて青春だった世代にも、誰かのために料理を作っている世代にも、スポーツ観戦が大好きな方々にも、多くの方の心に感動を呼ぶこと間違いなし!
2作同時デビュー作で話題を呼び、早くも青春小説の旗手と歌われる著者のすべてが詰まった、青春小説の傑作誕生です。

タスキメシのKindle版

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