- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864282
感想・レビュー・書評
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大切なものをなくしてしまった時、自分はどうするだろう?
考えたくないテーマです
この小説のように空白の部分に何かを詰め込むとか
仲間が後押しをしてくれるとか
自分にも何とか乗り切れることを信じよう
駅伝と料理、違うようなことも一緒にストーリーに組み込めてます
時間が行ったり来たりして技巧的だけど不自然さは感じなかったです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長距離走で怪我をした兄と伸び盛りの弟。箱根駅伝と料理を絡めつつ話が進んでいく青春小説。周囲の人間たちにも様々な事情があるのですが、主人公である兄との関係がみんな曖昧なまま終わるのでなんとなく消化不良。はっきりさせてしまうと逆に単純な話で終わってつまらんのかも、とは思うけど…
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箱根駅伝。天才型の弟と故障してしまった兄。ここに料理をからめたお話。実際は高校時代の話が中心なのだが、大学で兄は陸上を続けたのか、箱根駅伝を兄弟で走ることができたのか、その答えは最終章まで分からない。きれいごとではない終わり方がリアルだなぁと思ったけれど、非リアルに箱根駅伝を描いた三浦しをんの「風が強く吹いている」のほうが爽快感はあるかも、です。
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言葉にならない兄の複雑な気持ちがたくさん出てきて、それは本当に言葉にしづらい感情なのに、読んでいて文章の雰囲気から感じることができた。時間軸や視点が絶えず入れ替わるので、人によっては読みにくく感じるかもしれない。
出てくる料理も体に良くておいしそうで、レシピ本も一緒に欲しくなる!
全体的に疾走感があり、読み終えた頃いい感じにお腹が空く。友情と兄弟愛に胸が熱くなり、主人公の陸上への熱い想いにこちらも涙が出る。箱根駅伝の往路から復路の間に読むのにオススメな1冊。 -
著者初読み。青春さ全開で、爽やかな読後である。兄弟で陸上をやっていた早馬が陸上では弟に引き離されてしまうと感じ、そして、都に出会い、料理を一緒に作っていく中で、栄養面で弟をサポートしていくうちに、栄養士を志す。兄弟と陸上に対する心理描写と料理の美味しそうな描写が相まっていて良かった。極度の偏食だった春馬が早馬の料理を食べ、偏食も減っていくのが良かった。結果的に陸上の成績向上にも繋がったと思った。登場人物皆様々な思い、葛藤、迷いがあり、互いに力を合わせて乗り越えていく姿、決めた道を自分を信じ進む姿が良い。
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とてもさわやかな良い話。額賀澪さんの作品はとてもさわやかで、最近の若手の中ではいいなぁと思う。
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青春の栄光と挫折。
結局は将来に何を見据えるかです。 -
傷ついたゆえに、強くなった若者たちの話。傷を抱えた彼らを支えたのは、まっすぐに育った友と弟。大切なのは、挫折からどう立ち直るかだということがよくわかる。