下町ロケット2 ガウディ計画

著者 :
  • 小学館
4.23
  • (602)
  • (692)
  • (211)
  • (15)
  • (2)
本棚登録 : 3865
感想 : 528
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864299

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 感動ものだ

  • 発売日に待ちきれず購入した。
    速攻読みきってしまった。

    感想は、まさに面白かったとしか言えない。
    ドラマの放映とこの本の発売を緻密に計算していたのかな?というような含みを持たせる文章が気になったが、小さな町工場で起こるアツイ話。

  • 読後もスッキリ面白い。池井戸さんの作品はワンパターンな展開が多いが誰もが熱くなり面白い最強のワンパターン。前作でロケットの部品供給するこに成功したがライバル企業登場により天秤に掛けられるばかりか、新たな試みである医療機器の開発にもいやらしく邪魔をされる。それでも諦めずに夢に向かって突き進み仕事の躍動感を楽しめる作品である。途中相変わらずムカつく場面が多い作品であるが、敵がボコボコにされる様は爽快。ドラマが先走った作品であり弱冠台本を読まされているような感じで今までの作品と違い仕事の躍動感は落ちている。 そして、前作の敵キャラである真野だが、自分の願望のために自分の意見を押し付ける点は何も変わっておらず、人間的な成長が感じられなかった。結局文章だけ見るとガウディは丸投げだし、最後だけ登場して手術の解説して俺の知識すげぇだろドヤァって感じがムカついた。

  • テレビドラマを観終わって、あらためて読んだ。素晴らしいエンターテインメント作品で、内容をわかっていてものめり込んで一気読みしました。佃の情熱を社員全員が受け止めて難題に立ち向かって行く・・・素晴らしいよね。テレビほどサヤマ製作所・椎名社長がドラマほど人間性は出てなかったかな…でもいい作品でした

  • TVドラマになった下町ロケット2。大田区の中小企業佃製作所、帝国重工についてリアリティを持って描く。日本の大中小問わない、組織人に対する応援本。
    (1)引き受けた以上、きっちりやるしかないだろ。どっちにしたって、簡単に儲けさせてくれる話なんか、そうそうあるもんか。
    (2)地位や立場で見え方も考え方も変わる。それが組織だ。
    (3)地位とは視野であり視点の高さである。
    (4)現場を見ないと分からないこともある。最終的な結論を出すのはそれからでも遅くはない。
    (5)ニーズやコストといった判断基準ではなく保身やメンツを優先する相手ほど理不尽でやり難いものはない。
    (6)理詰めや数式で解決出来る部分は実は易しい。ところが、ある部分まで行くと理屈では解きあかせないものが残る。そうなったらもう徹底的に試作品を積み上げるしかない。
    (7)とかく組織で頑張ってる連中むてのは出世競争から外れると魔法が解けたように我に返ることがあるんです。‥人生にとってもっと大切なものがあるんじゃかいかってね。
    (8)評価は評価だ。議論が公明正大かというとそうじゃない。大企業というのはそういうものだ。
    (9)人の命を守るためにひたむきに誠実にそして強い意志を持って作ったものであれば、会社の規模などという尺度でなくその製品が本当に優れているのかどうかという少なくとも本質的な議論で測られるべきです。

  • ドラマを見ていたので、復習感覚でサクサクと読了♪ロケットから人体へ!ものをつくる仕事って本当に素敵な仕事だな~と憧れる(*^^*)佃製作所のような会社には本当に頑張って欲しい!\(^o^)/

  • ドラマを観ていたから登場人物が目に浮かぶ。

  • ドラマを見た後だったので、どうしてもドラマのシーンを思い出してしまい、面白さが半減したように思う。もったいなかった。しかし原作は佃が活躍せずにスキャンダルによりすべてうまくいってしまうように感じた。ドラマの方が、中里に会いに行ったり、編集長を説得したり、サヤマと対決したり、佃の見せ場が多く盛り上がった。

  • +++
    ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。
    大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。
    量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、
    NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。
    そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。
    「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。
    しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所に
    とってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は・・・・・・。
    医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。
    +++

    下町ロケットの続編、佃製作所は医療分野に進出する。ドラマを観てしまったあとなので、キャラクタがドラマに引っ張られるのは仕方がないが、結末がわかっていても、何かあるたびにどきどきするのは、やはり文章と構成力の力だろう。仲間の離脱や情報漏えい疑惑に悩まされる中で、それでも地道に製品の開発に心血を注ぐ社員たちのモチベーションは、金儲けや名誉ではなく、子どもたちに明るい笑顔を取り戻したいという一心で、まさに佃魂だろう。それにしても、ドラマのラストの小泉孝太郎さんの登場はなんだったのだろうと、本作のラストを読んで、いまさらながらに不思議である。まだまだ佃製作所の次の挑戦が見たい一冊である。

  • 流石にドラマの原作になるだけの事はある。盛り上げ方が上手い。
    そして完全に勧善懲悪である。悪い奴は最後にエライ目に遭い正義は必ず勝つ。
    この場合、正義は佃製作所だ。前作に引き続き、山崎部長や殿村部長、真野君に帝国重工側の財前さんや富山君、水原社長も健在で、前作の役回りを踏襲しているので、物語に入るのが容易だ。
    まぁ次から次へと難題が降りかかってくるが、それを誠意と熱意で突破していく。
    ガウディチームが行き詰ったあげく、医療現場に立ち会い自分のすべき事に目覚めるシーンなんて気恥ずかしくなるほど真っ当なシーンだ。
    敵役のサヤマ製作所も最後は木端微塵だ。小気味いいくらい。
    映像化したらさぞかし映えるだろう。
    実は「下町ロケット」は録画したきり見ていない。読んでから観ようと思っていたので。
    原作との違いを楽しむのもドラマ化の楽しみの一つだから。

全528件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池井戸潤の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×