- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864329
作品紹介・あらすじ
現代の黙示録『震える牛』続編!
警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、身元不明のままとなっている死者のリストから殺人事件の痕跡を発見する。不明者リスト902の男は、自殺に見せかけて都内竹の塚の団地で殺害されていた。
遺体が発見された現場を訪れた田川は、浴槽と受け皿のわすかな隙間から『新城 も』『780816』と書かれたメモを発見する。竹の塚で田川が行った入念な聞き込みとメモから、不明者リスト902の男は沖縄県出身の派遣労働者・仲野定文と判明した。田川は、仲野の遺骨を届けるため、犯人逮捕の手掛かりを得るため、沖縄に飛ぶ。
仲野は福岡の高専を優秀な成績で卒業しながら派遣労働者となり、日本中を転々としていた。田川は仲野殺害の実行犯を追いながら、コスト削減に走り非正規の人材を部品扱いする大企業、人材派遣会社の欺瞞に切り込んでいく。
【編集担当からのおすすめ情報】
ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?
日本の家電メーカーはなぜ凋落したのか?
ガラパゴス化した現代日本の矛盾をえぐり出す、
危険きわまりないミステリ-!
感想・レビュー・書評
-
内容紹介 (Amazonより)
現代の黙示録『震える牛』続編!
警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、身元不明のままとなっている死者のリストから殺人事件の痕跡を発見する。不明者リスト902の男は、自殺に見せかけて都内竹の塚の団地で殺害されていた。
遺体が発見された現場を訪れた田川は、浴槽と受け皿のわすかな隙間から『新城 も』『780816』と書かれたメモを発見する。竹の塚で田川が行った入念な聞き込みとメモから、不明者リスト902の男は沖縄県出身の派遣労働者・仲野定文と判明した。田川は、仲野の遺骨を届けるため、犯人逮捕の手掛かりを得るため、沖縄に飛ぶ。
仲野は福岡の高専を優秀な成績で卒業しながら派遣労働者となり、日本中を転々としていた。田川は仲野殺害の実行犯を追いながら、コスト削減に走り非正規の人材を部品扱いする大企業、人材派遣会社の欺瞞に切り込んでいく。
非正規社員、派遣社員などは 働き方改革で少しは良い方向に向かったのだろうか?
私が新卒で働き始めた頃は ほとんどの人が正社員で就職していたと思います。
不思議なのは あまり給料が上がらないと世の中では言っていますが 新しい家が周りには増えていて そこそこ若い人達が住んでいますよね。
家って人生で1番高い買い物だと思うんですが...
ハイブリッドカーや家電メーカーの話はホントなんだろうか?って思ってしまったな。
下巻に続く...
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『震える牛』が面白かった相葉英雄。上下巻ということで、手に取るのを躊躇したが、『震える牛』の主人公、田川刑事に会いたいという一心で読み始めた。
こうした企業系の話は苦手だが、やはり相葉英雄は読ませる。まだ上巻を読み終えたばかりなので、内容と☆の数は控えるが、田川刑事に早く犯人を捕まえてほしいと願わずにいられない。 -
膨大な身元不明人のリストから、殺人を見つけた継続捜査班の田川。被害者は沖縄出身の派遣労働者。事件の真相に迫っていく田川の周囲には、業務上過失致死を専門に扱う鳥居、人材総合サービス会社の社長の森、そして、トクダモータースの社長の松崎と胡散臭い人物が顔を揃える。上巻では、それぞれの目論見がどのように絡んでいくのか、まだ謎だが、下巻が気になって仕方ないストーリー展開はさすが。ラストまでにはタイトルに込められた意味を解き明かしてみたい。
-
上巻を読了。相場英雄さんの「ガラパゴス」です。
読み始めて、誉田哲也と池井戸潤をプラスして、2で割って少し薄めたような感じかな?と思いました。
自殺に見せかけた殺人事件。企業の隠蔽。警察の腐敗。派遣労働者の雇用環境。
色々と混じりあって、いい感じで面白い。
下巻でどうなるか、楽しみです。 -
私も、メイト社員という名前で働いているけど、実際はパート社員!
上手く会社に安く使われています。読んでいて他人事ではありませんでした。
下巻に突入! -
自殺として処理された身元不明リストから発見された他殺体。その身元を調べる過程で見えてくる日本の雇用の歪な構造。警察ものではあるけど、主眼はこの20年で作り上げられた日本社会を炙り出すことにありそう。主人公が切れ者警察官にしては物を知らな過ぎるところがどうかと感じるが、日本社会の闇を糾弾できるのか気になる。下巻早く読みたい。
-
派遣切りや派遣村を思い出した。面白い。