祝言島

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 458
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864756

作品紹介・あらすじ

「消された島」をめぐる超弩級イヤミス!

東京オリンピック前夜の1964(昭和39)年、小笠原諸島にあった「祝言島」が噴火し、生き残った島民は青山の仮設住宅に避難した。しかし後年、祝言島は”なかったこと”にされ、ネット上でも都市伝説になった。一方で、祝言島を撮ったドキュメンタリー映画が存在し、ノーカット版には恐ろしい映像が含まれていた。
2006年12月1日、東京で3人の人物が連続して殺され、未解決となっている「十二月一日連続殺人事件」。無関係と思われる3人の共通点が「祝言島」だった。半世紀を経て、”消された島”の禍々しい歴史が暴かれる――!!!





【編集担当からのおすすめ情報】
メイ、珠里、ルビィ、百合――
4人の女たちを軸に進む、世にも恐ろしい「未解決事件スペシャル」の、はじまり、はじまり。
著者が「私史上最高のラストに着地した」と太鼓判を押す、イヤミスの新境地。
物語に呑み込まれぬよう、人物相関図を書きながらお読みください。

感想・レビュー・書評

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  • 真梨幸子さんあるあるで、登場人物が多かったー笑
    きっと、誰かと誰かは同一人物なんだろうなー、と
    予想してはいたが…騙されましたー。

    祝言島(しゅうげんじま)という都市伝説の島がある。
    東京都に属する、その島は噴火が起きて、
    住人はそのまま東京に避難する。
    そして、島民はそのまま東京で暮らしていく。
    今は、もうない島。
    その島のドキュメンタリー映画がある。
    どうやらそれは、スナッフ映画(殺人映画)らしい。

    その映画監督の嘉納明良(かのう あきよし)。
    彼を中心にいろいろな人が絡み合う。

    あぁー、読んでて分からなくなったー笑
    真梨幸子さん作品は、一気読みに限るー!!

  • 大好きで欠かさず読んでいる真梨 幸子さんの長編小説。

    冒頭には登場人物の紹介が記されています。

    今回も登場人物が多く展開が早いので、途中まで必死に頭の中で整理しながら読み進めて行きましたが、段々付いていけなくなり残念ながら面白さを感じる事が出来ませんでした。

    人物相関図を作りながら集中して一気に読む事をオススメします。
    ハマる方にはきっととても面白いと思える作品だと思います。


  • 最初は読みやすくて先が気になる感じだったけど
    途中から誰が誰だか全くわからなくなって、
    最後まで読み終わった時に、ん???となった。

    急いで読むのはおすすめできません。
    ちゃんと人物相関図書けば面白く読めたのかもしれないけど、分かりやすいどんでん返しが好きな自分には向かない本でした…


  • 真梨さん、いつものように登場人物多数で、話が複雑で理解するのがやっとだった。けど、終わってみると単純というか強引というか、この辺もいつも通り。それでも、なぜか好き。今回設定は地図にも載っていない島。むこれだけでわくわく。それに古い因習や都市伝説とか。もりもりの内容な上に、伏線回収の後半とか、もう大学の授業くらい勝手にバンバン進んでいくので付いていくのに必死。脳みそがついてこない。これがクセになってる気もする。真梨中毒。

  • 歴史から消された小笠原諸島にある祝言島。未解決の連続殺人事件の因果はその島にあった…。相変わらずたくさんの登場人物がいてこんがらがりそうになるので一気読み。

  • なんかゾワゾワする

  • ラスト数ページになっても謎が多すぎて、ホントにこれ完結するのかしらん?と心配になりながら一気読み。

    で、読み終わった後に「相関図をくれ~!」と言いたくなるような複雑さとモヤモヤ感でいっぱいになった~。

    スタイリストの母親がある日突然失踪。
    娘のメイは母親のメモにあったフリープロデューサーの大倉に会いに行くが、そこで母親の失踪に「祝言島」とその島の映画を撮った「嘉納明良」が関係していることを聞く。

    小笠原諸島の南側にあるという「祝言島」
    噴火でなくなった島、都市伝説の島

    その島に関係する人物が次々と殺される連続殺人事件
    時代やら人物やらが入り乱れてその謎が少しずつ解き明かされていく…(のか?)

    ストーリーは、
    面白くないとも言えないし、
    面白いとも言えないし、
    なんかまあ…期待するほどのドロドロ感はなかったかな。

  • 真梨さんの本は奥が深いのできちんと向き合って読まないとダメなんだけど。
    今回、時間がなくて飛び飛びで読んでたら登場人物がごちゃごちゃになってしまい多分、オチの面白さ半減。
    名字の数字とか意識して読んでたらもう少し面白かっただろうし、★も増えたかも。
    いつか時間できたらもう1回読み返したい!

  • 真梨さんで楽しみにして読んだけれど、う~ん、イマイチでした。
    一気読みしたけど、よく分からない・・・というか、もう一度読み返せばきっといろいろ気がつくところもあるんだろうけれど、
    もう一度読み返すほどの内容か?というと、そこまでして読まなくてもいいか・・・という程度でした。

  • いつも通り、たくさんの登場人物が複雑に絡み合って登場するというパターンの本で、途中頭がこんがらがった。
    でも、一気読みしたせいか、いつもよりは内容が理解できて人物相関図が頭で出来上がった。

    タイトルの「祝言島」は東京の小笠原諸島にあったとされる都市伝説的な島。
    その島をもとに作られたドキュメンタリー映画「祝言島」。
    映画監督は嘉納明義。
    それと、以前、演劇界のカリスマと言われた男性、他二人の女性が殺された事件「十二月一日連続殺人事件」。
    その二つを踏まえた上で始まる本文。

    登場人物は皐月、珠里、紅玉、百合という女性、そしてその周囲の人間たち。
    皐月は芸大に通う女子大生。
    彼女は母親と二人暮らしで、幼い頃から突然どこかにいなくなる母親に依存している、いわゆるマザコンな女性。
    母親に依存している彼女は母親の言うままに芸大に入り、今回も母親に紹介されたバイトをする事に。
    そしてある契約書にサインをする。

    珠里はそこそこ売れている女優。
    彼女にはつきあっている男性がいるが、彼は彼女に暴力をふるうし、金を無心するヒモ男。
    そんな彼女に彼女の生い立ちを追うテレビ番組「ファミリー・ポートレイト」に出演する話が持ち上がる。

    紅玉は珠里の友人の売れない女優。
    実は彼女は3つの殺人事件どの人物とも関係があった。
    彼女はある日、珠里のつき合う男と関係をもち、それをブログにさらしてしまう。

    百合は紅玉の母親。
    彼女は元ポルノ女優で、実は紅玉の父親は「祝言島」の監督である嘉納。

    これに、サラ・ノナというオネエのスタイリスト。
    イボやんという「祝言島」の映画の中で虐殺された女性。
    などなど。
    様々な人が登場する。
    こうやって書き出していってもどうだったっけ?となるし、ストーリーの把握がとても難しい話。
    どこまで書いていいんだっけ?となるし、読み終わった後、何となく分かったような分からないような、ごまかされたようが気になる。
    というのはいつもこの作者の他の本を読んでも思う。

    殺人事件の真相のキーワードは登場人物の瞼のあざにある。
    それが「祝言島」はどんな島だったのか、という事につながるし、殺人事件の原因そのものになり、一つの真相に結びつく。
    そういう事って本当にあるんだろうか?と思った。
    以前見た「時計じかけのオレンジ」をふと思い出す話だった。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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