教場0: 刑事指導官・風間公親

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著者 : 長岡弘樹
  • 小学館 (2017年9月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864787

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教場0: 刑事指導官・風間公親の感想・レビュー・書評

  • 風間教官の刑事時代を描く教場シリーズ第3弾。

    第一話 仮面の軌跡
    第二話 三枚の画廊の絵
    第三話 ブロンズの墓穴
    第四話 第四の終章
    第五話 指輪のレクイエム
    第六話 毒のある骸
    の六編が収録された連作短編集であり、シリーズの原点にもなっています。
    風間が刑事課に配属されて3ヶ月経った新人をマンツーマンで鍛えるというのは、教官になる原点とも言えるし、毎回担当する若手刑事が変わってその性格が異なるので飽きないようになっていました。
    しかも、自分の好きな倒叙ミステリーで、各話のタイトルにコロンボの初期作品のタイトルがもじられているのはうれしかったです。
    ですが、短編すぎて犯人のミスがこじつけっぽいものもあり、大満足とは言えませんでしたが、第5話と第6話は大変良かったです。
    この前の風間道場を始める話とか、この後の前線を退いて教官になる話とかは、また別の機会かな。

  • 風間さん大丈夫か。続編期待です。

  • 教場の、いつものパターンなので流れで読んでいたら、
    「指輪のレクイエム」のラストで、グッと来て涙・・

    女の人の愛情の深さとか広さ・・・
    男には敵わんなぁと思う。

  •  警察学校を舞台とした長岡弘樹さんの『教場』シリーズ。第3作は…『教場0』? 実は、風間が警察学校の教官になる前を描いている。

     T県警では、各署の新米刑事を、エース中のエースである風間の下につける「風間道場」なるシステムが存在していた。各話の視点人物は、それぞれ異なる新米刑事である。風間の目線に怯えを隠さない、若手ホープたち。スマホなど現代のツールが出てくることから、風間はつい最近まで刑事だったと察せられる。

     第一話からすごい。ダイイング・メッセージとはちょっと違うが、これぞIT時代ならではの告発法ではないか。第二話。芸術と現実の狭間。冷徹な印象の風間にしては、意外な心遣いではないか。人間は理だけで動かない。

     第三話。現実に、学校側と保護者の対立はよく聞くが、あまりに安直すぎる。まさか、最後の気力でそんな痕跡を…。第四話。主役級女優と、同居している男。演じ切ることはできなかった。「素」のときに、油断が生じてしまった。

     第五話は身につまされる。将来、同じような局面に陥ったとき、自分ならどう振舞うか。あるいは、自分が迷惑をかけるかもしれない。取り返しがつかない罪。

     いずれも、風間の眼力や着眼点に唸らされるものの、動かぬ証拠とまでは言いにくいだろう。容疑者を心理的に揺さぶり、落とすことが、風間の刑事としての真骨頂なのかもしれない。取調べ室で恫喝するような無粋は、風間らしくない。

     そして第六話。司法に携わる男の、身勝手な動機と、被害者の執念。もちろん、内容は注目だが、結末に愕然とするだろう。『教場』シリーズを読んでいる読者なら、風間の事情は知っているはず。なるほど、そういうことだったのか…。

     刑事としても、警察学校の教官としても、風間のスタンスは変わらない。彼は、自らの経験から、門下生たちに、警察官の卵たちに、覚悟を問うているのだ。風間の冷徹さは、覚悟のない者を篩い落とす、優しさでもあるのだ。

  • 遂に風間教官の義眼の秘密が明らかに!!
    短編の短い中で魅了するミステリーっぷりは今作も変わらずで、どの話もワクワクしながらあっという間に読み終わった。
    徹底した鬼刑事ぶりの風間。
    絶対風間刑事みたいな人が沢山いたら難事件もすぐ解決するだろうに…

  • 面白かったー。そうだったのかー。

  • 鬼教官が鬼教官である所以というか根拠というかが明らかに。これは面白い。こっちもシリーズ化してもらいたい。

  • 鬼教官が現場に!うわぁ。これは面白くない訳がない!
    1対多数の警察学校とは違い、「風間道場」という現場指導での1対1の指導はまさに生きるか死ぬかの闘い。負けたら交番勤務に戻されてしまうんだから新人も必死になろう。
    しかし、指導する風間の目は新人に対してとことん厳しくもあり優しくもあり。なにより、一人前の刑事に育てるために自分のもつ術を盗め!という気合がカッコイイ。

  • 【208冊目】1作目ほどの爽快感はなくなったな…

  • 風間の警察学校の先生になる前のお話。一つ一つの話が、よく考えられていていましたが、以前のぞわぞわ感がなかったかな。全二作は警察学校の中の生徒たちが落とし落とされで怖いイメージもありましたが、今回は「交番勤務をやり直せ」があるものの、緊張感が少なく感じました(あまり特徴がなくなった感)。ふーん、そうだったのっていうのはありましたが。

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教場0: 刑事指導官・風間公親の作品紹介

あの鬼教官が、殺人現場に臨場!

第一話 仮面の軌跡
日中弓は、借金の肩代わりに芦沢健太郎と交際を続けてきた。大企業の御曹司から見初められ別れを告げるが、芦沢に二人の秘密を暴露すると言われる。
第二話 三枚の画廊の絵
画廊を営む向坂善紀は四年前に離婚し、息子匠吾の親権を手放した。高校二年生の匠吾には、抜群の芸術的センスがある。本人も芸大進学を希望しているが、その夢を阻む者が現れた。
第三話 ブロンズの墓穴
佐柄亜津佐の息子である小学三年生の研人は、学校でいじめに遭い、登校拒否になってしまった。だが担任の諸田伸枝は、いじめの存在を認めない。面会を拒否する諸田に、佐柄は業を煮やしていた。
第四話 第四の終章
派遣社員の佐久田肇は、隣室に住む女優筧麻由佳の美しさに惹かれていた。その佐久田のもとへ、麻由佳が助けを求めてやってくる。彼女の部屋にで俳優の元木伊知朗が、自殺しようとしているというのだ。
第五話 指輪のレクイエム
自宅でデザイン事務所を営む仁谷継秀は、認知症の症状が進む妻・清香の介護に疲れ果てていた。仁谷は五十歳、清香は七十歳。こんな日が来ることを覚悟はしていたが、予想よりも早かった。
第六話 毒のある骸
国立S大学の法医学教授である椎垣久仁臣は、服毒自殺した遺体を司法解剖する際、事故を起こし、助教の宇部祥宏に大けがを負わせてしまった。事が公になれば、自らの昇進が流れてしまう。

【編集担当からのおすすめ情報】
各話に施された恐るべき仕掛けの数々と、
驚天動地のラスト!
トリックメーカー長岡弘樹の面目躍如!
「刑事コロンボ」「古畑任三郎」に連なる
倒叙ミステリーのニューヒーロー!
――各話タイトルの元ネタが分かった方は、
かなりの「刑事コロンボ」通です!

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