銃口 (上)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093871136

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  • 昭和のはじめ、日本が戦争への歩を進めている頃の北海道が舞台。
    質屋の息子北森竜太は小学校で尊敬する恩師と出会い、
    師のような立派な教師になることを夢見て勉学に励んでいた。

    戦争へと突入していく時代を生きた若者の物語です。
    この竜太、真面目で賢くとてもいい男なんだけど、
    女の子には全く近づけないウブで純粋な人間でもあって、
    恋に関する描写では、色々と突っ込みたくなったりして、
    読んでる方としては焦れったくてたまりません。
    それでも、そこが良かったかな。

    著者の文章に馴れるのに時間がかかり、
    激動の時代ではあるけれど特段珍しいこともない日々が
    延々と描かれていて、読み進めるのに相当な時間がかかりました。
    しかし、最後の最後で急展開。
    続きが気になります。

  • 昭和元年、北森竜太は北海道旭川の小学4年生。納豆売りをしている級友芳子に対する担任坂部先生の温かい言葉に心打たれ、教師を志す。日中戦争が始まった昭和12年、小学校教師となった竜太は、生徒をいつくしみ、芳子との幸せな愛をはぐくんでいた。その二人の背後に無気味な足音―それは苛酷な運命の序曲だった。

著者プロフィール

1922年4月、北海道旭川市生まれ。1959年、三浦光世と結婚。1964年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。その後も『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多くの小説、エッセイ等を発表した。1998年、旭川市に三浦綾子記念文学館が開館。1999年10月、逝去。

「2023年 『横書き・総ルビ 氷点(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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