短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのために

  • 254人登録
  • 3.54評価
    • (17)
    • (27)
    • (55)
    • (3)
    • (1)
  • 27レビュー
著者 : 穂村弘
  • 小学館 (2000年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093873123

短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのためにの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 前半かなり興味深く終了。後半おおーハードル高し…とげっそり。31文字の爆弾シャウト。深い。穂村さんってやはりすごい。

  • 副題に―今すぐ歌人になりたいあなたのために―とあるが、これはもう全くの本気。いつもの穂村弘のエッセイとは違って本書は真剣に真面目に(彼のエッセイが不真面目だというのではないが)短歌を志す初心者のために書かれている。レッスンにはじまって発表の場や方法、そして具体例に即しての短歌作法講義が展開されて行く。これを読めば、誰もが今日から歌人になれるだろう。ただし、才能に恵まれ努力を傾ければだが。作例を見ると、プロの歌人のそれとアマチュアの歌との階梯は歴然としている。ここまで懇切丁寧なのだが、実は道は遠いのだ。

  • おや、これは文庫化されていないのか。この前に読んだ「短歌の友人」とちょっと似ている。同じ時期に書いてるからか。後半の読解のところはやっぱ難しい。でも前半は読みやすかった。私にも短歌作れるだろうか。入力と出力。共感と驚異。心を一点に張る。難しそうだ。短歌は字は少ないけど、読むのに時間がかかる。それは読み取ろうとしてるからだろうな。分からないなりに。何度も読み返したくなる感じ。

  • 導火線と終章に引用したい文章がたくさんあった。
    オノマトペがやはり好きだ。辞典ほしい。

  • エッセイとはちょっと…いやかなり違う穂村さん。この人はやはり短歌の本のほうがいいと思う。短歌って面白い!と多角度から思わせてくれる。技巧というよりも、みそひともじに込めたい、その人にしかない風景を揺り起し、誘ってくれる1冊でした。短歌関連、他の人のも、あれこれ読んでみたい。

  • 相互貸借。世界に向かう呪文について。
    ほむほむと東さん、好きです。超ビギナーの私はあと何首作ればマシになれるだろうか。

  • 短歌が人を感動させる要素
    共感と驚異

    砂浜に二人で埋めた飛行機の折れた翼を忘れないでね 俵万智
    桜貝vs折れた翼
    自分自身の体験とはかけ離れた一瞬の衝撃を通過することによって、より普遍的な共感の次元へ運ばれることになる
    「飛行機の折れた翼」は、あくまで共感へ向かうためのクビレとして機能しており、多くの俵作品同様に、ここに含まれる驚異の感覚は、それ自体の純度を追求されてはいないという点にも注意したい。つまり読者の想像力が全くついてこられないほど驚異的なものは初めから目指していないのだ。読者は、「え?飛行機の折れた翼?」という一瞬の驚きの後に、本来は空高く飛んでゆくはずのものが砂に埋められるという悲しみを読み取る。さらに「二葉で一対であるはずのものが欠けてしまう」といった二人の関係性の暗示をも感じ取るだろう。
    砂時計のクビレ
    麦わら帽子ではなく、麦わら帽子のへこみ
    砂ではなく、一握の砂

    愛情や善意や暖かさを肯定的に描いていて確かにいいものなんだけども、でもそれはやはり世界の半分に過ぎない。世界の半分だけしか初めから視野に置かない形で書いているということは、いくらそれが「愛情」や「善意」という一般的にいいとされている価値観であっても、詩として見たときは物足りなさを感じさせてしまう。

    オートマティックというのは自分で書いているつもりで実は何かに書かされている言葉で良くないということ。 慣用句

    意図的な作中データの欠落は、作品の詩的な喚起力を増す
    手をひいて登る階段なかばにて抱き上げたり夏雲の下

    暗示的な対象の把握は、ビジュアル的には曖昧ではっきりしないのだが、詩的な説得力という点では、クリアに示された<マンモス>の像よりも、むしろリアルであり得る

  • 短歌の奥深さ、面白さを垣間見ることができる手引書。

  • よく考えられた作り。構成(目次)は導火線、製造法、設置法、構造図。そう、短歌という爆弾のトリセツなのだ。

    製造法は『短歌はじめました。 百万人の短歌入門』と『短歌の作り方、教えてください』で見た形だから新鮮味はなかったけど、設置法と終章でほむほむが短歌の世界に入った経緯とか若い時の活動とかが分かって、すごーくおもしろかった!

    構造図は自慢の分析力が全開。たくさん短歌が紹介されているし、一読では理解しきれないから、短歌をつくっている人には参考書的にお手元に1冊どうぞ。

  •  魔術師HOMURAのすべてが知りたい。
     そんな動機から手に取った。呪文を追い求めて

    3構造図 衝撃と感動はどこからやってくるのか
     ・共感と驚異 ・〈私〉の補強 ・〈遥かな他者〉と〈われ〉
     ・〈本当のこと〉の力 早坂類 塚本邦雄 ・非常事態の詩
     ・生命のなかの反〈生命〉性 ・入力と出力 ・心を一点に張る
     ・・・・
    4終章
     〈私〉の意識 いつか死ぬ 
     不気味な世界を覆す呪文をもとめて
     自分専用の呪文を作らなくては
     世界の不気味さにはすべて意味がある 
     世界を覆すためのドミノ倒しの最初の一個はどこにあったかわからない。 気がつくと、辺りのドミノは倒れはじめていた。

全27件中 1 - 10件を表示

穂村弘の作品

短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのためにを本棚に「読みたい」で登録しているひと

短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのためにを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのためにを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのためにを本棚に「積読」で登録しているひと

短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのためにはこんな本です

ツイートする