世界音痴

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093873734

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり穂村弘が好きだ。

    ツボにはまったところをメモしとく。
    ・ノストラダムスの章。
    ・年賀状の枚数のくだり。
    ・高校二年のパンピー(ジュースの一種)の話し。

  • 可笑しくて、やがて哀しき…&どこかヘン!(爆)

    私的穂村ワールドとの出会いの一冊。
    半分読んだとこでジュンク堂に走って、とりあえず手に入る文庫版エッセイを買い占めるという行動に走らしめた記念碑的一冊。
    本家本業の短歌作品の方は、うーん、うーん、、、トびすぎててゴメンナサイなのですがー

    「ジャムガリン」により、布団の中でのクスクス笑いは止まらなくなり、
    「母」により、枕に押し付けた目からはじんわりと涙ちょちょぎれ、
    もう、ホムラーとなりにけり。

  • 世界音痴、2023年的に言ったら『KY』だろうか。
    いや、すごくわかる、この自意識過剰ぶり(笑)
    何度か「女はこんなことを気にする男は嫌だろう」って出てきたけど、逆じゃないかな、似たもの同士の方が上手くいかなさそう。

  • こんなにも拗らせすぎている内面を不快感ない形で言語化できるのが本当にすごいし、何に関しても総じてちゃんと拗れてるのが良かった

  • 世界の音程とズレてしまう世界音痴。自分はここまでズレてはいないと思いつつも、共感する部分が沢山あった。別に音痴で良いんだよな。

  • 好きだった短歌
    ◎ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は
    ◎超長期天気予報によれば我が一億年後の誕生日 曇り
    ◎サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい
    ◎夢の中では、光ることと喋ることはおなじこと。お会いしましょう
    ◎知んないよ昼の世界のことなんか、ウサギの寿命の話はやめて!
    ◎冬。どちらかといえば現実の地図のほうが美しいということ
    ◎これなにかこれサラダ巻面妖なりサラダ巻パス河童巻き来よ 小池光

    嘘なのか本当なのか物語なのか、怖い話なのか支離滅裂なのかそうでもないのかという内容がどれも面白い。

    臆病なせいで人生の経験値が低い、という話はなるほどと思った。勇気で人生の経験値が稼げるのだ。

    安い店で潔く安いものを食べる人、モテるのにゼッケンを女子につけてもらうのではなく自分でつける男子、などがかっこよく見えるのは、やはり他人に振り回されずに自分として生きているからだろうなあ。
    私もそういう人になりたい。今年の目標にしよう。

  • 穂村さんの本を初めて読みました
    ヘンな人。やだぁ〜変なひとぉ〜と思いながら、読んだり辞めたりを繰り返しているうちに、この空気感に慣れてきた。読み終わって、次はどれにしようかなと考えてるくらい。じわりじわりとはまっていきそう。

    インコのシェルちゃん(テレビ様)の一文は、何度も読んだ。毎回、情景を思い浮かべて笑っちゃう。お気に入りの一編。
    読むまで忘れていたけど、すごく昔に同じような事をしたような気がする…曖昧だけどそんな気がする。
    私が閉じ込めたのが何だったのかは思い出せないけど

  • おじさん

  • 笑える話より、心に響く話が好きです。

  • 世界音痴
    タイトル通りでとても面白かった。
    社会に馴染むことなく、意欲的に何かに取り組むわけでもなく、自分のペースで生活している。
    かと思えばとても繊細で人から言われた言葉やされたこと、見たことをいつまでもああだこうだと考える、神経質さもある。
    してはいけないと思いつつ、気になることは確かめてみたくなるのか、点滴を初めて打った話や、インコを冷蔵庫に入れた話は思わず吹き出してしまった。

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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