オトコのことは猫に訊け

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著者 : 小手鞠るい
  • 小学館 (2004年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093874830

オトコのことは猫に訊けの感想・レビュー・書評

  • 猫は成長すればするほど可愛く、魅力的になってゆく。
    頑固な性格。意固地な態度。横柄な振る舞い。だれがなんと言おうと自分は自分、あくまでも自分の美学を貫こうとする一徹さ。
    悠々自適のライフスタイル。美しいことだけ追求して生きるというシンプルな人生観。何もかも、素晴らしいではないか。背中に哀愁を漂わせ、日だまりにうずくまっている哲学者然とした老猫なんか、もう、ふるいつきたくなるくらいに、かわゆい。


    猫に限らず、特定の何かをひどく憎んでいる人の話を聞いていると、わたしにはどうも、こういう風に思えてならない。
    その人が激しく嫌っているものは、じつはそれこそが、その人が心の底から欲しがっているものなのではないか、と。欲しがっているのに得られない。求めてやまないものなのに、どうしても手に入らない。それを手にしている人が羨ましくてならない。いらいらがつのる。欲求不満が膨らむ。その結果、その人はその対象を激しく憎悪するようになる。これでもかこれでもかと憎悪することで、心の中にどす黒く渦巻く負の感情-自己嫌悪の念を含む-を処理しようとしている。


    猫かぶりの術
    とりあえず猫をかぶって、穏やかに、優しく振る舞い、自分の生の感情や本音は仮面の下に保護しておく。
    無理に相手にあわせようとして、八方美人的な態度をとるよりは、ずっと気持ちがいい。
    怒り、憤り、不愉快な感情のコントロールにもこの術は効く。どんなに腹の立つことがあっても、それを直接表すことは避け、少し怒りが鎮まるまでは猫をかぶっておくといい。
    なぜなら、怒りを露わにすると、そのネガティブなパワーは相手だけでなく、自分をも攻撃する諸刃の剣となるからだ。


    するとどうだろう。ねこたちは騒ぎ立てることもなく、先を争うこともなく、一匹ずつ前に進み出ては、魚をくわえると、静かにその場を立ち去ってゆく。そこには秩序というものがあり、節度というものがあり、気品というものがあった。
    物言わぬ神神と人間の交流。


    猫にとって住みやすい場所は人にとっても住みやすい場所。野良猫の幸福度はその国の国民の幸福度をあらわしているのではないか、と。
    わたしは、ペットボトルが並べられた塀よりも、猫が月夜の晩に、抜き足差し足忍び足で歩いている塀のほうが美しいと思う。農薬がばらまかれた庭よりは、猫のうんこが転がっている庭のほうが好き。
    野良猫のいない町に暮らしながら、わたしは深く焦がれている。
    猫だけが住んでいる村に、いつか野良人として、暮らしたいものだ、と。


    猫は人に媚びない。
    厳格なまでに自分の世界を、自分の美学を、たいせつにしている。きっとそれだけ、自分に自信があるのだろう。だから、いやなことに対して、いつでもはっきりノーと言えるのだ。素晴らしい。わたしは、そんな猫の爪の垢を煎じて、本当に飲みたいと思っている。


    真実の愛とは、相手を許すこと。
    愛があれば、わかりあえる。たとえ誤解があっても、すれ違いがあっても、相手を許すことができればきっと、わかりあえる。
    それは、猫が私に教えてくれた究極のコミュニケーション術だった。


    あなたは猫を所有できない。
    猫の人生の中に入れてもらえるだけであって、
    それすら大きな特権と喜ばねばならない。
    (ベリル・レイド「猫への情熱」)


    一家に一匹、猫明神
    夫婦は円満、家内は安全


    愛は惜しみなく与え、金は惜しみなく支払う。猫の幸せのためなら。
    猫を愛する喜びは、尽くす喜び。尽くす門には福来たる。


    「あんまり気にしないことだよ。くよくよ考えないことだよ。人は人、自分は自分なんだからね」
    と、猫のおなかはわたしに語っている。


    背中で語り、おなかで諭す
    猫の親切は謙虚で慎み... 続きを読む

  • 図書館

    数ページ読みながら、あぁこれ前に読んだことがある本だと気付く。
    なので再読。
    どれも猫好きな人なら納得のいくことばかり。
    トルコで猫が選んでくれたというトルコ絨毯で、本を読んだり、猫を想ったり、
    いつでもその絨毯に乗れば、いい気分になれる魔法の空飛ぶ絨毯っていうのは、
    とっても素敵だった。

  • 小手毬るいのことは猫に訊け!

    猫への愛と犬への嘲笑がつまった一冊

  • 【9/18】
    書影に惹かれて手にとったものの、あんまり期待はしてなかったのねr(^^;)
    著者の猫に対する想い、惜しみない愛に感化され、思わず嵌ってしまった一冊。

  • 装丁がかわいー。中身の猫バカ加減も愛らしい。

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オトコのことは猫に訊けの作品紹介

幸せは「ネコ好き男」が運んでくる。ニューヨーク発・猫に学ぶ愛のコミュニケーション。

オトコのことは猫に訊けはこんな本です

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