ウォールデン 森の生活

著者 : ヘンリー・D.ソロー 今泉吉晴

• 小学館 (2004年4月8日発売)

感想・レビュー・書評

[coucou529さんの感想 · 2019年12月31日]

エマソンの影響を感じる人。
豊かさとはお金だけじゃない、自然の豊かさもある。

[nishidateさんの感想 · 2011年5月17日]

まず場所を明らかにしておこう。
ボストンから35キロほど北西にあるコンコードの町。この町から南へ向かうWalden Stを1キロほど行くと、右手にウォールデン湖州立保護区（Walden Pond State Reservation）がある。２キロ四方の森林の東側にあるのがウォルデン湖。ヘンリー・ソローが小屋を立て２年間暮らした場所だ。

ナチュラリストの元祖、自然との対話を綴った本だが、まあ難しいと思うから読みにくい。所詮20代で世捨て人になった男の日記だ。だけ当時町を離れ自然のただ中で暮らすということは、生死を賭けた行為だったに違いない。気候は日本とほぼ同じ。だから夏暑く、冬は氷点下まで下がる。雪も多く風も強い。ウォルデン湖の周囲が松林なのは、そんな気候によるものだろう。そうとうに辛い生活であったと読み取れる。

しかし地図を見て驚いた。町の中心地から２，３キロの距離。徒歩１時間である。これなら、思索する余裕もあったに違いない。自然回帰ではなく、社会からちょっと離れてみただけなのかも。ひとりになる、ということは、そのくらいの距離感がちょうどいいのかも知れない。
そう思って読むと、そこそこ楽しい暮らしだ。できれば湖畔まで足を伸ばして、本をひらいてみたくなる。

[takechanさんの感想 · 2010年1月16日]

p３２まで終了