怨霊になった天皇

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著者 : 竹田恒泰
  • 小学館 (2009年1月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093878272

怨霊になった天皇の感想・レビュー・書評

  • 読みました。

    「怨霊」というものを題材にした視点はよかったと思います。

    ただし、「論説」として読んでみると、明らかに稚拙な部分が目に付きます。

    ①文章の構成が変。
    同じことがあっちにもこっちにも出てきて、同じことを何度も読まされている気がする。
    もうちょっとMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)に書いて欲しい。

    ②証明になっていない記述が多い。
    いきなり「和の文化」とか、縄文時代からどうの、とか、唐突感のある論理展開が目に付きます。

    ③明らかに間違い
    世界史には弱いと見ました(笑)。明らかに間違いなところがあるし。

    あと、平安後期の情勢を描き出す際は、仏教と末法思想の話しを検討しないと、きちんとした全体像が見えないと思います。
    これだけの題材で仏教にまったく触れないのは、ちょっとナンセンスだと思いました。

  • 日本の皇室が世界でも稀有な存在だと痛感。

  • 崇徳天皇の話目当てで読んだのだけど、ほかの天皇のエピソードも面白くて一気に読めた

  • 平成23年5月1日読了。

  • 予想以上におもしろかった!
    おもしろいと言っては崇徳天皇に呪われそうですが、「おもしろい」がいちばん適切な言葉かと。
    「興味深い」でも「趣よろし」でもいいかもしれませんが。

    崇徳天皇御陵の近所に住まう者として、昔から興味はあったのですが、どうして怨霊になったのかという詳しい経緯は知りませんでした。日本史の授業でちょろっと習った程度のことしか知りませんでした。
    御陵が近くにあると言うことで、日本史の先生が少しだけエピソードを話してくれたくらいで。(鴨川の名前の由来とか、崩御後保存のために漬かしておいた水とか)

    日本最初の皇族としての怨霊は長屋王なんでしょうか。
    天皇として最初に怨霊となったのは崇徳天皇のようですが、それ以前にも井上(いがみ)内親王とか、早良親王とか、伊予親王とかいたようです。
    早良親王は知っていましたが、長屋王とか井上内親王、伊予親王は知りませんでした。皇統って怨霊の歴史なんですね……。

    憤死した世界の歴史の人物が挙げられているのですが、その中に陸遜(三国志:呉の軍師)がいたことに驚きました。そんな最期を遂げていたとは思いませんでした。

    崇徳天皇の百年祭の前後数年は動乱の時代になるらしいです。
    戦国時代・幕末がまさにそうだったのだとか。
    第121代孝明天皇は自身の命を賭して崇徳天皇の怨念を鎮められたのだといっています。言われてみれば納得の解釈ですが、どうなんでしょうね。毒殺説が未だに払拭されていない孝明天皇の突然死ですが、この説も有りかもしれない。と思わせるに十分かと。実際、孝明天皇は六百年ぶりに崇徳天皇を京都へ奉還しようとしていましたし。(その途中で身罷られたのですが)
    孝明天皇の命をもって魂鎮めが為されたことによって(+都へ還られた)、崇徳天皇も溜飲を下げたのか、七百年式念祭は近くの小学校が全焼しただけの被害ですんだらしい。だからと言って、八百年式念祭も何事もなくとは保障できないと思いますが。

    怨霊となった天皇は崇徳天皇のほか、後鳥羽天皇(上皇・院の方が適切?)、後醍醐天皇がおられるようです。後醍醐天皇は怨霊の本領を発揮する前に徹底的に鎮魂されたようですが。

    怨霊を生むのは人間であると筆者は言っています。それには賛同します。人間は理解しがたい出来事をなにかの理由をつけて納得したいのだと思います。その理由付けに失意の内に死した人の念と言うのは都合がいいのでしょう。

    いろいろ考えさせられることもあり、納得させられるとこともある良い本でした。(自分にとっては)
    図書館で借りた本ですが、自分で買ってもいいかもとも思っています。

    ……それにしても、讃岐って、二大怨霊の神様縁の地があるなんて凄いですね。
    こんな文章書いちゃって、かなり怖いので、近いうちに天満宮と御陵にお参りに行くとします。(筆者は執筆中にパソコン4台が同時にイカレるは、プリンターも壊れるとという被害に遭われているようです)

    崇徳天皇も道真公も好きですよ。

  • 途中で放棄。
    なんかつまんない

  • 今、けっこう話題の竹田恒泰氏の本(ってあとで気づいた)。

    怨霊といえば、崇徳院。

    崇徳さんを中心に書かれています。

    まぁ聞いたことある話もあれば、天皇家ならではの話題もあり。。

    途中までは楽しく読んだけど、途中から飽きてしまったw

  • 勉強になりました。

  • 序盤にあった、執筆中著者のパソコンが壊れまくった…という行を読んで、ちょ、コワイヨ〜ヤメテヨ〜と思いながら読み進めましたが、、
    怨霊とはなにか、人の心、勝者と敗者について、現代にも通じるいろんなことを考えさせられました。
    機械や計算の世の中になろうとも、2000年以上続いた天皇の歴史こそが日本の歴史であることは変わりないわけで、信じたり祈ったりしてきた人々が歴史をつないできたことは事実なわけで、それこそが真実なのだと、計算じゃなくて信じる心が想う心が真実なのだと、のちの人にも伝え守っていきたいと心から思います。
    最後に。瀬をはやみ…は、崇徳院の歌だったのですね。なんて素敵なんだろう。

  • 時間がかかったけれど、やっと読了。
    崇徳天皇…長い間怨霊扱いされて、お気の毒…。鎮魂の儀式で今はあの世でゆっくりお休みになっておられていたらいいな、と思います。
    動乱の時代があったとはいえ、憤死だなんて、日本人ってこんなに執念深いの?と感じる部分もありました。
    「人を恨んで死んではいけない」本当にその通りだと思います。あの世に行ってまで悶々とした気持ちにはなりたくない。私はできれば穏やかに、スッキリした気持ちで人生を終えたいです。

  • 崇徳天皇を中心として話が展開される。結構ライトな読み物。非科学的な怨霊が中心なので、若干著者の論理に飛躍が入っていても楽しく読める。一人ひとりの天皇・親王に、これくらいの分量が費やされた読み物があっても面白いなぁ。■四条天皇については…、ごめんなさい、トリビア的に使わせて頂きます。

  • 怨霊とされたほど、怖ろしいほどの格を持っているのが、天皇の威厳ということなのだと思う。
    天皇に対して「恐れ多くも」と枕詞をつけて表現するように。

    筆者が言うとおり、怨霊というのは生きているものが作り出した存在である。
    心理学的にいうと、道真や将門についてもしかりだが、
    「(罪もないのに)罰してしまった」ケースについて、時の人々が持った罪悪感が作り出した幻影とも言える。

    ほかの筆者の本でも感じたのだが、ユング心理学でいう集合無意識が作り出す世界共通の神話が、日本の天皇や皇室感にもあるように思うのだが、あえてユングをとりあげないのは、筆者の意図なのかどうか・・・?

    他書と比べて惜しいのは、筆者が伝えたいメッセージが感じられない。
    崇徳天皇の怨霊を恐れてなのか?腰の引けた感じがする。

  • 図書館。平清盛@大河の、崇徳院に萌えて&読書会で約一年前に紹介されて借りたが、読めなかった。

  • 怨霊は実在するよ。という本ではなく、
    「確かに実在はするが、人が作り出している」といっている本。
    とても興味深い。
    歴史に詳しくなくてもサクサクと読める。

    一読して損はない

  • ずっと読みたかった本。
    怨霊は生きている人間が作り出すもの。
    歴史は「勝者」側の物語…。
    教科書では教えてくれない「日本」が見えてきます。

  • タイトルが仰々しいので、どんなホラー本かと思ったら(笑)

    日本の「許す文化」というのには「なるほどな」と思いました

  • 著者の別の本がおもしろかったので。
    ただ今回は、怨霊になった人がひたすら描かれていて、
    たくさんの天皇が出てきて分かりづらかった。
    次から次へと○○天皇、△△天皇などでてきたけれど
    あまり印象に残らない人ばかりで。

    内容も無理やり怨念の力に見せたいのか
    人の死や天変地位も全部怨霊のしわざかも…という設定にはちょっと疑問が。

    崇徳天皇のことをメインにはしていたけれど
    前作がよかっただけに、残念だった。

  • ★筆者は元皇族・竹田宮家の出身。崇徳天皇を中心に怨霊となった天皇・皇族の話が核。終章で兄弟間の争いと和解の歴史について語っている(それも弟が勝つことが多い、と)のは、次期あるいは次々期皇位についてを念頭に置いたものと思われる。

  • この本は、「怨霊」を肯定した日本の裏歴史に
    ついて書かれている。
    …ばっさりとこう書いたが、事態はもっと
    複雑である。なので、詳しく書こうと思うと
    自分で迷路から出て来れなくなりそうなので
    ばっさりと書こうと思う(いいのか。。。;)。

    主に、保元の乱で後白河天皇に敗れ讃岐国へ
    配流された崇徳天皇を中心に物語は進んで行く。
    崇徳天皇をはじめ、憤死を遂げ怨霊とされてしまった天皇達を
    見つめ、日本人がいかに「許す文化」を培ってきたか、
    また今の世の中に足りないものは何かを探る。

    以下、『怨霊になった天皇』より

    …しかし、鬼や天狗、怨霊などがいる世の中は健全である。
    相手は全てを見通す力を持つだけでなく、生きる者の命を
    奪う事もできる。生死を握られているほど恐ろしいものはなく、
    これを認識すれば、見えないものに恐れを抱かざるを得ない。
     そのような人間の力を超越した存在が認識される社会は
    むしろ健全に違いない。

    〜中略〜

    「お天道さまが見ている」と思えば悪いことはできないものだ。
    昔から日本で語られてきた妖怪談は子供たちへの教訓の意味が
    強かった。怨霊が語られたことも、「人を許しなさい」という
    教訓を与えてきた。
     ところが、今の日本社会には鬼や天狗、そして怨霊や
    妖怪も見当たらない。畏まるべき存在を見出せない者が
    多くなっているように思えてならないのだ。

    〜中略〜

    そしてそれは死者と大自然への畏敬の念が
    足りない事にほかならない。


    少し話はずれるが、私は世の中の摩訶不思議な
    出来事が、全て科学現象で説明出来てしまったら、
    それはつまらないし、寂しい気がする。
    怖いけれど、何か不思議な存在の作用だと
    しても、それはそれでありうると思う。
    多分、この「怖い」という気持ちも大事なんだろう。

    百人一首に収められた崇徳天皇の御製

    「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の
           われても末にあわむとぞ思ふ」

    …川の瀬が早いので、岩にせき止められる滝川の水が、
    二つに分かれても後にまた合流するように、
    私たちも一度は仲を引き裂かれたとしても、
    必ず再び一緒になれると思いますよ、という意味だそうだ。
    この本を読み終わって、この歌の意味を
    しみじみと感じる事が出来る。
    著者の竹田氏が書いているように、この歌を心に留め置き、
    同時にこの歌が世界に広まれば良いな、と思える一冊でした。

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怨霊になった天皇の作品紹介

「史上最恐の大魔王」と恐れられた天皇がいた。ゆえに歴代天皇は民を守るため、祈りをささげてきた。怨霊になった天皇4人、皇族7人…旧皇族が語る「天皇の怨霊史」。

怨霊になった天皇のKindle版

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