西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気

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著者 : 西原理恵子
  • 小学館 (2010年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093878647

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西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気の感想・レビュー・書評

  • アルコール依存性になったらその先は一生、一滴のお酒も口にしてはいけない。家族は依存されている間、イネーブラーになってしまうことで、結果として患者を甘やかして症状を悪化させてしまいがち。抗鬱薬を服用しながらの飲酒はアルコール依存性になる可能性をも上げてしまう。

    離婚という選択肢は突き放し、見捨てるようだが一番有効なのかもしれない。飲みニケーションという言葉があるように、飲酒は人間関係の潤滑油と思う人は多いが、依存性になれば家族や大切な人をとことん傷つけ、その人らしい長所さえ奪う。

    吐くほど飲む、記憶を無くす、同じことを繰り返し話す。酒癖が悪い、では済まされない。依存性の危険性を広く知る必要があると感じた。

  • アルコール依存症の人の、家族が読むのになにかいい本ありませんかとお尋ねをうけて、私で思いつく本をあげてみたほかに、元同僚さんに聞いてみたら、このサイバラ本をおしえてもらった。読んだことがなかったので、図書館で借りてくる。

    サイバラの元夫のカモちゃんが、アルコール依存症を患っていたことは、うっすら知っていた(映画「毎日かあさん」でも、カモちゃん役の永瀬がずいぶん暴れていた)。サイバラの他の本にも、そんなカモちゃんのことが、時々出てきていた。

    カモちゃんは、アルコール依存症という病気から生還したのだが、もう一つの病気・ガンもあって、半年の陽だまりのような思い出をのこして、亡くなった。42歳で。いま自分がもう42を過ぎたこともあって、若い、若すぎると思う。

    幸か不幸か、サイバラ自身が稼いで生活できていたので、カモちゃん放り出すまで、6年間もガマンしてしまった、そのことを一番後悔しているとサイバラは書く。皮肉なことに、ガマンしてガマンし続けたサイバラが離婚を決意したことで、カモちゃんは心底から「お酒をやめる」と言い出した。

    ▼専門用語では、「底つき」と「気づき」というのですが、これ以上最低最悪の自分はない、というふうに底をつき、「お酒はやめなきゃ」と本人に気づかせることが、アルコール依存症の治療の第一歩だそうです。…自分で決めて、自分の後始末は自分でするしかないということに本人が気づくまで、周囲は放っておいてやらないといけないんです。(p.22)

    でも、そのときに、依存症についての知識や理解のない医者にかかってしまうと、とんちんかんなことを言われかねない。「本人にとってはいのちに関わる病気なのに、怠け者だ、意志が弱い、などと攻撃されるケースが多い」(p.23)。

    必要なのは、社会的制裁にさらすことではなく、専門の病院へ連れて行くこと。
    そして、家族は、本人を放り出さないといけない。世話を焼いて、結局は飲み続けられる環境をつくることになっていたりする。
    本人が「底つき」と「気づき」を迎えるまで放っておく間に、家族だけでも専門の医者に話を聞きにいくことが有効で、その後の道しるべにもなる。

    ▼この病気は、つまりは家族が割に合わない病気なんです。だれかに相談するにしても、家族の悪口を第三者に話すことになってしまう。家の中のことだから、だれに助けを求めていいかわからない。家族の悪口を言って、一体それが何になるんだろうってことですよね。(p.20)

    サイバラ自身も、あまりにひどかったカモちゃんの症状のために、もともとカモちゃんがどんな人だったか忘れていたという。酒を飲んで、暴れて、卑怯なことばかりする姿ばかりおぼえていて、病気になる前のカモちゃんがどんなだったか忘れていた。アルコールを断って帰ってきたカモちゃんを見て、働き者で元気で明るい、子ども思いで家族が大好きなカモちゃんを、やっと思いだすことができたのだと。

    当事者、家族など周りの人間、どちらにも「気づき」があって、関係は修復されうる。

    サイバラの話のあとには、依存症当事者だった月乃さんの過去・現在・未来の話がある。そのあとの二人の対談の最後の言葉に、それぞれの思いが集約されていると思う。

    ▼西原─しかしこの病気は、みんなに嫌われる病気だからね。嘘ばかりついて大暴れして、多くの人にさんざん迷惑をかけて。それが病気の症状だから許せと言われても、なかなか納得できません。本当に人じゃないんですよ。本人の心根や性格には関係なく、こんなに悪質なことができるのかっていうようなことをするんだから…。旦那を治すよりも旦那を替えたほうが早いかもしれない。
     でも、エイズもうつ病も、病気の理解が広まって、その地位が上がったんだか... 続きを読む

  • アルコール依存症は意思が弱い人がなるものだと思ってた。けどそうじゃない。老若男女起こりうる立派な病気。とくに、成人男性の50人に一人が依存症者っていうのには驚いた。そんなに多いんだなあ…。病気だからこそ、正しい理解と治療が必要なのだと思いました。

  • アルコール依存症は「家族が割に合わない病気」と言っているのに共感した
    また苦しんでる家族は多いのだなとも感じた
    アルコール依存症がこの世からなくなってほしいと思う

  • たかが酒だと思うかもしれないが、アルコール依存症は、立派な病気。しかも、一生治ることはない。もっとちゃんと認識がひろまればいいと思う。

  • アルコール依存症はお医者さんの助けを必要とする病気です。この本でひとりでも多くの患者さん、ご家族が救われますように。

  • アルコール依存症は家族が憎しみ合う病気なんですね。

    お酒に苦しめられた人・家族はもちろん、
    すこしでもお酒を飲む人は読んだほうがいいです。
    いつ片足を踏み入れてもいいように。

    酔って記憶をなくすのも「問題飲酒」のひとつだと知って
    笑って済ませるものではないと気づけました。

  •  正直言って、おもしろがって読み始めた、という感じに近い。なんといっても、あの漫画家西原さんである。が、読み終わって、すごく失礼な手の取り方だったなって思う。

     解説の本というよりも、啓蒙の本である。病気とか、ある種の状況に対する対処というのは、気持ちの持ち方で全然違うことになる。たとえば、不登校の問題だって、「さぼり」としか認識していないのとそうでないのとではまったく異なった対処になるだろう。

     そういう風にアルコール依存症を考えた時、ずいぶん見方が変わる。正直、どちらかといえばアメリカのソフトボイルド小説の中に、一番アルコール中毒というものをリアルにイメージしていたのだが。

     僕自身、アルコールには浸り込んでいる方である。手に持ったグラスを、しみじみと眺めてしまったのである。

     が、そんな甘ったれた気持ちで向かい合ってはいけない本なのだということがひしひしと伝わってくる。未だにふわふわした気持ちで振り返っている僕は駄目だな。

  • 西原さんが対談の中で
    「アル中の旦那に耐えてる奥さんを見ると、子供に影響を与え続けてるという点では貴女も加害者ですねって言いたくなる」
    みたいなことを言ってたのが印象に残っている。

    アル中の旦那から目を背けている奥さんも子供から見れば加害者。
    子供の頃ロクでもない義父と暮らしていた西原さんらしい言葉だと思った。
    自分が我慢できてるからって子供が我慢できてると思ったら大間違いなんだよね。

  • 元夫がアルコール依存症だった漫画家と昔自身がアルコール依存症で現在アルコール依存症患者のサポートに従事する支援者が、それぞれの過去を振り返って書いたパート2章と対談部分1章から成る本。すんなり読める。

  • 20160103
    突き放すことによって相手が自分の今の立場が底辺であることを認識する。そここらようやく治療が始まる、ということもある。

    イネーブラー。相手が飲酒を行うことを結果として可能にしてしまっている人のこと。これは善意や心配を持って接する家族こそ、この存在になってしまいがちである。

  • 知識が身を守ってくれる。あとはその知識にある状況の中に自分がいるかどうかに気づければ大丈夫。と思いたい。

  • 西原さん原作の映画をTVで録画してて、見て、その後に、読んだ。
    西原さんの本は、ホントに、良い。

  • お酒に「強い」「酔わない」というのは決していいことばかりではない。アルコール依存症になる可能性がある。自分にもその可能性があるというのをちゃんと知っておこうと思い読みました。

  • 市役所で待ち時間に出会った本。

    続きが読みたくて購入。

    やっぱりな、うちの配偶者とよく似てる。

    さて、彼が手に取りやすい所にさりげなく置いてみるかな。

  • 西原さんのマンガがよかった。

  • お酒を飲んでる時は本音が出ると言うことはよく言われていて、それは確かに一理あると思うけど、
    アルコール依存症者の言動と言うのは、本当の性格じゃないと言うのも頭に置いておきたい。

    アルコールに依存することによって、周囲との軋轢が出来てしまい、その結果自分も周りもを苦しめてしまうことになってしまうので、アルコール依存にならない様にと警告をしてる本。

    自分としては、アルコールが身体や脳などにどう影響して、どんなデメリットが生じるのかを詳しく知りたかったのでこの評価。

  • 西原理恵子×月乃光司のおサケについてのまじめな話
    西原理恵子、月乃光司、小学館 (2010/7/1)
    副題:アルコール依存症という病気

    酒を飲みながら読む。

    読者からの手紙で(p19)
    「もう親は亡くなりましたが、墓をほじくり返してでも殺したいほど憎い」
    というのがすごい。

    鴨志田穣は「ガンてこんなにかわいがられる病気なんだ」
    アルコール依存症は患者が憎まれる病気。
    家族も壊れていく。

    アルコール依存症、自分は酒弱いからあんまり関係ないかな。
    中島らも、もそうだったけれど、
    やっぱり酒量が飲めないと発症しないのでは。

    西原マニアなので読む。

    17 飲まないときは数ヶ月飲まなくても平気だった。でも依存症。
    21 「底つき」「気づき」が大事
    22 内科や外科、多くの医者はアルコール依存症に無知

    43 小動物を中心にした幻視
    47 平均寿命52歳。10年後の生存率は50%。
    死因は肝硬変、急性アルコール中毒、脳梗塞、脳出血、事故、自殺

    65 感情のすべてが憎しみと恨みになっていく
    67 依存していた人に恨みが出る
    73 時間を決め場所を変えて話し合う。他人にも同席してもらう

    77 躊躇うな=逃げる、警察呼ぶ、救急車呼ぶ
    83 治っていくと顔が変わる

    目次

    第1章 酔っぱらいの家族として
    第2章 わたしのアルコール依存症カルテ過去・現在・未来
    第3章 (対談)アルコール依存症という病気

    内容説明
    西原理恵子×月乃光司のおサケについてのまじめな話

    アルコール依存症は、軽症のうちほど回復しやすい病気です。ところが病気の症状や治療について、また、重症化したときのおそろしさなど、一般的な知識や理解が十分だとは言えません。
    本書は、元夫のアルコール依存症に悩んだ漫画家・西原理恵子さんと、青年期に自身が若年性アルコール依存症になった経験をもつ月乃光司さんの二人が、それぞれ家族と当事者という立場から、この病気について語りあいます。かかってからでは治療が困難なアルコール依存症について、多方面から解説した、わかりやすくためになるガイダンスです。
    巻頭漫画、巻末には相談先リスト入り。

    編集担当者からのおすすめ情報
    ★漫画家西原理恵子さんの元夫鴨志田穣氏(故人)が最期に遺した小説『酔いがさめたら、うちに帰ろう』(スターツ出版)が映画化され、2010年秋公開されます。本書と表裏をなす内容ですので、ぜひおすすめです。

    hefurere、へふれれ、ヘフレレ、ヘフレレ←自分識別用簡易タグ

  • アルコール依存症を直すには、プロの治療が必要。本人の意思で直せるアルコール依存症はない。

    アルコール依存症は人格を壊す病気。病気が治れば必ず本来の人格が帰って来る。

    治っても死ぬまで酒を飲んではならない。(一度アルコール依存症になったら、良い酒飲みには二度となれない。飲めば依存症がかならずぶり返す)

  • いろいろと勉強になりました。私は父がアルコール依存症でどうにかできないものかと、もう何年も前から家族で奮闘してきました。しかし、本人が病気を受け入れず、病院にもかかろうという気も、治そうという気もない。
    この本では早く専門医に行くべきだと書かれていたけれど、実際には無理やり行こうとしてもダメでしたし、何より本人にその気がなければどうにもならない。そんな人をどうしたら病院に連れていけるかのアドバイスがほしくて読みましたが、そこまではかかれていなくてその点においてちょっと残念でした。
    西原さんはアルコールを辞めれないのは意思弱いんじゃなく、病気のせいと言われてますが、私個人お意見としては、そもそもお酒を飲んで忘れようと思った時点で意思が弱いんだと思います。世の中にはつらい事だっていっぱいあって、それを乗り越えてる人がいるんだからお酒に頼ろうと言う考えを改めてほしいです。

  • 強いなぁと思う。
    病を憎んで本人を憎まないとはなかなか出来ない。

  • ワタシは酒好きなんですが、これ読んでしばらく禁酒してみようと思いました(現在禁酒1週間目)。
    アルコール依存症、こわい。なりたくない。
    美味しく楽しく、飲みたいです。出来る限り、一生ね。

  • アルコール依存症について、知らなかったことがいっぱいあった。
    端的に、目から鱗の一冊。

  • アルコール依存症患者とその家族についての具体的なアドバイスで、要するに依存症は病気で心構えでどうにかなるものではない、とにかく一刻も早く専門家にかかりなさい、ということ。
    さまざまな先入観や偏見が邪魔していることや、医者も分野が細分化してあまり知識がないのに当たってしまったり、家族は疲れきっていてまともな対応ができなくなっているなど、問題点もはっきりわかる。

  • 無茶苦茶真面目なアルコール依存症の話。笑い一切無し。でも所謂入門用です。

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