鯨は国を助く: 箸を持った憂国の士が語る

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 39
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093878975

作品紹介・あらすじ

他民族の食文化を否定する権利は誰にもない。日本人のクジラへの深い愛と反捕鯨国の独善を知って欲しい。

感想・レビュー・書評

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  • 育ってきた環境や培ってきた歴史が違う国々が
    全て理解し合う事は出来ないだろうけど、
    歩み寄ってお互いを知ろうとする努力は大切だと思う。
    その席に着くのにそれぞれの思惑が入り乱れてしまうのが政治なのか?環境保全を隠れ蓑にテロ行為を行う事は
    どの立場であっても間違っていると思うけども。
    いただきます、ごちそうさま、大事な言葉です。

  • 【文章】
     読み易い
    【気付き】
     ★★★・・
    【ハマり】
     ★★★・・
    【共感度】
     ★★★★・

    IWC(国際捕鯨委員会)…「鯨類の保存と適切な利用」、「捕鯨産業の秩序ある発展」を目的に設立された機関、捕鯨を禁止するための機関ではない

    アメリカは、IWC内での得票を目的に、海に接していない国までもIWCに加盟させた

    反捕鯨国の中心となっている国は、牛肉や豚肉の輸出国

  • 日本の捕鯨文化と、食文化を科学的なデータに基づいて分析した一冊。

    環境テロリストに対しては、テロとの戦いで自衛隊を出動させるべし!!

  • 三葛館一般 664.9||KO

    ヒトは命を長らえるために「命」をいただいて生きる。
    それを基本に縄文・弥生時代から現在まで食文化と民族の「思い」の違いを明らかにしています。
    著者はクジラ食文化を守る会会長。
    「絶滅危惧種だから」とか「知性を持っているから」「クジラがかわいそうだから」捕鯨はNGといわれますが、牛や豚を飼う方がクジラを捕るより地球環境を汚すと著者の弁。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=57985

  • 亡くなった母が長崎出身で、鯨はわりと食べた方だと思う。
    それほど詳しくは無いけど、単なる食糧として見て闇雲に捕っているわけではなく、食べられるところは食べ、食べられない部位も畏敬の念を持って余すところ無く使わせていただいていることは理解している。
    昨年から今年にかけての鯨関係のニュースは本当にすっきりしないものばかりだったけど、この本はそんな私の感情を科学的数値や論理的なデータで整頓してくれた。

    鯨を食べていた、と言っても何故かさらし鯨(部位としてはしっぽの皮)ばかりだったので、この本を読んで今度赤いお肉の部分も食べてみようと思った。ちなみに、この本にはさらし鯨はちっとも出てこないのが不満です。美味しいのに。
    ただ、いつだったか朝日新聞で、「調査捕鯨で捕れた鯨の肉は本当の食用として、保存・流通させていないので(具体的には冷凍技術)おいしくない。それも鯨離れの一因」と言う内容があった。この本にはその記事の関連事項がなかったのが残念。

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著者プロフィール

小泉武夫(こいずみ・たけお):1943年、福島県の造り酒屋に生まれる。東京農業大学名誉教授。専門は醸造学・発酵学・食文化論。専門的な話を、分かりやすく伝える達人。また食の未来を中心に、日本が抱える多くの大問題に挑んでいることから、「箸(★正字)を持った憂国の士」と評される。140冊を超える著作があり、小説も『猟師の肉は腐らない』、『魚は粗がいちばん旨い』など、専門的な知識に裏付けられた独自の作品が多数ある。


「2023年 『熊の肉には飴があう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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