わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 323
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881272

作品紹介・あらすじ

人生三分割-学んで、尽くして、あとは自由に。旅は女の人生を輝かせる。旅を通じて見えてきた世界、そして日本。これからの若い世代に伝えておきたいこと。

感想・レビュー・書評

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  • 旅は細胞を若さを蘇得させる
    旅は様々な情報を得られるだけでなく、身体的エネルギーをも活性化させてくれる。兼高かおるさんは31年間という長い間世界を取材し、伝えたいことは、『現代は渡る世間に鬼だらけ』と言うほど、世間知らず、先々の国の習慣やタブーを予め把握し、守ることと言う。さらに日本人として誇れる日本の情報も持ちあわせ、異国との違いを感じ取ることが良い体験だと言う。また、旅先では必ずガイドを付けて現地の生の詳細を得る、旅は細胞を活性化させ女性は美しく若返らせる、と言う。

  • 図書館の福袋企画で借りた本。
    休日の朝の定番「兼高かおる 世界の旅」。
    やらなきゃいけない宿題や出かける用事があっても、番組が始まってしまうと見たことのない景色や風習や文化、なにより独特なナレーションに引き込まれついつい見入ってしまったが‥あのロケをたった3人で作っていたとは本当に驚いた!
    ロケ先での貴重な写真や巻末の訪問先リストも楽しい。

  • 人生を3分割して考えるというのが新鮮でした。最初の1/3は学び、次の1/3は世に尽くし、最後の1/3は自分の好きに使う。理想の生き方だと思います。真ん中の1/3を生きている私はもっと世の中の役に立つように頑張らなくては。

    兼高かおるさんは本当にお綺麗。凛とした品のある美しさに見とれてしまいます。言葉使いも綺麗。「わたくし」という言い方がとてもお似合い。

    兼高さんの旅への姿勢にも感銘を受けました。相手の国、文化、宗教を尊重すること。摩擦を防ぐための基本的なルールを守るのは本当に大事ですね。

  •  海外旅行自由化(1964年)以前の1959年から1990年まで続いた長寿番組「兼高かおる世界の旅」。海外旅行が夢の時代だった頃、いつかは自分も…と憧れを持って番組を見ていた人がたくさんいました。レポーター、プロデューサー兼ディレクターを務めた兼高かおるさんは、そんな人たちの憧れの的でした。そして今、82歳になった兼高さんが旅一筋の人生を振り返り、旅を通じて見えてきたこと、これからの若い世代に伝えておきたいことを語ります。旅に、そして人生に役立つアドバイスがたくさん。美しい日本語にもホレボレします。

  • 購入:三木(2011.4.5)
    最近、旅行に関心が向いており、かつ人生の先輩である年配の方が書いてある本ということに惹かれて購入しました。
    旅の番組を作るために世界中を旅されてきた方なので、現地の文化や風習を体験する素敵な旅行をされています。私も、有名なスポットを回って買い物に走るだけの旅ではなく、事前に文化を調べてそれを検証できるような旅行がしてみたいなーと思いました。また、オーバー80歳の筆者が感じる現在の生活体験がためになります。語り口調は、飾らず卑下せず等身大の感じが出ていて、品の良さが感じられます。
    貸出:佐藤(2011.7/11) 返却(2011.7/18)
    私も旅行が大好きなので、こういう職業『旅人』的な感じにあこがれます。
    きっと職業にしてしまうと、楽しいだけではないのでしょうけど・・・。旅の醍醐味は現地の人と話すことというのにはすごく共感できました。
    この作者の人ほどは多分無理かと思いますが、生きてるうちに30カ国回るのが私の夢だったりします。
    貸出:片岡(2011.11.28) 返却(2011.12.6)
    作者を何かのテレビで見たことがあったのですが、兼高さんは本当に年齢を感じないほどパワフルでお元気でやっぱり旅行で各国を回ることで色々なエネルギーがもらえるのかなと思いました。
    僕も旅行が好きなのですが、少しでも兼高さんに近づけるほどこれからも海外に行きたいなと思いました。
    圧倒的に数が違いますが…

  • 1959年から31年間続いた長寿番組『兼高かおる世界の旅』。父が欠かさず見ていたこの番組を、「世界にはこんな人達がこんな暮らし方をしているのか!」と幼心にワクワクしていたのを懐かしく思います。報道ニュースとは全く異なり、身の丈サイズで伝わってくる世界の生身の情報に、どれだけ刺激や影響を受けたか計り知りません。
    移動距離-地球180周分、取材した国-150。本書では、その番組制作を一人で何役もこなしてきた兼高かおるさんの生き様が綴られています。
    その兼高さん、番組で海外を周った後、実は国内を旅していたことを本書で初めて知りました。
    様々な国の様々な人々の暮らしをレポートしてきた彼女の言葉に、次のように書かれていたのが印象的です。

    「やはり日本は美しい」

    と。

  • あまり好みではなかった

  • 2020年9月26日
    すごいなぁ。
    世界を旅してきたんだ。
    戦後すぐに行くなんて本当にすごい。
    昼食無しで取材、撮影。ハードな旅。現地の人に触れて暮らしぶりを知る、しきたりを知る。
    そんな旅を私もしてみたい。
    コンパクトな荷物、部屋で履くゴム草履、歴史辞典安全を守る手立て。
    高級ホテルをとる理由などなるほどと思うことばかり。
    番組を最初から見てみたい。

  • 本を読んでいて、パワフルで人生を突っ走っているイメージを持った。読んでいるうちに元気をもらえるようなそんな感覚を持てた。
    ケガや病気をしても梅雨知らず、番組を第一に考えて、お茶の間にリポートを伝えてきたプロフェッショナルさは見習いたい。
    著者の美術館に行こうと思ったら閉鎖されていたので、残念。
    上品さ、礼儀正しさ、仕事への熱い思い、人に親切にする気持ち、本の中でしか会ったことはないが、好きになりました。

  • いろんな方の意見に触れたいと思っていたところ、図書館で目に入った一冊。著者は、今年90歳で亡くなった兼高かおるさん。思いついた事を素直に語っている印象。ところどころは参考になった。
    印象に残ったのは、「若い人は安い旅をしてはいけない」という意見。贅沢の推奨ではなく、レベルの高いものに触れるのは、自分の糧になるということ。ケチって底辺だけ見て、その国を見下してはいけない。これには深く共感。「贅沢は歳を重ねてから。若いうちは貧乏旅行」と思っていたので、目から鱗。全部は無理でも、一部はこだわって奮発する旅もいいと思う。

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著者プロフィール

1928年、神戸市生まれ。1959年から1990年まで、テレビ番組『兼高かおる世界の旅』(TBS系)をナレーター、ディレクター兼プロデューサーとして製作。取材国は約150か国、地球を約180周、1年の半分を海外取材に費やした。1986年から2005年まで、「横浜人形の家」館長を務めた。外務大臣表彰、菊池寛賞、文化庁芸術選奨、国土交通大臣特別表彰など受賞多数。1991年紫綬褒章受章。現在、日本旅行作家協会名誉会長、淡路ワールドパークONOKORO「兼高かおる旅の資料館」名誉館長、東京都港区国際交流協会会長などを務める。著書に『わたくしが旅から学んだこと』(小学館)他多数。

「2017年 『わたくしたちの旅のかたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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